【寄贈先取材】"こども食堂"だと思って訪問したら、「子どもらしく生きるためのもう一つの居場所」に出会った。

こんにちは。
サウンズサロン編集長の中川です。
当社のnoteでは「社員紹介」や当社の「事業紹介」を発信していますが、今回は普段とは全く違った内容で「とある子ども支援施設」のお話をお届けしたいと思います。

この施設を私が取材させていただくことになったきっかけは、当社で栽培しているベビーリーフの寄贈先ということからです。
（ベビーリーフの栽培についてはこちらの記事で紹介しています）

無農薬で栽培した栄養価の高いベビーリーフを、少しでも社会の役に立ちたいと考え、毎月フードバンクさんを通じて、児童福祉施設や子ども食堂、ひとり親のご家庭など、必要とする方の元へお届けしています。

今回は機会をいただき、実際の寄贈先を取材させていただけることに！

フードバンクを通じた寄贈のため、施設の詳細は知らされておらず、訪問前の私はいわゆる「こども食堂」として、「みんなでご飯を食べよう」といった地域コミュニティーの場を想像していました。

ところが、実際に取材した施設は、私の想像を遥かに超えた活動をされていて、様々な社会課題（家庭内問題、学校内でのこと等）を改めて考えさせられる機会となったのです。

※今回取材した施設については、子どもたちのプライバシー保護の観点から詳細は伏せます。ここでは「支援施設A」（仮名）とさせていただきます。

子どもが子どもらしく居られる居場所

まず、いわゆる「こども食堂」と言われる施設でもその目的や活動方針は様々ですが、一般的には、子どもたち（やその親）に食事を提供するコミュニティの場として、基本的には「誰でも来ていいよ」というスタンスの所が多いようです。

一方で、取材した「支援施設A」（仮名）では、経済的課題や孤立（放課後ひとりぼっち・不登校）など家庭だけでの養育に不安があると児童相談所等で相談された子どもが通い、その特徴から名前や場所を地域にオープンにしていない施設でした。

施設に通う子どもたちの背景には、「ネグレスト（不十分な保護者の目）」「貧困」「ヤング（若者）ケアラー」「発達や学習の遅れ」などで、ひとり親家庭などの理由により「保育者（大人）の目」が十分に行き届かず、放課後から夜遅くまで1人で時間を過ごす子どもも少なくないとのことです。

・子ども（の成長）の変化に気づける環境
・家庭以外での大人の目の必要性
・信頼できる大人の存在

そこで、今から約7年前にこの施設が設立されました。
この施設では、通う子どもと同数近くのスタッフがサポートしています。スタッフは、教育や福祉を専門とする社会人や学生で、不登校やヤングケアラーなどそこに通う子ども達と似た経験をしているスタッフもいるそうです。

特に大学生などの「お兄ちゃんお姉ちゃん」の存在が大きく、一緒に公園遊びや勉強を通じて自然とコミュニケーションが生まれ、年相応に大人に甘えたり、時には悩み相談もできる、子どもが子どもらしくいられることが居心地のよい空間となっているのでしょう。

施設長の方は言います。この施設の1番の目的は、食事の提供でも学力支援でもなく、子どもたちの声に耳を傾けていっしょに泣き笑いできる場所であり続けること。一般的な「こども食堂」のようなオープンな環境ではなく、子ども一人ひとりの家庭の課題を把握した上で寄り添ったサポートができることがその施設の強みでもあるのです。

お話を伺い、この施設は子どもたちが子どもらしく、自分で居られる居場所であると私も感じました。

温かいご飯を誰かと共に。当たり前のようでとても貴重な時間。

18時になると、外で遊んでいた子どもたちが続々と戻ってきました。
この日のメインメニューはアジフライ！とっても美味しそうです！

お味噌汁やデザートまで用意されています。
そしてサラダの中には当社が寄贈したベビーリーフの姿も♩

順番にご飯をよそって、みんなで一緒にいただきます…！

ここに来る子ども達にとって、温かいご飯を誰かと一緒に食べることはとても貴重なことです。お喋りを楽しみながら、食事をとっている子どもたちからは笑顔が溢れていました。

施設長からは、寄贈しているベビーリーフについて、
「クセがないベビーリーフは野菜嫌いの子どもでも食べることができ、バランスの取れた食事を簡単に提供できてとても助かっています。」とお言葉をいただき、大変光栄な気持ちになりました。

一方で私たちにもっとできることはないか、
企業としても、私個人としても考えさせられた機会となりました。

今後もサウンズグッドでは、寄付活動および社会貢献活動を通じて、持続的に社会と共に発展していくことを目指してまいります。

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