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【 WEBデザイン 】 ナッジ理論 "EAST" をデザインに FirE♯506

本日は、ナッジ理論について書きます。

WEBデザインは、オシャレとかクールとかカワイイといったヴィジュアル
だけでは十分ではありません。

ユーザーをどのように誘導し、サービスを利用してもらうかといった仕組みをデザインする必要もあります。

「買ってください!」ではなく、
ユーザーが「「欲しい」と思う仕掛け、「使ってみたい」と思うデザインが必要です。

そこで、ナッジ理論は知っておくべきものです。


【 ナッジ理論 】

ナッジ(nudge)は、アメリカのシカゴ大学リチャード・セイラー教授が提唱した行動理論。
「nudge」は英語で「軽くひじ先でつつく、背中を押す」ことを意味します。
ナッジの目的は、行動を宣言したり強制したりせずにちょっとしたきっかけを与え、本人が無意識によい選択をするように誘導することです。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/

ナッジ理論には、具体例を聞くとなるほどねとなります。

男性しかわかりませんが、小便器のあのシールです。

シールの形状はいろいろあるかと思いますが、狙いたくなるやつですね。

まさに、
「行動を宣言したり強制したりせずにちょっとしたきっかけを与え、本人が無意識によい選択をするように誘導」しています。


【 EAST 】

ナッジ理論を実践する上で、EASTというキーワードがあります。

Easy:簡単・簡潔
Attractive:取魅力的
Social:社会性
Timely:タイミング

■ Easy (簡単)

めんどくさいことは誰もやらないのです。

アマゾンでの買い物で、「今すぐ買う」ボタンがありますが、アマゾンでは、商品購入までにスマホをタップする回数が極端に低くしてあります。

これはアマゾンの特許としても有名です。


<ワンクリック特許>
商品を注文するためのシングル・アクションの指示ボタンをディスプレイに表示し、この指示ボタンが押されると商品の注文が完了し、注文要求と購入者を特定できる情報がサーバに送信されます。同じ購入者から複数の注文要求があった場合は、複数の注文を1つの注文に結合します。

Easyであることが、購買数の増加に繋がるのです。



■ Attractive (魅力的)

何かをしたいと誘導するには、それが魅力的である必要があります。

例えば、スーパーなどのこのような文言です。

「本日ポイント20倍」
「タイムセール」
「お一人様3個まで」

なんと魅力的でしょう。

本来の買い物の目的とは違うものまで、「本日ポイント20倍」なら、今日買っておこう。

「タイムセール」なら、今買っておこう。

「お一人様3個まで」なら、何個買いますか??

ユーザーのメリットが直球で伝わってきます。
買い物した後も「得した」気分で帰れることでしょう。


■ Social (社会性)

この要素は、「売上No.1」「利用者満足度98%」などといった文言が表す、
「みんな買ってる」「みんな使ってる」といったメッセージです。

日本人は、特に、「みんなやってる」ことに流されがちです。

逆に、「誰もやってない」ことは、やりません。

みんながやっていることが、安心感につながり、
自分だけがやっていないという疎外感にも繋がるのです。

こう言った印象を配置することで、行動を促すことができます。


■ Timely (タイミング)

人間が、何か行動を起こすにはタイミングというものがあります。

今欲しいものを、提供すれば、それを買う確率が上がります。

これをどうWEBデザインで考えるのであれば、
適切な場所に配置された、「コンタクトボタン」や、「資料請求ボタン」になるでしょう。


【 まとめ 】

ナッジ理論について考えました。

まだまだ奥が深い理論ですから引き続き学んでいきたいと思います!

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