防音対策の資料ページを作成中
今年(2022年)に入り、防音設計や工事に関する基礎資料のページ(情報サイト)を大幅に更新することにしたのは、防音相談において木造ピアノ室と防音材の問合せが増えたからです。→更新中のサイト:木造防音
特に鉛遮音パネルや遮音シートに関する問合せ、木造軸組在来工法の防音リフォーム(主に音楽防音室と仕事部屋)の相談が昨年の11月より増える傾向があります。※関連記事(note):鉛など遮音パネル
世の中の情報サイトや書籍には、木造防音や防音材の解説資料があまり無く、メーカーのカタログ以外には、古い解説書しか無いのです。
今までのコンテンツ(防音職人)を整理する
新しくコンテンツを追加したり、改変するという作業よりも典型的な事例や基本的かつ重要な基礎事項を、防音職人のウェブサイト・ブログから重要なものを抜き出して掲載するという方針で作業中です。
約18年間作り続けたウェブサイトのコンテンツは、読み直すだけでも、かなりの時間がかかります。知人の先輩建築士には「膨大なコンテンツがあるので読むだけでも苦労する(笑)。」と言われました。
当初のコンテンツに使用した事例も、現在のバージョンアップした設計仕様の基礎になっていますので、資料としては重要です。大半が実体験と防音設計業務の中で構築したものですから、すべてオリジナルです。
取引先に自分の経費を使って音の精密測定や音源調査を依頼した報告書や生データも考慮して分析しています。防音相談の依頼者から提供された情報も加えています。特に他の専門業者が失敗した事例や製品は、どんな立派な専門書籍やウェブサイトにも掲載されていないマル秘情報です。
市販の防音材メーカーは自社に都合の悪いデータは載せませんから、製品の弱点を気づいていない事も少なくないです。※意図的に鉛遮音材のメーカーはデータを後で改ざんして、コインシデンスの部分を削除するなど悪質な業者も居ます。
また、市販の防音材や石膏ボードなどの透過損失は実測データではなく、簡易的な計算式で算出されていることが多く、コインシデンスを表現していませんので、現場での防音効果と乖離します。
想定している主なコンテンツ・テーマ
想定している主なコンテンツは「防音設計の常識」「防音材の種類と特徴」「新築住宅の防音」「木造防音室」「DIY防音対策」「防音職人のプロフィール」です。
設計マニュアルや他の専門業者が掲載している一般的な内容は省略して、あまり知られていない留意点や比較的新しい防音材の研究内容・概要について掲載する予定です。例えば、理想的な遮音材や面密度・周波数帯の効果など実践的な設計事例や実体験で検証したコンテンツを加えるつもりです。
すでに、当noteでも投稿してきた記事の内容が含まれます。このブログでは、かなりオフレコ的でネットの情報でも出てこない内容に言及しています。防音相談の問合せでも、最も質問が多いのが、このブログの記事です。
他のブログでも、関連した記事を沢山投稿していますので、少し整理して項目を仕分けしたいと思います。おそらく、上記の情報ページは、随時少しずつコンテンツを加えていくスタイルになると思います。いっぺんには作るのは無理なので、本業の仕事が現在、延期されている間に作業していく予定です。
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