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専門学校の社会人向け製パンコースを受講して思ったこと

社会人3年目を迎える時期に、専門学校の社会人コースに入学しました。

週末のみ、前期後期各6ヶ月、合計1年間コース

を選びました。

会社の辞令で東京勤務から、名古屋への転勤を命じられたので、1年間受講するはずが、前期のみ6ヶ月受講になってしまいました。
そんな僕が専門学校の週末開催の社会人コースの製パンクラスに入学してみて、思ったことを書いていきます。

なぜ、専門学校に入学したのか?

パンを仕事にしたい。

社会人3年目の僕の頭の中でふわっとそんな言葉が浮かんでいたものの、色々疑いがある状況でした。

本当にパンを作りたいの?
新卒入社の会社で学べることはまだあるんじゃないか?もう辞めるのか?
ミートパイ好きなのに、日本のパンってそもそも作る必要あるの?

そして、最大の懸念であり、自分への疑い、

自分はパンを作れるほどセンスはあるのか?

普通科高校、大学を卒業して、営業マンとして社会人生活をスタートした僕は、食べる側の人間でしかありませんでした。

本で作り方や歴史を読んで、知識を増やすだけであって、手を動かしてパンを作る経験はありませんでした。

自己紹介でも綴っている通り、普通の家庭で周りにも親も子供も同じような年代のいる集合住宅で育って、ぶっ飛んだ行動力なんてついてません。
小心者でリスクヘッジを優先に考えるような性格です。

加えて、自分の実態よりもはるかにいろんなことが大きい会社に新卒で入社している身。
「辞めるのはもったいない」と誰からも囁かれていないのに、頭の中に響く言葉。。。

そんなこんなで、ふわっとしたことばかりで頭の中がいっぱいで、不安に理由をつけて行動に移せていない状況でした。

でも、

パンの世界に興味を持ってしまった。

向き、不向きを確かめないで、仕事を辞めてまでパンの仕事に転職するのは性格上、無理。
けど、ずっと夢を語るだけの妄想野郎にはなりたくない。

そこで考えたのが、専門学校でした。

社会人コースという枠で、週末だけ授業がある学校を見つけたの入学しました。

仕事をしながら、パン作りも学べる。
小心者の自分を行動させるには十分でした。


次に

週末コースに通ってみて感じたこと

を書いてみます。

6ヶ月受講だけの自分の感想なので、あくまでも参考にしていただけると嬉しいです。

ポジティブに思ったことは、

・パンを仕事にしたい人たちと出会える。(趣味前提の雰囲気とは違う?)
・現役パン職人の方が先生(僕の通った学校の場合)
・特別講師の授業も開催される。
・パン屋にあるような設備でパンを作れる。
・1人ではなく、仕事を想定した共同作業でパンを作れる。
・仕事をしながら通える。
・卒業後の進路相談ができる。(専門学校なので求人情報がたくさん入る)

僕の場合、
サラリーマンを続けながら、自分のパンへの気持ちとセンスを確認できる。
教室よりも学校という環境で本気で今後の進路を考えたい。
という当時の気持ちもあったので、その点も学校に通うことでクリアできたので良かったと思っています。


参考になるかわかりませんが、ネガティブ寄りに思えたことは、

・学費が高い。
・家庭規模でのパン作りをしたいならば、パン教室で十分。
(使う設備が業務用である必要がないならばという意味です)
・仕事にしたい気持ちがなければ、パン教室で十分。
・6ヶ月だと技術としてはほぼ得るものはない。

です。

高い学費に見合う気持ちがなければ、教室などで自分の興味のあるパンを作れる会に参加してみるのが良いと思います。
それくらい、学費は高いです。
僕は学費が自分のパン作りへの思いを確かめるために必要な投資だと思ったのも専門学校を選んだ理由でもありました。

また、仕事としてパン作りをした今だから僕が言えることは、
週末だけの受講ではパンの技術なんて手元に残らない。です。

技術は反復によって培われます。
1つのパンを1回だけの授業では何も身につかなかったです。
次の週は別のパンを作るので、すぐ忘れます。
僕の場合、まずパンすら作ったことすらなかったので、全てが当日にあっさり抜けていきましたw

あんぱんの日の光景です。たくさん作った達成感は残りますが、技術は翌日には、、、
テスト日は大量生産という名目で、多品種仕込みました。
このスケジュール表は今でも活用しています。


なので、週末開催の社会人コースでは、
同じ目線の生徒たちと、パンを仕事にするために行動する。
という点に絞ればすごく良いと思います。
パンに対するモチベーションはとても上がります。

脱サラをした。
老後に地方移住してパン屋をやる。
子離れしたから家をリノベーションして、1階をパン工房にする。
パンの家業を継ぐために、実家で働きながら、学校にも通ってみる。
パンを仕事にしてみたい。

いろんなバックグランドを持った生徒さんたちの入学した理由も聞けて良かったです。


最後に言えることは、

パン作りの「センス」のあるなしなんて考える必要はないと思えました。
好きならやればいい。単純な答えでした。

僕は学校で成績は悪かったです。成形なんてぐちゃぐちゃばかり。。。上手な生徒さんはたくさんいました。

正直、学校で習ったことは覚えていません。
何か生きてるかな?と思うと、やっぱり当時のモチベーション維持と本気度確認くらいです。

技術は後からついてきます。

好きなことを仕事にしたいのか、
その気持ちが本当にあって本気ならば、実現できます。(無職の身で書いていますが、、、)

センスがなくても、好きなことを仕事にして覚悟があれば、生き延びるため策を考えると思います。

僕は、現時点だと、多種多様なパンを作るのではなく、1種類のサワードウブレッドに絞って、周りのお店と共生するような、街づくりまで繋がる、餅は餅屋スタイルでパン屋さんをやりたいと考えています。

これも通用しなければ、またその時に考え直すと思います。

なぜなら、パンを仕事にしたい気持ちがあるからです。
どうやれば、続けられるか、差別化していけるかを常に考えています。

朝早く起きることが必須なのか?一般的な家庭で育った自分だからこそ、見出せる新しい働き方、世の中への提案はできないか。

そんな妄想はずっと続けています。

パンへの気持ちを確認できて、オーストラリアへ飛び立つきっかけが専門学校にも少しはあったかなとも思えます。

今は別の仕事をしているけど、パンを仕事にしたい気持ちが少しある。すぐ転職するのは怖い。

そんな方のまず第一歩として、
パン教室なのか、僕のように大金払うことで本気度を確かめたいなら専門学校を選ぶのは良いのかなと思いました。

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