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テレワーク・手作業と情報収集(防音相談)

ウェブサイトや電子メール・電子書類のやりとりで契約する案件でも、私の頭の中はアナログであり、過去の事例をファイルから検索するのと並行して、過去の書類を仕事場の引出しから引っ張り出して眺める。

判断に迷えば、躊躇なく相談者や提携先・取引先に電話して要点をメモします。検討する説明図は手描きから始まり、サンプルの防音材を積み重ねて、指で押さえたり、曲げたりして感触を確かめながら、考えます。

ちっとも私のやり方はデジタルではない(笑)。5年前と違うのは、最近数年間は、一度もお会いしたことのない施主との契約が普通になったことです。(埼玉・神奈川方面も同様です)

テレワークは、地方など遠方の現場の仕事を担当するための方法でしたが、3年前から状況が様変わりして、東京・神奈川・埼玉についても同じスタイルになりました。

私はPC作業は得意ではなく、手描きの方が早いのですが、チャットやメールのレスは早いのが特徴です。それは、ブログ記事を即行で作ることに慣れているからかもしれません。

サイトコンテンツと防音相談は下書きしてから検討する

難しい内容は、まず要点を書き出して、ラフな下書きを作ります。これをもとにPCで清書します。なので、作業には時間がかかりますから、最近は無料相談のメール対応は休止しています。契約案件やウェブサイトの作業が進まないからです。

今年の特徴は、大半の予約・契約が大幅に遅延して、着工・確認申請が夏と秋以降に集中することです。1年間を通じて見れば忙しいわけではなく、これは一時的なものです。そして、内容が難しく直ぐに答えを用意できる案件が少ないため、かなり時間がかかっている状況です。

PC画面だけで作業を進めると、すべて理解できるような錯覚をして、重要な内容が落ちたりするので、まずは下書きでじっくり考えます。この考える部分に相当の時間がかかります。なので、緊急性のない相談は、お待ちいただける案件だけ対応します。

ネットで概況情報を把握してからブログなどの記事を考える

重要なお知らせや、防音相談・対策などの担当事例に関する投稿記事は、最近のニュース、取引先からの内部情報を考慮して考えています。

現時点での重要なニュースは、依頼されている現場の資材は、今後値段が下がることは考えにくい、むしろ製品が廃版になるリスクのほうが大きいという情報です。

取引先の情報とネットで検索した情報を突き合わせると、良質な資材は早めに押さえないと、さらなるコスト増や工事の遅延につながるという懸念が浮かびます。

情報収集はネットで行うというスタイルは、テレワークに限らず、普通のデスクワークとして、在宅での定番になっていると思います。昔は、国会図書館や専門学会・研究機関に資料の閲覧(一部コピーを含む)目的で出かけることが多かったのですが、私の本業では、もうこの方法では新しい内容を入手することは期待できません。

専門家・研究者のリポートそのものがネットで検索しても見つからないからです。すでに見つけた内容は、私の頭の中にあります。

すでに、自分で集めた情報及び担当した事例の内容をまとめる時期に来ていると思います。昨年から続けていた情報収集も終わりに近づきました。

実績づくりのための防音相談は必要ない

会社勤めを辞めてから、新規開業した当時は、実績づくりと事例分析のために、積極的に無料相談を含めて対応しましたが、あれから18年以上が経過して、自分の専門分野においては、無理に無料相談をお受けする必要性は弱くなりました。

マンションを含めた依頼者の傾向が、当時に比べて様変わりしたこともあり、得意分野の需要層を絞り込むことによって、出来るだけ多くの契約案件に対応するほうが効果的だと判断しました。

テレワークによって、複数の契約案件を同時並行することが可能になりました。問題は製品情報と取引先の生産状況の定期的なチェックですが、日々の情報チェックは、これからも不可欠です。

とにかく、現時点では木造住宅の生活防音と木造音楽室の設計・コンサルティング業務をメインに据えており、手作業にも時間をかけています。

以上が、防音職人の2022年7月現在の状況です。※来月で開業18年が経過します。さて、夏休み前に、テレワークも手作業も、もうひと頑張りします。

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