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自営業もホームページも「桃栗三年・柿八年」

私は小学校から、母親や教師連中から、「この子は努力が足りない、辛抱する、継続する力がない」とよく言われていました。通知表の備考欄には「熱しやすく冷めやすい傾向がある」(笑)とありましたが、好きなことには取組が早いともコメントされていました。

これは会社勤めになっても大差なく、嫌いな事には地道に努力すること無く、結論を急ぐ癖がありました。ところが、自分がチーフにされた担当業務で様変わりして、嫌いなことでも集中するようになり、クライアントからの評価も徐々に向上しました。

しかしながら、パソコンやソフトが苦手で、これは会社勤めを辞める直前まで変わらなかったのです。自営業は特に一朝一夕では実ることはなく、地道な準備と勉強が必要な世界です。しかも、PCとウェブサイトの活用は必須でした。

背水の陣で取組んだホームページづくり

会社を辞める約7か月前に、生まれて初めてホームページを作って立ち上げました。メーカーの雛形にフリーページが有り、その部分とトップページだけを更新するものでしたが、当時の私には画期的なことであり、初めての経験でした。(2003年の春のことです)

並行して、自分の独立開業に役立ちそうな資料を、会社内部の書籍や報告書、そしてクライアント(主に旧建設省・都市整備公団)資料と建築学会の専門誌などを部分的にコピーしたり、パンフを出先で集めました。

また、自分の分譲マンションでの体験記をホームページに載せて、同様な悩みを抱える相談者にアドバイスしたり、相互リンクしました。

いつの間にか、苦手だったウェブサイトがだんだん好きになり、自分で「ベタ打ちとコピペ」でアレンジしていったのです。リンク先の詳しい人にも教えてもらいながら、徐々に自分で簡単なページなら作れるようになったのです。約8年後に、大学の先輩や契約者の助けを借りて、ホームサイトを再構築しました。そうです。やっと柿と同じような段階に到達したのです。

私のようなPCやネット・ウェブツールが苦手な人でも、追い込まれれば、やるしかないのです。独立開業した時点で、私は40代の半ばになっていたのでした。私ができるのですから、やる気になれば誰でも出来ると思います。

仕事は自分で作るもの・国語能力は自分を助けるもの

自営業者は、じっとしていても誰も仕事をくれません。看板の大きな企業であれば、どんどん仕事が増えるかもしれませんが、零細業者は差別化を図ることが出来なければ、コアな需要者を獲得できません。

要するに「仕事は自分で作るもの」というコンセプトは、まさに自営業にピッタリの言葉です。そして「継続は力なり」であり、一朝一夕で契約を獲得することは無理です。

ウェブサイトに詳しい知人(元契約者)が言ってましたが、長年継続する覚悟がなければウェブサイトを活用した商いは無理だと。昔の私なら「熱しやすくて冷めやすい」ので無理でした(笑)。ですが、立場は人を変えるのです。そのときに眠っていた力が覚醒するかどうかで決まります。

誰にでも眠っている潜在能力が必ずあります。凡人でも努力すればパワーアップします。

そして忘れてはならないものが「国語能力」です。これは生涯みがき続ける課題です。国語能力がなければホームページは作れません。人様の猿真似しか出来ません。最近の閲覧者は目が肥えていますので、他の専門業者のモノマネは直感的に見破ります。

うまくなくても、一生懸命に表現したオリジナルコンテンツは読めば分かります。

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