血のありがたさたるや

~冒頭~

前回の治療時の話しです。
抗がん剤を投与して2週間後に
発熱が起こり、おでこに出来たニキビが巨大化し膨れ、
まぶたが上がらなくなりました。
足に出来た虫刺されのようなものも巨大化して膨れ、
パジャマが脱げなくなりました。
これは白血病治療中なので、こういう事が起こるんですが、
仕組みを知ると「血の役割」を感じて「へぇ~」と思う訳です。
誰もが持っている「血液」。
身体が弱っている時はあなたの血ちゃんが弱っているかも知れませんよ~。

~そもそも抗がん剤治療とは何なのか?~

私が行っている治療は白血病に対する
化学治療(抗がん剤治療)を行っています
抗がん剤の点滴は種類により異なりますが、
全体で1クールに約1週間投与が続きます。
投与後10日~14日後に赤血球や血小板が極端に減少します。
「白血病と輸血」という記事でも書きましたが、
このタイミングで赤血球、白血球、血小板が低くなります。
血液の主な機能は以下の通りです。
赤血球は肺で酸素を受け取り、全身に運びます。
白血球は体内に侵入してきた異物の除去に働きます。
血小板は出血に際し、血液を固め、止血に働きます。
要は、これらの機能が抗がん剤治療中は下がるのです。

~血球値が少ないとどうなるのか?~

冒頭で書きましたが、ニキビや虫刺されのようなものが巨大化してしまうのは
これらの機能低下による免疫力の低下が引き起こします。
無菌病棟にいるにも関わらずです。
ただし、病院にいると何もしないのではなく、
菌などの検査を行い、抗生剤や輸血などをこの期間は行い、
出来るだけ病気にかからないようにします。
私は38歳です。この病気では若年層です。
年配の方より体力があります。
発熱や痛みなどにはまだ耐えられますが、
子どもやご年配の方だとこの苦しさは恐ろしく感じてしまいます。
基礎体力は大事ですね。富士山登れる位の体力は維持したいです。

~末尾~

血液の機能は高い低いはありますが、健常者の方含めて同じです。
健康診断などで赤血球、白血球、血小板などの数値を是非みてみてください。
すこし低いようだったら、もしかしたら熱の原因はそれかも知れませんよ。
この病気になり血液のありがたみを知りました。
是非お食事には緑の野菜をたくさんとりましょう!