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私のアイドル【サークルディベート】

※この記事を見てのサポートはご遠慮願います。
収益を目的とした記事では御座いません。
音楽を文字で楽しくしてみたいだけで御座います。

~冒頭~

こんにちは。

2020年3月から白血病の治療をしております。
病人が暇なので色々と書いております。

本日は私の加入させて頂いています。
サークルからお題がありましたので、乗っかってみようかと思います。

サークルには無料で参加できます!
ご招待しますので、ご連絡ください。
特に、サークル参加したことない人にはおススメです。

今回は、サークルで同じテーマで記事を書こう!
という企画になります。

9月は「私のアイドル」です。

そもそも「アイドル」ってなんだ??
教えてwiki!!

アイドルとは、
「偶像」「崇拝される人や物」
「あこがれの的」「熱狂的なファンをもつ人」を指す。
日本の芸能界における「アイドル」とは
『成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物』
と定義している

ほうほう、ま、好きな人でイイか。。

~無罪モラトリアム/椎名林檎~

他者にハマるという感覚を覚えた一番最初の人は
高校生の時、周りは安室奈美恵やドラマに出てた浜崎あゆみとか
宇多田ヒカルとかスキスキ言っておりましたが、
私は『無罪モラトリアム』というアルバムに
収録されているこの歌のPVを見て、「あぁー、惹きつけられていく~」感覚を覚えました。

このワードセンスは当時、衝撃的でした。

「アナーキーなあなた」、「現代のシド・ヴィシャス」
「いや」という漢字を「嫌」ではなく「厭」をあてる。

ヒステリックとも受け取れる歌詞がそうではなく高校生の僕には
哲学的に感じてしまったんです。

このアルバムには

正しい街・歌舞伎町の女王・丸ノ内サディスティック・幸福論(悦楽編)・茜さす 帰路照らされど…・シドと白昼夢・積木遊び・ここでキスして。・同じ夜・警告・モルヒネ

捨て曲が一曲も無かったんです。
世界観を崩さずに繋ぎ曲なんて発想もなくすべてが心に突き刺さりました。

中でも良く聴いたのが、「同じ夜」

思春期の僕には溜まらない歌詞でした。

吹き荒れる風に涙することも
幸せな君を只願うことも
泣き喚く海に立ち止まることも
触れられない君を只想うことも
同じ空は明日を始めてしまう
例えあたしが息を止めても

この歌詞を虚無と捉えるのか、
それとも、
自分の気持ちに関係なく明日は始まるということを楽観的に捉えるのか。
解答は歌にないからこそ、何度も聞いてしまうんです。
解答がないということは抽象的という意味ではなく、とても意志は強く感じるんです。

人生で一番歌詞カードを見続けたアルバムです、ぐちゃぐちゃになってたもんな。。

~勝訴ストリップ/椎名林檎~

なかなかテレビでお目にかかれない椎名林檎さん。
それでもテレビではMVが沢山流れていました。
無罪モラトリアムから1年後の2000年。
新しいアルバム「勝訴ストリップ」が発売されます。
発売日の当日に買いに行きました。
このアルバムには

虚言症・浴室・弁解ドビュッシー・ギブス・闇に降る雨・アイデンティティ・罪と罰・ストイシズム・月に負け犬・サカナ・病床パブリック・本能・依存症

このアルバムは前回のアルバムと比べて遊び心がありました。
シンメトリーで遊んでいて、曲のタイトルが罪と罰を前後にして字数が綺麗に割り振られています。
アルバムの合計時間も55分55秒に揃えていたりと面白い取り組みをされていました。

シングルカットの「本能」や「ギブス」、「罪と罰」はもちろん聞いていたのですが、それはアルバム発売前の話。
アルバム購入後にリピート再生していたのが
「闇に降る雨」と「月に負け犬」
まずは「闇に降る雨」

当時、ストリングスをこんなに豪華に使うJ-POPは結構珍しかった記憶があります。
演歌を意識して作ったそうです。

貴方に降り注ぐものが譬え雨だろうが運命(さだめ)だろうが

いま改めて聞くと、結構、韻踏んでる。ヒップホップでもあるな(笑)

