【小説】introduction #幸せをテーマに書いてみよう
本編に入る前に。
このnoteはあきらとさん主催の「幸せをテーマに書いてみよう」企画参加noteです。
詳細はこちらのnoteに書かれております。
本編
※あきらとさんへ……ここからあとがきの前までの文章を冊子化する際は使ってください!そこまでの部分で2000字以下になっているかは確認済みです。
さあ、今日の講義は先週予告していた通り、みんなで幸せの話をしよう。私はみんなの話を聴けるのをとっても楽しみにしていたんだ。
……その前に、幸せに関する本の紹介をちょっとさせてもらおうかな。黒板に本の名前は適宜書いていくから、気になる人は講義後にでも黒板の写真を撮るように。
1『幸福とは何か−ソクラテスからアラン、ラッセルまで−』長谷川宏(中公新書)
哲学か……と思った人も安心して欲しい。この本は私の主観だが、とてもわかりやすい本だ。
古代から現代まで人は幸せはどんな風に考えてきたのかが書かれている。残念なのは、中世時代と三大幸福論の1人であるヒルティに触れていないこと。ここが触れられていれば文句なしだった。
2『トマス•アクィナス『神学大全』』稲垣良典(講談社選書メチエ)
先ほどの本では中世哲学の話がないので、1人取り上げさせてもらう。
この本全てが幸せについて書かれている訳ではないので、とり急ぎ読みたい人は該当する章だけ読むのが良い。その章だけならすぐ読み終わるよ。
キリスト教やトマスの知識がないと少し読みにくい点があるかもしれないが、事前準備なしで読んでもかまわないと思う。何か不明点があればいつでも私の所に質問しに来て欲しい。
3『天国はまだ遠く』瀬尾まいこ(新潮文庫)
最後に1つ小説を紹介して終わろう。主人公は23歳の女性。仕事にも私生活にも疲れてしまった彼女は自殺することを選んだが、失敗に終わってしまう。
この話のどこが幸せなのか? は先を読み進めて貰えば分かるのだが、あまりあらすじを話されると読む気がなくなるという人も居ると思うので、申し訳ないが割愛したい。
何か食指が動くような本はあったかな。私の話はこれくらいにして、みんなの幸せに関する話を聴かせてほしい。
さあ、まずは誰から、どんな話をしてくれるんだい?
あとがき
学生時代、先生方が楽しそうに「自分の好きな物事」の話をする姿が大好きで、その話を聞いている間、私はとても「幸せ」でした。なんでかは……ここ最近ずっと考えていたのですが、わかりませんでした。
なので、その雰囲気を小説にしてみました。小説内で紹介している「幸せ」に関する3冊は実際にある本ですので、気になる方はぜひご一読ください。
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