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【ライブレポ】サウラボフェス2024〜気づいたら俺はなんとなくオフラインだった〜

皆さま、こんにちは。サウラボのディレクター、ひろむです。

ちょっと経っちゃったけど、2月25日、サウラボフェスvol.1ご来場の皆様、出演者の方々、吉祥寺WARPの皆様ありがとうございました。

今回は、ひろむの手記としてサウラボフェスvol.1の様子をお伝えします。

▼配信アーカイブが見れます!詳しくは下記URLからフォームを入力!
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住みたい街ランキング第3位吉祥寺

イベント当日は雨。ちなみにひろむは当日、"ギターを忘れる"というありえんミスをしてしまい(家の最寄り駅で気付いた)、でけえ荷物を引きずりながら傘も刺さずに走っていた。

走っている途中、高架下でmoopick松田くんに遭遇。サウラボ撮影以降、プライベートでも遊んだりライブを見に行ったりもしていたが、吉祥寺が似合う爽やか好青年な雰囲気になっていて、遅刻しながらアセアセしている自分が恥ずかしくなり(というか時間もなく)挨拶もそこそこに走った。

いやなんの話だ

天気は悪かったが、これから素敵なイベントがあるのだなあという高揚感を持つことができた。吉祥寺がまた少し好きになる時間がこれから始まるのだ。

MARKHØRのリハではちゃ〜んと遅れたことを怒られました。まーごめ。

畔 from SAYONARA HATE TOWN

さっそくイベント内の話に移ろう。

abenieが突然の体調不良の欠場。代打としてSAYONARA HATE TOWN(以下:嫌街)のくんが弾き語りとして出場してくれた。実は畔くんの弾き語りは以前、嫌街の特集以外でもサウラボで撮影したことがありその縁もあってか出演に至った。

畔くんの弾き語りはもちろんその声が聞けるというだけではない。嫌街の繊細なコードワークが目の前で展開されることで、その曲の良さが再発見される新しい喜びがある。それに、畔くんはライブでは実は吐き捨てるように歌う情熱的な瞬間も見れるが、そうではない繊細な運びをする声で、印象が変わるという楽しみもある。

突然出演することになった弾き語りということもあって、間のMCは和やかに進んでいった。

『手遅れ』という嫌街の曲を、バンドでお誘いいただいたからという理由で歌ってくれた。
後悔が含まれている曲だが、バンドも会場にいるお客さんも、そしてサウラボ一同も「しなきゃよかった」ではなく「してよかった」と思える、「来てよかった」と逆説的に予感させる歌だった。

▼SAYONARA HATE TOWNの動画はこちら

MARKHØR

バンドとして演奏する1組目はMARKHØR(マコル)だ。筆者である私が所属するバンドなので自分で書くのは少々照れるものはあるが…

マコルはリーダーであるピアノボーカルのミコ・トコマレさんにラジオ出演ということでサウラボには関わっていただいた。
トコマさんは一人で自身のソロ含め9つのプロジェクトにプレイヤーとして参加しているマルチプレイヤーだ。そんなトコマさんがピアノボーカルとして活動しているマコルが私も所属しているということもあり出演することとなった。

開幕の『destination』という曲は力強いドラムと歓喜を表すような合唱で幕を開ける。この光に溢れた展開は演奏している私たちもとても好きで演奏している。
この曲も含めマコルは開けていて眩しく、華がある瞬間が確かにある。
皆さんの目にどのように映ったかはわからないが、演奏していてもそのような瞬間を自負している。
皆さんの前でこのように演奏できたことを誇りに思う。

最後の『oath』は皆様にどう映っただろうか。
これから春を迎えて新しい生活が始まる人、住む場所働く場所が変わる人がいることだろう。そのような人の新たな一歩の糧になれればと、サウラボフェスを通じて私は思っていた。

