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⑦意外と出会う忘れがちな疾患を理解する!

緑内障, 副鼻腔炎, そして巨細胞性動脈炎も頭痛の原因として忘れてはいけません. 特に高齢者では注意する病気がいくつかありましたね.
今回は頻度が高いものの常に意識しておかなければ忘れてしまう疾患たちです.

頭痛診療の心構え

病変を直視せよ

身体中どこにでも起こる病気, それが帯状疱疹です. 胸痛や腹痛の頻度が高いですが, 頭痛や頚部痛を主訴に来院することもあります. そこに答えがあっても, 髪をかき分け直視しなければ皮疹に気づかないかもしれません.

帯状疱疹の難しいところは, 痛みが出現してから皮疹が認められるまで数日間, 長い場合には1週間程度のタイムラグがあるという点です. 救急外来へは疼痛出現後早期に受診することも多く, 皮疹がない, だけれども帯状疱疹の可能性も...と頭を悩ますことが少なくありません. 後日, 皮膚科や内科の先生から, 「先生が救急外来で診た患者さん, 帯状疱疹だったよ」と何度言われたことか...まぁそれでいいんです. きちんと診察し, 患者さんへ説明していればOKでしょう. まずは鑑別に挙げ, 疑って所見を確認する, これを徹底しましょう.

エナジードリンクはお好き?

みなさん, Red Bull®やMONSTER®などのエナジードリンクは好きでしょうか. なんだか飲んでしまいますよね. これらのエナジードリンクにはカフェインが含まれていますが, それぞれどの程度含有されているかご存じですか?(表)

カフェインは取り過ぎると頭痛や嘔気などの症状が認められることがあります. 個人差があり絶対的な数値はありませんが, レッドブルハイボールなんてものをゴクゴク沢山飲んだ翌日は間違いなく頭痛が激しいでしょう 笑.

カフェイン中毒の原因をご存じでしょうか. え?まさかエナジードリンク?中毒量は5-10g程度ですから, エナジードリンクをたぁくさん飲めば中毒量まで達しますが, お腹がパンパンで先ず無理ですよね. 注意しなければならないのはエスタロンモカ®などのカフェインのタブレットです. 1錠の100mg程度含有されており, 海外製のものは200mg含まれているものもあります. 実際に本邦からの報告でも1,000mg以上の中毒患者さんのほとんどがタブレットによるものです. 私たちが思っている以上に使用している方は多いので意識しておきましょう.

カフェイン含有量
カフェインのタブレットに要注意

その他の原因

薬物使用過多による頭痛, 中毒ではカフェイン中毒以外に一酸化炭素(CO)中毒も忘れずに.

参考文献

#1. Kamijo Y, Takai M, Fujita Y, Usui K. A Retrospective Study on the Epidemiological and Clinical Features of Emergency Patients with Large or Massive Consumption of Caffeinated Supplements or Energy Drinks in Japan. Intern Med. 2018 Aug 1;57(15):2141-2146.

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