伝えたい事を手土産に病院に行く娘。
今日も月に一度の児童精神科。
前回、手洗い申告制度のおかげで、手洗いが減ったんだってことを伝えたくて、久しぶりに病院へ行ったのに、たくさん嫌なことを言われて、プレッシャーかけられて、腹を立てたぴぃ。
もう、しばらく病院へは行かないだろうと、前日まで予定を伝えていなかった。
ただぴぃが、やたらと出かけたがるもんだから、試しに聞いた。
私「明日はぴぃの病院だけど、その後また前回行った素敵なカフェに行く?」
ぴぃ「今回は違うところに行ってみたいな。おいしいところ。」
・・・あれ?病院も行くつもり?
私「そしたら、病院終わってからだとランチになるけど、休日はいつも行列になっているパンケーキのお店に行こっか?」
ぴぃ「いいね、平日だからきっとすいてるね!」
・・・どうやら病院に行くらしい。
で、今日、しっかり起きて病院へ行った。
病院の先生は「え?また来てくれたの?」とびっくりしていた。
病室では、手洗いの回数が安定していること、たくさん外に出かけるようになったこと、プールに行き始めたこと、学校に3回行ったこと。
小さなロボットのおもちゃをいじりながら「それでね、それでね」と伝えていた。
先生はびっくりして、喜んで、ぴぃの話を聞きながら、今までにないぐらい声を出して笑っていた。
私「前回先生に言われたことをしっかり受け止めて、行けると思った日に行こう!って決めてたみたいです。」
先生「そうだったんですね、前回、久しぶりに来てくれたのに、少し言いすぎたと思って反省してたんです。よかったです。すごいね、ぴぃちゃん。
無理はしなくていいから、少しずつでいいから。」
前回と同じ先生かしら?と思うぐらい今日の先生は穏やかで優しかった。
そして、おもちゃに夢中になっているぴぃを横目に、私に向かって言った。
先生「お母さん、よくがんばったね。」
私が何を頑張ってきたかなんて伝えたことはない。
言っても伝わらないと思ってたし、私の頑張りは私の問題で、病院の先生には関係ないと思ってた。
でも今まで、ぴぃの状態を伝えるたびに、「お母さんが変わらないと」とかそのままではダメだというようなことをしきりに言われてきた。
私は1人で病院へ行くのが嫌になって、先生への信頼もどんどん無くなっていくのも感じていた。
でもさすがに病院の先生だから、たくさんの母親と子供を診てきたはず。
子供を見れば、お母さんの頑張りが分かるんだな、と思った。
今がゴールではない、これが全ての結果ではない、と分かっているけど、やっと病院の先生に伝わった気がして、正直悔しいけど、この言葉は嬉しかった。
病院を出てから、「先生反省してたねw」と言うと、
ぴぃ「前回、すごく怖かったもん。」
私「それなのに今日よく来たね。」
ぴぃ「パンケーキ食べたかったから。」
そうかそうか、それでいい。
前回のことがあって、それでもここへ来たってことが何よりの君の成長だ。
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