イヤイヤ踏んだ一歩の先に、娘の心の成長があった。
昨日ぴぃはやだやだ言いながら学校へ行った。
行かなくては気が済まない気持ちが勝ったとも言うべきか。
5時間目だけ。それが自分に課したミッションだったようだ。
小学校へ向かう最中も「行きたくない」を何回も言っていたが、足はしっかり学校への道のりを進んでいた。
下駄箱で見送り、家に帰る。
放課後お友達と遊ぶ約束をして帰ってくる。
でも体が疲れていてあまり気が乗ってないみたい。
私は、個人面談があり、学校行く予定があった。
まだほとんど進んでいいない文集のことを先生に相談することになっていた。
その前に、ぴぃが書きたいことをまとめておきたかったのだけど、ぴぃはなんだかそれどころじゃなかった。
書くことは決まっている、文章も頭に浮かんでいる、とは言いながら、書き進める気配がない。
私はそれをそのまま先生に伝えればよかったのに、それどころじゃないぴぃに、「箇条書きでいいから」と急かしてしまう。
そしてぴぃは泣く。
私「ごめん、冬休み前に下書きがほしいって言われてたから、ママ焦っちゃった。お友達と遊びに行くんでしょ?」
ぴぃ「待ち合わせの時間過ぎてる。」
私「ごめんね、ママも行かなきゃ。ぴぃも気をつけていってね。」
先生との面談で、ぴぃを急かしてしまったと告げ、今後もし、ぴぃが文集を進めるようなことがあったら、私ではなく先生に介入してもらいたいとお願いする。
先生は今まで、自分が積極的に動くことが、ぴぃに対してプレッシャーになってしまわないかと気を遣ってくれていた。
卒業までの期間なので、もうプレッシャーとかじゃないと思う。ぴぃはきっかけを欲しがっているからお願いしますと伝えた。
箇条書きの文章を一つの文章につなげてくれるとも言ってくれた。
帰ったらどう伝えようかな、とりあえず調子がいい時に、文集に残したい、伝えたいことを改めて簡単に書いてもらうようお願いしよう。
とにかく文集のことでこれ以上追い詰めないように。
パパが帰ってくるまでの間、なんだか私とぴぃの空気は重かった。
パパと3人で夜ご飯を食べている時、ぴぃがパパに言った。
ぴぃ「今日学校へ行ったんだ、放課後友達とも遊んだ。」
パパ「そうか!頑張ったな!友達とは外で遊んだの?」
ぴぃ「うん、ママとケンカして待ち合わせに遅れちゃったけど・・・」
パパ「ケンカしたの?」
私「はい・・・。ケンカというか、文集の件で追い詰めた・・・。」
ぴぃ「そうなの、学校に行ったこと、褒めてもらえるかと思ったのに。文集のことも言いたいことがうまく伝えられなくて。」
私「そうだったんだね、ほんとごめん。」
ぴぃ「文集は書く。ママには誤字だけ確認してほしい。テコ入れは先生にお願いする。」
私「わかった。今日先生と話して、無理に長い文章にしなくてもいいから、簡単に書いてくれたらまとめるよって言ってたよ。」
ぴぃ「わかった。明日しっかり書くから。」
パパがいてくれたおかげで、会話がしやすかった。
そして夜寝る時、私と一緒に寝ると言ってベッドに潜り込んできたぴぃ。
ぴぃ「今日ね、友達と公園でずっと話してたの。ママとのケンカについて相談にのってもらったの。」
私「そうなの?お友達、なんて言ってた?」
ぴぃ「お友達もお母さんと同じようなケンカしてるって。
相談しながら気づいたの。ぴぃが言いたいことと、ママが言いたいことが食い違ってたなって。だから、それを帰って話さなきゃなって思って、どう話したらいいかってことも相談した。」
私「そっか。それはなんて言ってた?」
ぴぃ「鳥になれって。」
私「鳥??」
ぴぃと私「wwwwwwwww」
私「鳥にはなってなかったけど、ちゃんと伝わったよ。しっかり伝えてくれてありがとう。」
ここまで書いたけど、文集のことは一回置いておこう。
まずそれよりも、私とのケンカをお友達に相談したんだってことが、なんだか無性に嬉しかったな。
自分の弱みや悩み、お友達に相談できるようになったんだって思ったら、すごくすごくホッとした。
自分だけじゃない、みんなと同じ経験値を持っているということがわかったと思う。
共感してもらう、気持ちを一つにして励まし合う。
これが、お友達の前では強がって、1人で戦おうとしてしまうぴぃにできるようになったってだけで嬉しかった。
またそれを、私にも教えてくれたこと、お互い素直な気持ちで話し合えること、すごくすごく嬉しかった。
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