【 hide zilch 】 投資家のFIREへの旅路 ♯421
昨日の懐メロ探訪から、また思い出の曲を紹介させてください!!
私の人生が変わった瞬間の其の1が、hideの死でした。
その死後に発表された、hideの海外での活動となるzilch というバンド。
【 zilch 】
zilchは、hideが世界での活動として開始したプロジェクトでした。
国内では、hide with spread beaverの活動もある中、
彼の死は、自殺ではなく、事故であった思わざるを得ない。
【 ELECTRIC CUCUMBER 】
ELECTRIC CUCUMBERという曲が、とにかく色褪せない。
何年経っても、風化しない。
これは、hideが死んで伝説になったからとか、そんなことではない。
音楽として、今だに、新しいからだ。
私の記憶では、このアルバムについての、
コメントとして、hideは、「全ての音楽を追求した結果、この形となる」と語っていた。
イントロ
キャッチーなスキットから、一気に、ギターとベースの重低音が爆発する。
しかし、その裏でしっかりと、ドラムが刻むビートが存在感を失わないミキシングとなっている。
A
ここで、一気に、音は、ベースとドラムのみになる。
ここで、ギターの音を一切出さないことで、サビ前に入ってくるギターが、ものすごく強調される。
小サビ
Aメロの次に来るのが、4小節のみ、小サビともいえるフレーズ。
再度、Aに戻り、大サビへと移る。
大サビ
4小節出した小サビから、またAを挟んでの、大サビ。
こちらでは、ギターの音は、刻むことなく、低音域で歪みながら全小節に渡り鳴り渡る。
本サビへ
大サビからの構成は、J-popのような、Aメロ、Bメロなどといった構成の枠に収まっていない。
そもそも、この曲自体が、一つの塊であり、
サビもくそもないというのが、本当のところ。
あえて分けるなら、こう分けて聞くというだけで、
音楽とは、本来、その音が始まって、終わるまでが、一つの塊であり、一つの流れだ。
【 音の絡み 】
この曲が気持ちいいのには、理由がある。
それは、ドラムの存在感である。
ベース、ギターともに、中低域を強調した音作りがされているため、
ドラムのキックが埋もれがちになってしまう。
ギターの音も、ラウドに響くため、下手をするとうるさいだけの音楽となりかねない。
しかし、この曲のミキシングと、構成から、すべて楽器が、絶妙に絡みあっている。
ギター
チューニングを下げて低域を強調している。
ディストーションを効かせた音作りで、非常に存在感が出る。
しかし、そのリフは、ドラムとしっかりと絡み合っているため、ドラムを邪魔しないのだ。
そして、イントロ後は、一切を音がなく、ベースもしっかりと、存在を示す構成となっている。
サビと、最終のアウトロ前のサビでは、ギターのストロークは、流れるように演奏され、今までの刻むような奏法とは違いを出していて、疾走感が全開となって、終わる。
ベース
イントロと、サビ以外は、ほぼ、ベースとドラムのみの演奏となる。
ボーカルを際立たせるとともに、ベースラインをしっかりと印象付ける。
このベースラインの寄り添うように、ギターが追加してくるために、音の厚みが、サビの時に爆発するような感覚になる。
曲のかっこよさは、ベースとキックで8割作れると言いてもいいくらい、重要な音色だ。
ドラム
キック、スネアともに、硬めの音になっていて、ベース、ギターの重低音域を任せている。
他の楽器が、鳴り響いていても、しっかりと存在を示せるように、
そういった、音作りになっている。
非常にシンプルなビートを刻んでいることがミソである。
ギター、ベースの存在感が強いため、ドラムのラインはシンプルに作ることで、そのギャップから、ドラムも存在感を得られている。
イントロを聴いてほしい。
" ドンドン タン ド ドド タン" という流れが基本で、
この最初の"ドンドン"に、
ギターやベースの音がしっかり乗ってくるが
"タン" の上には、なんの音も乗っていない。
これが、"タン" というスネアの音を、リスナーに印象付けることから、
その後のこの曲を聴いていく際の、柱になっている。
これが、ラウドな音色に中で、しっかりと、ビートが聴こえる状態を作っている。
【 まとめ 】
hideのzilchの曲について、考えてみました。
本当に、良いものは、いつまで経っても、良い。
これを実感させてくれるこの曲を
本気で、ジジイになっても聴いていたい。
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