▼トコマ・レオ(MARKHØR)さんの動画はこちら

シロイソラ

「ポップじゃないガールズバンド」というキャッチフレーズを掲げ、都内を中心に活動するバンド、シロイソラ
シロイソラは3年前にサウラボの動画で特集させていただいた。
笑顔が柔らかい4人の女の子だが、音楽への情熱とオルタナティブな楽曲性にディレクターである私もド惚れしてそのときからゾッコンだ。

最近はシューゲイザー中心のイベントにも呼ばれることが多いという彼女たち。
開幕の『エニグマ』は地を這うようなベースと淡々とアルペジオしていくピアノ、そして冷静なひかり氏のポエトリーとドラムが会場を貫き、そして轟音のバンドサウンドが観客を飲み込む。
「ポップじゃない」はただひたすらにアウトローに足を向ければいいわけではない。そこには芯があって、美学がある。それを一曲目で観客は感じ取っただろう。シロイソラの美学はここだと。

MCののちに、ゲストを呼ぶということで呼ばれたのが…私です。
実をいうとサウラボで特集して以来、本当に好きになり勝手に音源に自分でリードギターをつけて遊んだりしていた。その縁あって今回はゲストとして呼ばれることとなった。
混ざって弾いた『萌葬』(ほうそうって言うらしいですよ。初回のスタジオで「もえそう!」って言ったのでとても恥ずかしい)は、よく私は「荘厳」「神々しい」という表現を用いて感想を述べる。
その「神々しさ」にわずかでも貢献できただろうか。
最後には新曲『Waive』を披露してくれた。このセットリスト全体を通して、彼女たちの美学を堪能してくれたら私はとても嬉しく思う。

▼シロイソラの動画はこちら

moopick

トリを務めてもらったのはmoopickだ。2年前動画で特集させてもらったmoopick。自宅をスタジオに改造し、音楽にひたむきに取り組む彼らの姿を特集させてもらった。

「奇天烈ポップロック」という名に恥じぬ、突き進む楽しさと、音楽を楽しむ心がそこにあったように思う。
『Daydreamer!!!!』で幕を開けたmoopickのステージはそのことを証明していた。『moonlight』ではフロアで見ていた私も思わずサビを一緒に歌ってしまった。思わず一緒に歌ってしまう楽しさを共有する空気がmoopickにはあった。

moopick松田くんが「ひとりぼっちのバンドを救ってくれたしこれからもいると思う。サウラボを支持していきます」(意訳)とMCで言ってくれていた。正直ここで少なくとも私はめっちゃ涙出そうだった。本当にやってよかったしみんながいてくれてよかったと感じた。

最後は疾走感溢れる『初恋カヤック』
「霧が立ち込め暗い顔 雨と飛び散る水しぶきをオールで高く上げろ!」
という力強い一節はサウラボメンバーだけじゃなく、観客にも、船を漕ぎ出す勇気を与えたことだろう。

▼moopickの動画はこちら

終わりに

以上、4組でお送りさせていただいたサウラボフェス2024。
いかがだっただろうか。
サウラボとしてはアーティストたちの魅力を伝えられるイベントができていたらこの上ない幸せである。

サウラボは今後もバンドのため、リスナーのため、そしてすべては「音楽を好きな人のため」
自分たちのできる表現方法で精いっぱいいろいろなことを伝えていきたいと思っている。

いつの間にかこのフェスのことを、SNSやラジオ等の発言で私は「vol.1」と入れていたことに、この記事を書いているときに気づいた。
次を、vol.2を待ち望んでいるのがつい表れてしまっていたようだ。
そしてもちろんvol.2は開催する。していく。

そのときにまた皆さんとお会いできればとても嬉しく思う。

写真:TAMISHIGE MASAYASU
X(Twitter):@netarouo https://twitter.com/netarouo
insta:https://www.instagram.com/tamiii09/

著者:ひろむ
サウラボのコンテンツディレクター。曲を作って歌う人。
ライターやラジオパーソナリティーといった側面も持つ。
Twitter:@9630166 https://twitter.com/9630166

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