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白血病入院生活(地固め療法1回目後半戦)2020/5/27~6/7

~冒頭~


今日から再開させて頂きます。
よろしくお願い申し上げます候。
06月03日にアップした記事
の続きでございます。
「何を今さら!」とお思いでしょうが、退院生活を満喫しておりました。
私は退院中は異常にアクティブなんです。(昔からジッとしていられない野郎でして。。)
現在、ニートで病人で、その癖してアクティブという三大悪を保持しておりますw
とりあえず、ここからペースを戻していきます。
ご拝読頂ければ、これ幸いでございます。

~入院生活3週目~


5月27日の水曜日
寝起きで体温が38℃とムムム。頭に出来たデキモノは軟膏で少し落ち着くが、足のデキモノは膨らみ続ける。抗がん剤治療により免疫力が落ちており、最初は小さいニキビや虫刺されのようなものが巨大化してしまうという人体の神秘を感じております。
そして頭のデキモノが右目のまぶたを押し下げているのかまぶたが開かなくなってきました。
写真撮ったんですが、グロいので貼るのはやめておきますw
26日に入ってきたNさんが「おせーな、おせーな」という謎の歌を歌いだす。政治の話と病気自慢をし始める。
やっべーぞ。

5月28日の木曜日

昨日から不思議なことに看護師さんが来る10秒前位に必ずオナラが出ます。不思議な副作用です。絶対副作用です。
クラークさん(看護事務員)から6月1日から移動販売が再開されることを聞きました!
無菌病棟なので、外にも出れず、お買い物は1日に1回病棟内に来てくれる移動販売だったんですが、
コロナウィルスの為に移動販売も中止されていました。それが再開!!これは一大ニュースです!
買い物難民が減ります。よかったよかった。
15:00
血小板の輸血を開始。
血小板とは血を止めてくれる作用をしてくれる血です。
新人看護師さんとその先輩看護師さんが実施してくれます。
5分毎に看護師さんが確認に来てくれます。
今まで輸血をしていても特に問題はありませんでした。
開始から5分。
大丈夫。
看護師さんにも「大丈夫でーす。」と伝える。
開始から10分。
ん??身体がかゆくなってきます。
上半身全体に急にぶつぶつが出てきました。
輸血によるアレルギー反応です。
一気にぶつぶつは顔や頭部までぶつぶつぶつぶつ。。
新人の看護師さんに「なんかおかしいでーす。」と伝えます。
新人看護師さんは4月から勤務を開始していますが、
輸血によるアレルギー症状ははじめてだったらしく、焦っておりました。
私も焦ります。
先輩看護師さんを呼びます。
先輩看護師さんと言っても20代。
とは言え先輩看護師。落ち着いております。
「輸血とめまーす。先生呼んできますねー」とドーーンとした様子。
恐らく、死ぬ間際の患者を目の前にしても、
どっしりと落ち着いた様子なのでしょう。
焦っても意味ないですもんね。
熱は38.6℃まで上がり、下半身や喉にもかゆみが出ました。
その後、ステロイド、睡眠薬を投与し、落ち着きました。
この日初めて、wifi機能のついているパルスオキシメーター(酸素飽和度を図る装置)を付けました。
睡眠薬を飲んでいる間はこういうので監視してくれているのね。
ほうほう。
私は皮膚にバイキンがつきやすいタイプかもしれません。
アレルギー症状は同型の血液でも稀ですが起こるそうです。
今回は私の場合、軽度のアレルギー症状で済みましたが、これ以上の症状が出ると怖いです。。
輸血のありがたみと同時に人の血を頂くという怖さも感じた1日でした。
でも、この日は都内に虹がかかったそうです。友達が虹の写真を送ってくれました。少し助けられました。

こちらは記事
血のありがたさたるや
で纏める予定です。

5月29日の金曜日
同室のNさん60歳代後半の方なのですが、独り言が多く、愚痴が多いんです。
コロナウィルスで面会禁止なのに、色々な人に「入れないのか」と聞き続けます。
看護師さんに対してかまってちゃんなんですが、いなくなったら悪口を言います。
ロンドンにいた時にシェアホームをしたことはありますが、いわゆるルームシェア(1つの部屋を複数の居住者が利用する)というのは人生初です。
5人くらいの方と大部屋で経験してきましたが、今までは特に問題ありませんでしたが、気の合わない方と同室になるのは初めてでした。
これはなかなか苦痛です。
寂しいのはわかるんですけどね。
でも、迷惑をかけるような人間にはなりたくないです。
人の振り見て我が振り直せとはこのことか。。
この日、以前同室だったSさんが再入院してきました。
Sさんは70歳代ですが、紳士的な方で仲良しです。
この日も熱が38.4℃と不安定な日でした。

