6年生があと80日で終わってしまう不安。
昨日ぴぃはスポフェスと称した運動会に参加した。
夜はパパが出張でいなかったから、2人でスシローへ行った。
好きなものを好きなだけ食べよう!
ジュースも飲みたいだけ飲もう!
なんて言うと、嬉しそうに電子メニューで注文しまくるぴぃ。
あっという間に、テーブルがお寿司のお皿でいっぱいになった。
ご飯中は水かお茶で過ごすことが多いぴぃは頭からコーラを注文した。
2人でご飯を食べに行くと、決まってぴぃは私の携帯を奪い、自分用に入れたゲームを始める。
話しかけても会話が成立しないほど集中してしまうから、私は私で本を読むことが多い。
でも昨日は、スポフェスの話をずっとしていたぴぃ。
ぴぃ「ママ泣いた?」
私「泣かないわけはないよね?」
ぴぃ「どこで泣いた?」
私「なんだったら、なんだったら、うぅぅ・・・」
『なんだったら、ぴぃを学校に送り届けた瞬間には泣いていたよ。』
それを言えないほど涙が溢れ出てきてしまった。
私「ごめんね、泣いちゃって。ママね、今日見た全てが見れるとは思ってなくて、嬉しかったの。学校へ行った、運動会にでたってことじゃなくて、今日までのぴぃの努力の全てを持って、今日という日を迎えられたってことが、嬉しかったの。頑張ったね、本当にありがとうって思って。」
ぴぃは、思ってたのとは違う答えが返ってきて、少しキョトンとしていた。
ぴぃ的には、一番感動した演目を知りたかったんだと思う。
でも私は、自分の思いを伝えられずにいられなくて、つい、母親の勝手な感想を述べてしまった。
ぴぃ「もうこの話はやめよう。」
そう言って、少しうつむいていしまう。
しまった、こんなこと言ったらしんみりするに決まってるじゃん、バカ。
ぴぃ「校長先生がね、最後6年生に向かってお話ししてる時に、卒業までの登校日があと約80日って言ったの。小学校生活、あとそれしかないの。それ、できれば聞きたくなかった・・・。」
こんなはずじゃなかった。
やりたいことがたくさんあった。
やれてないこともたくさんある。
戻りたい、みんなと一緒に進んでいた頃に戻りたい。
ぴぃの心の声が聞こえてきた。
ぴぃはいつもこんな思いと隣り合わせの日々を過ごしている。
どんなに楽しくても、どれだけ笑っていても、こんなはずじゃなかったと。
1人だと不安だし、見えてないのも不安。
だから、誰かと一緒がいいし、みんなと同じ景色が見える場所に行きたい。
気持ちが分かるだけに、ぴぃの呟きに答えてやることができなかった。
確かに立ち止まってしまったと思うかもしれないけれど、立ち止まったおかげで自分のペースで生きれるんだってことを、受け入れられるようになる日まで成長を待つしかない。
少ししんみりしてしまったタイミングで、ぴぃが頼んだワカメの味噌汁がきた。
蓋を開けると、味噌汁の表面にはびっしりとネギが浮いていた。
ぴぃ「は?ネギ汁なんですけど!?」
っと笑ったぴぃにつられて私も笑う。
ワカメはしっかり汁の底に沈んでいた。
ぴぃ「なんだあるじゃんwもっと主張してよw」
あっという間に一杯たいらげて、二杯目を注文する。
切り替え方、上手になったね。
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