そんで「月に負け犬」

これは東京事変後verですが、世界観は変わらず。
ギターがかっこいい。
この歌と歌詞作ったの18歳ですよ!!
考えられない。と思ってしまいました。

明日くたばるかも知れない
だから今すぐ振り絞る
只、伝わるものならば
僕に後悔はない

学生時代って多かれ少なかれ鬱屈した気持ちってあるじゃないですか。
でも、それを言語化するのが難しくて、もっともっと抽象化してしまうんですよ。
でも、その心のブレを具現化してくれていたのが当時の椎名林檎でした。
それはとても叙情的でもあり、でもリアリティも感じる。

正直、小室哲哉も凄い好きだったんですが、当時流行っていた曲は
歌詞はそれほどスパッとは入ってこなかったんですが、
椎名林檎はスパッと入ってきました。

そして言葉って面白いなーと思ったんです。

~その後の椎名林檎~

とにかく、永遠に追いかけました。

2000年、
ともさかりえに提供した曲では「いけない子」がたまらなく好きでした。

2003年には「茎 (STEM) 〜大名遊ビ編〜」をリリース。
MVよりも長い、映像作品を制作され、ラーメンズの小林賢太郎と小雪が主人公となり壮大な世界観を見せてくれました。

歌詞にクレマチスの花の名前がありまして、調べたりしたなー。
懐かしい。

彼女を通して、私はジャズが好きになったり、ジャニス・イアンを聴いてみたり、三浦綾子の本を読んでみたり、と私の世界観は広がりました。

そして、私が若かりし頃にロンドンに留学したきっかけの一つでもあります。
音楽の市場規模は日本は大きいのにも関わらず、日本のアーティストは海外であまり売れていない。(当時はperfume、BABYMETALもいませんでしたからね。。)
何でだろう??と思ったんです。
椎名林檎を筆頭に海外でも自分の世界観を売り出すチャンスがあるアーティストが沢山いると思ったんです。
だから、エンターテインメントビジネスを学びたいと思い、ロンドンに行きました。
結局、日本帰ってきて、マネジメント事務所就職したけど、
理想と現実の違いに愕然としてすぐ辞めてしまったんですけどね。。。
あ、「日本の芸能マネージャーってこんな扱い」と思っちゃったんです。

でも、音楽活動をトップラインで続けている彼女の姿は未だに僕の憧れの的です。
年を重ねても変わらず「私のアイドル」。
変わらずに歌を作っていて欲しいです。

~末尾~

椎名林檎を語り続けたらきりがないので、初期で納めておきます。

ついでに歌詞が面白いなーと思ったアーティストの曲を一曲だけ紹介させてください。

jackson vibeの「夜と風と」と思ったら、youtubeで何も引っかからない。。。
代わりに別の曲。

ヴォーカルのグローバーさんをベースに紹介をしていくと、

1997年に東京大学のバンドサークル「SKASKACLUB」にて結成しました。
メンバーのほとんどが東大生という異色のバンド。
当時スカコアのムーブメントもあり、流行りました。
「SKASKACLUB」は歌詞がほとんど英語で歌っていました。

2003年にはグローバーがスペースシャワーTV「熱血!スペシャ中学」の
委員長として出ており、パーソナルでの活動も増やしていた時、
同年にとJackson vibeを結成。ここでは日本語の歌詞に一気に傾斜します。
上で紹介した曲は
フジテレビのドラマ「アットホームダッド」の主題歌としても使われていました。見てないけど。。

今でもグローバーさんは
ラジオやTVではクイズ番組やニュース番組のコメンテーター、
バラエティー番組と幅広く活躍されています。

本当は「夜と風と」を紹介したかったんです。

夜と風と言葉だけ 行く手は黒い海
悲しみを投げ捨てて それっきり もう
帰らない波と 痛みだけ残して
意味はない ないながらも 小石を投げた
Hey Love Hey Love 愛の風に乗る声
Hey Love Hey Love 甘美ならん

今まで英語で歌っていた人が「甘美ならん」!!!
衝撃でした。やはり東大生は言葉チョイスが凄い。。
「心地よくうっとりとした気持ちでならない!!」
これを「甘美ならん」で表現しちゃうという。。。
椎名林檎バリに好きな歌詞を書くアーティストでした。

そんな訳で、青春時代を音楽とともに過ごせたのはひとえに
椎名林檎さん(あと、ビョーク)のおかげで御座います。
大変感謝をして引退のその日まで応援し続ける所存でございます。

先輩が誘ってくれた「EMI ROCKS」というイベントで東京事変も
生で見れたし、最高です。

さてさて、音楽の話を始めると長くなるのが悪い癖。。
そろそろお開きにさせて頂きます。

それではさようなら!!