【利他心と利己心は同義】 ”手助けする前に手を洗え” 投資家のFIREへの旅路 第217回
利他心という言葉は、ビズネスの成功の鍵、会社組織の効率的な仕事の鍵、良好な人間関係を鍵とされています。
その反対語として、利己心という言葉がありますが、
よくよく考えていくと、ある種、利己心が利他心を内包していることに気づきます。
【手助けする前に手を洗え】
利他心とは、簡単に言えば、自分のことは後回しで、他人のことを優先するということです。
仕事の現場において、例えるならば
自分の仕事は後回しにして、他人の仕事を手伝うということになるのですが、これはときに間違っている場合があるのです。
他人の仕事を手伝うこと自体は、利他と言えますが、
それにより、後回しにされた、自分の仕事はどうなるのでしょうか?
他人の仕事の手伝いの後に、自分1人で自分の仕事を処理するのでしょうか?
その場合、納期などの点で、自分の仕事の依頼者のことは無視していないか?この依頼者も他人な訳ですから、利他の対象です。
もし、この納期が1時間後なら、他人の仕事を手伝う利他は可能だったのか?
結局のところ、
利他という行動は、自分の仕事に時間的制約、量的制約がない場合に可能な行為であり、
その制約がある場合、それを守らないことは、他方の他人に対する利他を実行できなくなるわけです。
そこで、
「掃除を手伝う前に、手を洗え!」
この考え方が大切です。
汚い手で、掃除されても、キレイになるどころか、汚れが増えるだけです。
まずは、自らの手をキレイにすること。
その後で、掃除を手伝うのです。
自らの手をキレイすることだけを見れば、利己ですが、
その目的が、掃除を手伝うことであれば、利他といえる訳です。
一時の行動を切り抜いて、見ていては、その人の真意は見えないということですね。
利他という行動には、利己が必要なのです。
【利他=利己】
利他心を持て!と、他人に強要することは、利己になります。
利他心は、自分が持とうとして、持つものです。
「俺には利他心があるのだから、君を持つべきだ」
という考えは、利己的な考えになります。
自らの利他の行動の対価を他人に求めているようなものですから、その人の利他の目的は、利己になるわけです。
究極を言ってしまえば、
利他的行動で、満足しているのは、自分であり、その満足がある種の目的になるので、利他=利己になります。
「情けは人のためならず」の考え方ですね。
これは、人に対して情けを掛けておけば,巡り巡って自分に良い報いが返ってくるという意味ですね。
win-winの関係とも表現できます。
利他=利己の状態は、最高の状態です。
良い例えかは、わかりませんが
愛のあるセックスも利他と利己が共存する行為だと思います。
【生きていることで、もう利他】
利他というのは、意識すれば、難しい行為です。
自分のことがしっかりとできていて、その上で、他人を想い行動しようという訳ですから。
しかし、
人間が生きているということは、それだけで、利他といえると思います。
それは、経済的な面から見ると、
消費を行うことで、経済の循環を生み出しますし、
例え、家で引きこもって、ゲームをしているだけでも、ゲームの購入代金は、企業の売上になり、その売上から、企業の従業員の給料が出る訳です。
代金には、税金が含まれますが、国に納められた税金は、社会にサービスや、インフラなどの財源になり、他人のことに使われる訳です。
生きること=利他
これは、経済的な視点から見ても明らかです。
だから、生きることって大変なんです。
経済的視点だけでなく、視野をもっと広げれば、
親がいる場合、生きているだけで親孝行です。
家族がいる場合、生きているだけで安心を与えます。
ペットがいる場合、その命はあなたが支えています。
もっともっと、大きく視野を広げれば、
呼吸そのものが、利他です。
呼吸から生まれた二酸化炭素が、植物の「光合成」に必要なる訳です。
そして、その光合成から、また酸素が生まれます。
【気楽に生きていこう!】
どうせ、たまたま、生まれたんだし、生きていこう!
自分は、何者か?
ただの人間です!
生まれつき大富豪の家庭に生まれた人間も
超貧乏な家庭に生まれた人間も
アスリートの親の元に生まれた人間も
経営者の親の元に生まれた人間も
サラリーマン家庭に生まれた人間も
田舎に生まれた人間も
都会に生まれた人間も
日本に生まれた人間も
紛争地に生まれた人間も
男性に生まれた人間も
女性に生まれた人間も
全員生まれたその時は、裸の小さな命でした!
その後、どう育てられたか?
それがものを言うのか?
それは、言い訳の好材料なだけ。自分では変えられないこと、自分のせいではないことの最たるモノ。
そんなモノは、関係なしです!
ホリエモンや、孫さんの出生を見ても、自分より、よくない環境と感じる方が多いはず。
しかし、
注意が必要なのは、この世に平等はないということ!
能力には差がある!
人生のステ振りは、自分で決めるのです!
それは、元の自分のパラメーターを知ることで、どこにステ振りすれば、自分の能力を強くできるのかがわかります!
つまり、
生きていくうえで、大切なのは、
他人のことじゃなくて、自分のことを知ることです!!!
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