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防音職人のネーミングと職人技

他の記事でも触れましたが、私のホームサイト及び情報サイトの総称は「防音職人」という地味だが覚えやすいものにして、誠実な職人技を重視した仕事をしたいと思い、名付けました。

今でも、その気持は変わらず、提携会社を選ぶ基準も、「建築士や職人などスタッフが誠実な仕事をすること」「木造が好きで温かい仕事をしたいというプロ集団であること」この2つを重視しました。

その目標に合致した提携先を5年前に得られたことは幸運でした。今まで苦労して探した甲斐がありました。

私のホームページのコンテンツの大半がデザインを含めて、地味な手作りです。デザイン素材も大半が私の自作だったり、自分のスケッチを元に提携先の先輩建築士に作画してもらった挿絵・アイキャッチなどが多いです。

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防音工事も「手づくりの仕様であり、既製品に依存しすぎないように、現場での細かい施工を前提とした設計仕様」です。なので、真面目で腕の良い職人にマッチした内容です。

見えないところにも手を抜かず、表層と同じくらい丁寧な仕事を要求しています。下地がいびつだと、綺麗に施工できないだけでなく、防音効果も耐久性も低下します。

拙速な防音工事や設計を求める人が増えた

とくに木造の音楽室(防音室)は、建物構造や木材の長所を生かした丁寧な施工や材料選定が理想ですが、予算的な要求が厳しくなり、苦慮していたところに、ウッドショックや輸入材・設備機器などの値上がりによって、さらに見積調整がきつくなってきました。

本当により良いものは、ある程度の費用と、職人のまっとうな人件費が必要であり、長い目で見れば、高い買い物ほど、適正な費用と手間を掛けたほうが費用対効果はアップします。寿命も伸びます。

ですが、値段だけで判断される相談者が増え、「木造軸組の在来工法は防音的には不利ではないか?」という迷信に拘り、聞く耳を持たない人が少なくないです。これを如何にして理解していただくか苦労します。

その点、女性の施主(音楽関係)は、体験として木造の音響の良さを知っている人が多いため、私のウェブサイトのコンテンツには違和感はないと言われます。むしろ、ボックス型の防音室で音響調整に苦労されている人が多く、値段が安くない割に音楽には不向きと言われます。

職人技に込めた防音職人という総称

提携先の建築士や、地方などの現場を担当する木造が得意な建築士への共感と木造のイメージを連想するネーミングに拘りました。そして、職人イコール手づくりの技、現場でのオーダーメイドとしての仕事。

木造・木材の職人技を活かすための工夫が「防音職人の設計思想と仕様・工法」の生命線です。

現在は、予算的な壁によって契約案件が苦戦していますが、ブレないで今までの路線を貫きたいと願っています。

そして、理解していただける施主・建築士などの依頼者を待ちたいと思います。

ある契約者に「防音職人さんのウェブサイトは、キラキラしていない(笑)。」と言われました。そうです。これからも地味ですが、少しでも他の専門業者とは違う理念「木造を生かした薄型防音」「フレキシブルな発想でメリハリのある対策」を大事にしていきたいと思います。

それには木造の得意な職人の力が必要です。

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