5月30日の土曜日
この日も38.7℃と一日熱が下がらず。辛い日でした。

5月31日の日曜日
再びNさん。相変わらずうるさいのですが、
この日、私が棚を閉めたら「静かに閉めろよ」「わかったのか?」のお声が。
我慢してシカトをしました。
ひーひーふーで息を整えました。
Sさんに聞いてみると昨日Sさんに対しても同じ発言があったそうです。
昨日は調子悪すぎて私は気づいていませんでした。
昼に担当看護師さんにNさんに対するうっぷんをお伝えしました。

午後に血小板の輸血。
今回はアレルギー症状は出ませんでした。
よかった、よかった。

6月1日の月曜日
大部屋は担当看護師が順番に患者を周るのですが、
Sさんの次はNさん、Nさんの次は私の順番です。
Sさんの所で看護師さんが話しをしていると
「無駄な話ししてるんじゃねえよ。早くしろよ」
の声がNさんから飛ぶ。
その後、Nさんと看護師長との話し合い。
ご苦労をかけてしまいました。
とりあえず、当面は少しは環境が良くなることとなりました。

この日、主治医から改めて喫煙歴の確認をされる。
喫煙者のみなさん!!
喫煙6か月間は移植手術を受けられないそうです。
禁煙する意義を初めて感じました。
ちなみに私はたまたま2019年でたばこを辞めておりました。
せーーふ。
血液検査の結果少し血球値が戻ってきました。
この日で入院20日目でしたが、今回は早めの退院の予感です。

この日20時から全国で花火が5分間あがるというニュースを見たので、
病棟の窓をあっちらこっちら走り回って探し回っていましたが、見られず。
病棟内で走り回っていたのは私以外に1名。
いるんだな。同じことをしている人はw

6月2日の火曜日
体重が81.8kg。これ以上なかなか落ちません。
代謝を上げていく為に廊下ウォーキングを増やしていきます。
とはいっても病棟の廊下はそんなに長くありません。
5000歩/日を目指していきます。

談話室でリンパ腫系の女性患者さんからお話を聞く機会がありました。
患者さんは60歳代。
お子さんが私と同じくらいの年頃。
何か自分の母親と話をしている気分でした。

~入院生活4週目~

6月3日の水曜日
体重が82.4kg。なぜ太る。誰だ、私に恨みがあるのは。。
皮膚科の先生が私のデキモノの確認に病室に来られる。2人の女性医師なんですが、めちゃくちゃ美人。足の腫れ症状の検査。膿を摂取し原因検査。いやーん、美人過ぎてドキドキがムネムネでした。

6月4日の木曜日

主治医から「明日の採血で数値良かったら退院ねー」と言われテンション上がる!アレルギー症状が出た時に対応してくれた新人看護師さんに今さらお礼を言う。言うの遅い。。でも、気持ちは伝わりました。よかった。

6月5日の金曜日
移植コーディネーターさんから一部不一致での骨髄移植検討の話を受ける。移植については何処までこういった場で書くべきか悩みます。軽く書きます。臍帯血バンクから適合を多く頂くためには体重を下げる必要があります。健康的に体重を下げる。なかなかの難題。頑張ります。。
昼に皮膚科の美人先生が襲来。再度確認。
午後に歯科検診。虫歯のみなさーん。虫歯あると移植手術できないらしいですよー。気を付けてー。ちなみに私はたまたま2019年に半年かけて虫歯治療をしておりました。
奇跡!!
夕方、日曜日に一時退院が決まりました。やほほほほ!!

6月6日の土曜日
廊下ウォーキングを永遠やり続けます。痩せぬ、痩せぬ。
金曜日に個室に移ったSさんのPCでLINEにログインするお手伝いをしました。ログインした途端に奥様やお子さん、お孫さんとテレビ電話が始まりました。個室でビデオ電話が出来てSさん嬉しそう。家族から愛されてるなぁー。

6月7日の日曜日
アニメ映画『君の膵臓を食べたい』を観ました。Eテレで以前やっていたものを録画しておりました。1人で泣いていました。
自分が生きる意味は何なのかを考えました。
帰ったら、妻と子供をたくさん抱きしめようと思います。
生きていた意味があるとすれば妻と出会い、子供が出来たことです。

午前中に妻が迎えに来ました。
点滴カテーテルを抜いてもらうのに医師を待っていました。
面会禁止なんですが、帰宅準備で妻が病室にいます。
医師待ちで30分妻が病室にいます。
30分の間にもNさんがテレビをイヤホンで見ながら独り言を発しています。
妻にこの期間の辛さが少し伝わりましたw

~末尾~

今回はアレルギー症状など色々とありましたが、
兎にも角にもNさんに翻弄される日々でした。
無菌病棟は限られた資源です。
みんな病気を治したり、緩和する為に利用させてもらっています。
無駄な労力を医療従事者も患者も使わないようにするべきです。
見出しの写真はそんなストレスの中で折った唇の折り紙ですw
そんな感じですが、執筆段階で6月23日。
もうそんなストレス忘れております。
明日は退院生活を書いていきます。
さよーならー。