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『SYNCHRONICITY’24』に行ってきました

こんにちは、こんばんは、サウラボのひろむです。

2024年4月13、14日に行われた『SYNCHRONICITY’24』(以下シンクロニシティ)に行ってきました!!
なので今回はライブレポと、せっかくなのでサウラボの運営として「都市型サーキットフェス」にお客さんで行った所見みたいなのをかる〜くければと思います。

ひろむの感想

ちなみに参加したのは14日のみ。なのでそこでの出来事に限ります。
見たアーティストは以下の順番

THE NOVEMBERS→②yahyel→③downy→④THE SPELLBOUND→⑤People in the Box


ノベンバは『ANGELS』くらいに見に行って以来かな?
僕が”人生で一番”好きと豪語するに値するバンドなので、久しぶりに見れる嬉しさがありました。
duoMUSICステージでは1番目だったんですが、すでに入場規制レベルで人が溢れかえっておる。
そして喜ぶノベンバオタク。昔金沢で見たLillies and Remainsとの2マンでは人少なすぎてファンながら心配になったものです…
セットリストとしてはパ〜っとひらけている曲が多め。ニューウェーブやポストパンク的なビートだったりそこに小気味いいメロディが乗っかる曲があったり。1日の始まりとして、そしてノベンバ初見のお客さんにも良さが伝わるセトリだったように思います。ただ、時たま挟まるシャウトの凄みは健全でそこのハードコア性はやはり唯一無二でした。


yahyel初見です。音源はたまーに聞いていたんですが、どっちかというとイージーリスニングとして聴き込むというよりはBGMとして聞くことが多かった、自分にとってはそんなバンドです。
ギター、ベース、ドラム、そしてピアノボーカルという実はそんなに仰々しくない人数構成ではあったんですが演奏される曲のスケールの大きいこと大きいこと。表現として合ってるかはわかりませんが、完全に”外タレ”でした。ダブやエレクトロハウス、オリエンタルミュージックもありの本当に壮大な世界観を創り上げていました。

yahyel-TAO

ていうかこの象形文字?のVJにこのポーズのまま静止して歌うもんだから本当に「教祖か?」って感じで面白かったです。
あとで感想を検索してみたらファンも「今日もカルトだった〜」と書いてたんで多分本当に教祖なんだと思います。


downyはギターの青木氏が亡くなってから以降見れていませんでした。
逆に、人生で初めて遠征までして見に行ったバンドはdownyなので思い入れはあります。そんな中迎えたdownyのライブですが、相も変わらずノイジーで変拍子もある素晴らしい空間。最近でいえば『枯渇』という曲が本当に大好きなので聞けてとても嬉しかった。

downy-枯渇

やはりこの規模のバンドで、VJがあると没入感が段違いなので本当に良いですね(downyはほぼすべてのライブでVJあるけど)
『左の種』でイントロミスったロビン氏はちょっとかわいくて、カオスでダークになりがちな世界観に少し清涼感が足されててそれはそれでライブとしての美味しさを味わえました。


THE SPELLBOUNDは優勝でした。
なぜなら『kick it out』をしたから。

THE SPELLBOUOND-kick it out

BOOM BOOM SATELLITESのド名曲なわけですが、ボーカルの川島氏が2016年に亡くなっていますし、スペルバは精神的後継とは言えてもボーカルが小林氏になって雰囲気は変わったように思うためここに手を出すとは思ってもいませんでした。どうやら音出しとして出すだけ~だと思ったらそのままフルでやったみたいな感じらしく(僕が駆け付けたときは普通に始まってると思ってた)観客も、なんならドラムもサプライズだったそうな。
そのあとスペルバの曲をしてから、またブンサテ時代の『FOGBOUND』でセッション。強烈にタイトなビートとフロアを包む爆音でフロアは踊り狂っていました。


ピープルももしかしたら10年ぶりなんじゃないか…?くらいの久しぶりのライブ。スケジュールの都合上でトリになったみたいなことを言っていましたが、観客の入り具合も演奏技術も雰囲気も「いやあなたたちがトリですよ」という感じの温かい空気でした。
ピープルは初期~中期、中期~最近で確かにファン熱が変わりやすいバンドであると僕自身も感じることが多く、実際数曲昔の曲をしていたのですが、そのときは(どれだけ難解な曲でも)歓声が上がり、最近のアルバムの難解な曲のときはゴクリと見守る…みたいな図式になっていました。
久しぶりに見た彼らのステージは、キャリアを積んでいたのを感じられ、まず普通に本当に演奏技術が高くビビり倒しました。スリーピースとして最小かつ最大の手数を行き来する、彼らよりうまいスリーピースっているんでしょうか?

都市型サーキットフェスとしての体験

さて、わたくしひろむ、実をいうとフェスに参加するのは7年ぶりぐらいでして。
久しぶりにフェスに参加して驚いたことがあります。

もちろん都市型というのもあるだろうけど、アプリの出来が良すぎたと僕は思いました。

シンクロニシティの公式アプリ、機能としては
・運営からのお知らせ
・タイムテーブル
・各アーティストのプロフィール
・タイムテーブル
ここまでは想像の範疇通り。さらに便利だなと思ったのが、
・マイタイムテーブルの設定
・マイタイムテーブルに合わせたプッシュ通知
・各ステージへのMAP

そしてここが一番。
・マイタイムテーブルに合わせたプレイリスト作成

一番はやはりプレイリスト作成機能。予習復習でさらにライブは染み込んでいきやすいのでこちらを大変活用させていただきました。
どうやら再生数やエンゲージメントが高い楽曲が選ばれるようなので、それすなわちライブのセトリじゃないのはちょっと惜しいけど。

もちろん「そんなのとっくにあるよ」ってなるだろうけどちょっと今回それに感心したので筆をとりました次第です。
今後の発展としては、導線確保とか、周辺店舗の充実(バーや洋食屋みたいなのはMAPにあったけど「ちょっと座る」「喫煙する・水分補給する」レベルのニーズに細かく答える)、AIやウェラブル端末と連携して本人の体調や調子とリンクしていく…なんかも考えられますね。
ウェラブル端末が進化・一般化したらもっと連携していくことも増えるだろうし。
私のスマホGooglePixelなんですけど、ポケットに入れたスマホがちゃんと曲を認識して「今流れてる曲は?」で表示してたので、それをリアルタイムで送受信できるとしたら、セトリをプレイリスト作成するなんて朝飯前で、「こっちの会場では今この曲やってるって!」みたいなのもできるだろうし。

そう思うと体験ってもっと増幅できる余地があるんだろうなっていう期待があります。
「多様性」なんて言葉を軽々しく言うのは好きじゃないけど、フェスのラインナップ自体にも多様性が出てきて色んなニーズに答えられるようになるんだろうし。

そう思うと未来に期待ですね!
今回は軽くこんなところで。ひろむでした。

著者:ひろむ
サウラボのコンテンツディレクター。曲を作って歌う人。
ライターやラジオパーソナリティーといった側面も持つ。
Twitter:@9630166 https://twitter.com/9630166

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