国指定重要無形民俗文化財『板橋の田遊び』赤塚諏訪神社の田遊び
徳丸の田遊びに続き、13日に行われるのは赤塚の田遊び。こちらの方がより神事としての雰囲気が強く、さらになんとなく「秘儀」の色合いも濃い行事です。
より遅い時間に始まることや、もがりに入る人数が少ないこと、飾られている神具が、非常に意味ありげなことなどが、雰囲気を構成するものとなっています。
今回は徳丸も赤塚も、あまり寒くならなかったのは幸運でした。
今回の田遊び自体は、歌も多くなく、所作を行っていくもので、太鼓や道具など徳丸のとも似ているものがあるのも興味深いですが、ちょっとした違いもあって、なかなかに興味深いものです。歌の節も似ているところがありました。
赤塚の場合は最後が締めのようなものがないので、神輿を渡御させたりと全体的には派手なのに、さらっと終わるのも特徴。19時の社務所の行事から始まって、21時には終了。
終わった後神社の裏手を見たら、首都高と高島平が崖の下に広がっていました。つまりこのエリアが荒川の暴れ方で時折水没したりしているのですが、かつて田園が広がっていたからこそ、この行事が生まれたのでしょう。そういうのを感じるのにも、社の裏手を見るのも面白いです。
都区内に残る非常に原始的なお祭り、大事に守っていっていただけると嬉しいです。
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