見出し画像

防音対策事例のオリジナル情報

私(防音職人)が会社をやめて開業してから約20年が経過しました。その前から欠陥住宅の情報サイト・ブログを運営していましたので、これを加えるとウェブサイト運営は22年弱になります。

当時は、生活騒音の構造的分析事例や防音対策の実例は、殆どウェブサイトには公開されていませんでしたが、私が開業してから実例をサイト上に公開するようになって数年経過した頃に、住宅建設業界新聞やテレビ局(NHK、テレビ朝日)、情報雑誌(アエラ、日経)から取材の打診を受けました。

その中で、NHKや業界新聞の問合せは失礼なものが多く、比較的対応がマトモだったアエラと日経、木造賃貸共同住宅の専門誌の取材をお受けしました。共に謝礼を提示されましたが、お金を受け取らない代わりに、私の名前または防音職人の名称を明記していただきました。
オリジナルデータなどの実例情報は貴重な資料であり、軽々に渡すことはしませんでした。必ず出典を明記させました。

玉石混交の防音事例情報

他の記事でも触れましたが、近年、企業は自社製品の具体的な試験データをウェブサイト上から削除しており、ネットで検索して見つけることが出来なくなりました。
出てくるのは企業の製品カタログのコピーや人様のウェブサイトの無断流用の資料切り貼りのような石ばかりです。
なので、10年以上前に存在した玉のような内部資料を見つけることは困難になりました。

したがって、むしろ古いカタログ資料や専門雑誌のバックナンバーを探したほうが有益な情報を見つけることが出来るかもしれません。実際に図書館などで探すと、相当な日数が必要になるので、そこまで作業できる専門家・専門業者は居ないかもしれませんが。
*私は似たような作業を会社を辞める1年前から開業直前の頃まで約2年間費やして資料を集めました。その頃はネットでも貴重な資料を入手できました。

ですが、オリジナルデータの元資料はネット上にはなくても、専門家の運営するウェブサイトには現在も重要な概要について写真と文章で説明されているものが残っています。専門知識と防音設計の実務経験のある人なら理解できると思います。

提携先・取引先のオリジナル情報の入手

提携先や取引先に仕事を依頼する代わりに、内部資料や試験データ、サンプル材の提供を受けました。当初は自腹で利益のない案件を意図的に作り、欲しい資材のサンプルや試験データを入手しました。
これらは全て私の防音設計の貴重な資料になっています。現在もサンプルとなった防音材(製品)の大半は主力製品として、私の担当現場で活躍しています。

私は欲しい資料や製品は先行投資して、取引先に精密測定を依頼したり、内部資料を入手して検証しました。すべて重要なオリジナル資料です。
大半が私の経験則など頭の中に入っています。なので、打合せや電話での問合せに対して即答することが可能です。
もちろん、メールや電話で内容をそのまま渡すことはありません。

現在、取引先の担当者の多くが会社を退職したり、現役を引退しており、オリジナル資料の概要を把握しているのは私一人になりました。

私も時間が空いたときは、ときどきネット検索して専門情報を探すことがあります。情報が古くて更新されていなくても、重要な手がかりを見つけることもあります。おそらく、事例を分析した当時の資料を基にして作成した文章だと思います。
中にはデータの一部を抜粋して表示されているコンテンツは、まさに防音事例情報の玉でしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?