見出し画像

NOT SO PERFECT DAYS 2024/05/01

・映画『PERFECT DAYS』を烏丸のミニシアターで観てきた。母親や親友が絶賛していたし、海外での評価も高かったと聞いて。

・良い映画でした! 劇場から出た後に、天を仰ぎたくなる作品。無口な主人公を役所広司が演じると、その表情や仕草の雄弁さが際立つ。柄本時生が生意気な青年に一番似合っていた。石川さゆりもスナックで歌っていたし、豪華なキャスト陣だった。

・かつて大都会のシンボルであった東京タワーではなく、新しい時代の象徴としてスカイツリーが常に背後を飾っていたのが印象的だ。カセットテープや銭湯が、生活に自然に溶け込んで「パーフェクトさ」の一部になっていた。

・”PERFECT” とは、別に「世界一幸せ」などの意味ではないし、皮肉で名付けられたわけでもない。誰にも文句の付けようのない生活が、確かに描かれている。明日からの自分の暮らし方も、満足できるものにしたいと改めて思った。

・日本とドイツの合作であるのは、言われないと気付かない。ヴィム・ヴェンダース監督の過去作品も観てみるつもり。小津安二郎からの影響という観点から楽しむとよいかも。


・近日公開の映画を予告でいくつか観たが、気になるのは来週から始まる『不死身ラヴァーズ』だな。高木ユーナ氏の漫画を原作にした恋愛映画。

・実は、かなり好きな漫画である。「ヒロインと両思いになると消えてしまい、別の女性に生まれ変わる」という不思議な設定が、何度も残酷な形で繰り返される。主人公が熱血キャラでなければ、かなり絶望的な展開になりそうなのが珍しい。

・驚くことに、映画版はなんと二人の性別を反転させているみたい。何度も恋に落ちる一途な女の子と、存在が消えてしまう男の子。たぶん、過度に一途な男を実写で描くと、どうしてもストーカーっぽさが出るからかな? いや、きっと素敵な理由もありそう。

・恋愛邦画も、ここ数年観ていないので行ってみたい気持ちがある。ヒロイン役の見上愛さんの笑顔が美しそうだったから。エンディングもオリジナルになりそうなので、新しい感動に出会えることを期待。
 


本日より、物語日記を再始動!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?