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エヴァンゲリオンと感想 第拾壱話から第拾伍話

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

bowです。

新世紀エヴァンゲリオン

前回の感想記事では、第拾話「マグマダイバー」まで再視聴した感想を書きました。今回は第拾伍話「嘘と沈黙」までの再視聴感想を書いてみたいなと。
第拾壱話、第拾弐話はまだ明るいエヴァですね。

第拾壱話「静止した闇の中で」

何者かによって、電源を断たれた第3新東京市で、電気の力で動いていたネルフ本部を手動で動かして、エヴァを3機出撃させ、第9使徒マトリエルを3機の連携にて殲滅。

この回では、碇ゲンドウと冬月が消化用のバケツに足を突っ込んで涼をとり
「温いな。」
「ああ……」
と言う、名シーンがあります。あと、ゲンドウが全作品の中でもこれ以上はないのではないかと言うほど、肉体労働をしています。必見です。
この回くらいからかな?
新聞紙とかの、背景の書き込みがさらに細かくなったのは。電車の中で冬月が読んでる新聞紙のディティールの細かさはすごい。新聞紙の端っこのギザギザを書き込んであるアニメは、そうそうないのではないでしょうか。
ここのアスカは、少し空回り気味です。ですが、最後は使徒殲滅のアタッカーをシンジに譲り、自らディフェンスに回ることで前回「マグマダイバー」の時に助けてもらった借りを返します。微笑ましいです。

第拾弐話「奇跡の価値は」

衛星軌道上に突如現れた、第10使徒サハクィエル。体の一部を地球に落下させ誤差を修正しながら、ネルフ本部への本体ごと落下、自爆攻撃を行う。これに対し、ネルフはエヴァ3機を広大な落下予測地点に配置。目視で確認後、直接受け止め、殲滅する作戦を敢行。
成功確率は0.00001%。まさに、奇跡だった。

この回は、作戦終了後ミサト、シンジ、アスカ、レイの4人がラーメン屋台に行き、その時にレイが注文した
「私、ニンニクラーメンチャーシュー抜き。」
が有名ですね。
それから、エヴァ3機が全力疾走して、使徒を受け止めるシーンは手に汗握ります。このシーンは「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」でも書き直され、さらに迫力が増しています。
ここのアスカは、「あんた、バカ?」と「ほんとに馬鹿ね。」の言い方の変化で魅せてくれます。


第拾参話「使徒、侵入」

エヴァパイロット3人が実験に参加中、第87蛋白壁に付着していた汚れが突如活性化。ネルフ本部内へ増殖・侵食。パイロットたちへの浸食の危険を避けるため、テストのエントリープラグ(コクピットのような物)を緊急射出し、本部外へ避難させる。増殖・浸食を繰り返す、第11使徒イロウルを排除するため、オゾンを注入。増殖の速度が落ちたが、次第に効果が薄れ、ついには注入されたオゾンを触媒にさらに増殖。短時間に自己進化を繰り返し、ネルフのメインコンピュータ「MAGI」へのハッキングを開始。これにより、MAGIによる本部自爆のカウントダウンが開始される。自爆を止めるため、赤木リツコは使徒への逆ハッキングを行う。

この回は、背景の書き込みがすごいですね。特にMAGIの内部のシーンは、特筆もの。書き込みもさることながら、動きや、眼鏡の反射に至るまでめちゃくちゃ作り込まれています。派手な戦闘シーンがない回ですが、クオリティの高さで魅せてくれる回です。
ここのアスカは、まだ大丈夫です。安心してみていられます。

第拾四話「ゼーレ、魂の座」

前半は総集編。今での話をミサトの報告書、鈴原トウジの作文、洞木ヒカリの手記、相田ケンスケの個人資料、ゼーレでの報告会議を通して語られる。
後半、エヴァの起動試験。普段、零号機にはレイが、初号機にはシンジが搭乗するが、相互互換試験として、搭乗者を入れ替えて行われた。
初号機に乗ったレイは「碇君の匂いがする。」と、感想を述べる。
零号機に乗ったシンジもまた「綾波の匂いがする。」と述べる。
その後、シンジの乗った零号機が暴走。

この顛末を、またしてもゼーレに咎められるゲンドウ。
「全ては、我々のシナリオ通りだ。」
人類補完計画、アダム計画、そしてロンギヌスの槍。ゼーレの、ネルフの、ゲンドウのシナリオとは。

だだっと散りばめまくった、情報を一旦総集編でまとめたように見せつつ、さらに情報を散りばめると言う、実にエヴァらしい回。この辺りからシリアスな展開がちらほら見え隠れし始める。
ここのアスカは、みているのが辛い。強がって、あえて逆上させようとシンジをバカにする台詞をかける。辛い。

第拾伍話「嘘と沈黙」

加持の諜報活動から始まる。しかし、それはゲンドウたちに見抜かれていた。それを知った上で、加持は真実を追い求める。
母の命日にゲンドウに会うシンジは、レイから父について聞こうと目線をやる。その時に、雑巾を絞るレイに「母親」の面影を重ねる。
シンジは父との墓参りで軽く会話を交わすのみで終わる。
その頃、ミサトは友人の結婚式へ出席。リツコ、加持と共に。その帰路、ミサトは加持に自己嫌悪を吐き出す。そして、飲み過ぎて吐き出す。

会話回。キャラクターの心理描写だけで進むので、暗い回ではあります。
シンジ君に「案外、綾波って主婦とかが似合ってたりして、はは」と言われて、照れるレイが可愛い。
ここのアスカは、辛い。早く大人になりたい自分と、汚い大人にはなりたくない自分との板挟みで、勢いでシンジとキスをしたり、加持さんに甘えてみたけれどミサトさんの香水の匂いが染み付いていて落ち込んだり、コロコロ感情が変わります。つらい。

おわりに

こうやって何回も見ていると、いろんな情報が目に入って、同じ作品なのに違ってみえてくるのが面白いですね。展開がわかっているのに、続きが気になって仕方ないってのも、エヴァの魅力でしょうか。
この記事で、一人でもエヴァに興味を持って見る方が増えると嬉しいなぁ、なんて。

それでは、本日はこの辺りで。

失礼します。

bow


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