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専門の道を進むには労力を惜しんではいけない

約3年前からだろうか。電話での安易な問合せが増えた気がする。
それも、建築士や建設会社の年配者と思われる人物からの問合せも少なくない。一番多いのは、建築計画の施主からの電話での問合せです。これは素人ですから仕方ないと思います。

合板の遮音性能を電話で聞いてきた建築業者

年配者と思われる建築会社の社長からの問合せですが、「合板の遮音性能の数値(透過損失)を教えて欲しい」という内容でした。

ウェブサイトを検索すれば直ぐに分かるはずだと思うのですが、最近は数値データを削除してしまうメーカーや専門団体のホームページが増えてきました。このため、上記のような内容を検索しても見つけるのに時間がかかるようになりました。
でも、材料学会など専門家組織のホームページに問い合わせすれば教えてくれます。私に概算数値を聞くより、正確な実験データを入手できると思いますが、問い合わせする手間を惜しんだのでしょう。
防音設計の専門家に聞いたほうが早いと考えたんだと思います。

自分でパンフや製品資料を色々な専門家組織の事務局や広報通じて入手すれば自分の大事な資料のストックになり、これが必ず役に立つはずです。
私のホームページに記載されていた内容を電話で確認するよりも、元データを地道に自分で集める努力をすべきなのです。

私は電話での安易な問合せはしない

電話は基本的に記録に残らないし、記憶にも残りません。電話で安易に教えてもらった知識は身につきません。なので、私は電話で専門業者に問い合わせすることはないです。

問合せは必ずメールにしています。そして資料をいただいた場合は、お礼の言葉をメールをするようにしています。
そして、関連情報をさらに自分の取引先や専門書で探すようにしていますので、専門的な知識も増えます。

あとは、自分の担当現場での経験を資料としてストックしています。実際に紹介された製品を自分の関係の職人に施工してもらい、協力していただいた施主にも効果の感想を必ず聞くようにしています。
経験値が重要なオリジナルデータになるのです。差額を自分で負担して試すことも少なくないです。

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