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②アミノフィリンの使用は要注意!

喘息患者さんの治療にアミノフィリンを使用した経験はあるでしょうか. やることやってもコントロールがつかない喘息患者さんに奥の手として使用することが多いでしょうか.
救急外来など外来で使用する場合には, アミノフィリン6mg/kgを15分程度で最初の半量を, 45分程度で残りの半量を投与するのが安全とされています.

しかし, 普段からテオフィリン薬を内服している患者では注意が必要です. 上記投与量で使用すると, テオフィリンの血中濃度が高くなってしまうことがあるのです. それ以外にも, 高齢者, 肥満患者, マクロライド・ニューキノロン系抗菌薬を内服している患者さんでも血中濃度が上がりやすいため注意が必要です.
私は何年も救急外来でアミノフィリンを使用していないので, こういった知識はきちんと頭にいれておかなければ, いざ使用するときにもエラーが起きそうなのでメモメモと.


Nair P, Milan SJ, Rowe BH. Addition of intravenous aminophylline to inhaled beta2-agonists in adults with acute asthma. Cochrane Database Syst Rev. 2012 ; 12 : CD002742.


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