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文系の私がAI(人工知能)なるものに関わるようになった理由

AIに投影するイメージ

ふだんはホリスティックセラピーや臨床心理を専門にしていて、「自然とのふれあいが大事!」などと書いている私ですが、実はAI(artificial intelligence/人工知能)の世界にも片足(・・というか片足の親指くらい)を突っ込んでいます。今回はそのことについて少し触れてみようと思います。

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巷ではAIブームということで、この言葉自体はよく耳にするようになりました。ただ、AIと聞くと、(特に専門外だったりすると)ハリウッド映画に影響されて、こんな画像をつい思い浮かべてしまうのは、私だけではないと思うのですが、どうでしょうか。↓

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そして漠然と、

「自然に反する」「AIが意識をもって人間を支配したら危険!」

と嫌悪感を持ったり、逆に、

「複雑な技術みたいだけど、なんとなく近未来的なテクノロジーみたいでカッコイイ」

という印象を持ったり、ということが、少なくとも私の周囲では多いように思います。

AIについては、実は専門家の中でも定義が様々とのことで、とらえどころがないことから、皆、それぞれの立場や思いから色々なイメージを投影しやすいのかもしれません。

何のためのAIか

実際のところは、ひとことでAIと言っても、「センサーでドアが開く」といった技術も、場合によってはAIと呼ぶこともあったりと、レベルや応用範囲も様々のようです。(「AIとは?」ということについては、例えば、坂本智氏のこちらの記事など、素人の私にもわかりやすかったです。)

「AIロボットが危険かどうか」というより、「AIと呼ばれるものを何のために使うのか」「それを作る人や利用する人の背後にある意図や精神性」などについて考えていくことが、これからますます大事になってくるのではと思います。AIに限らず、例えば、火、ナイフ、電気など、それ自体はニュートラルなものですが、健康を損ねる原因や支配の道具になることもあれば、人生を豊かにする一助にもなり得る、ということがありますよね。

ただ、これは実は100年以上も前に人智学のルドルフ・シュタイナーも警鐘を鳴らしていたことなのですが、最新のテクノロジーの中にはそれ自体、自然や、その一部である生物が持つ力や方向性を歪めてしまうようなものも多いので、こちらについては気をつけていかなければならないと思っています。この辺については長くなるので、別の機会にでも書ければと思います。

AIは作り手を反映する

実は、私のパートナーはAIの専門家なのですが、映画で上記のようなAIのキャラクターが出てくるたびに、「AIが人間を越える、とか絶対ありえないから」と力説しています。そして、今回このブログを書くにあたって、話題を振ってみたら、

「AIは作り手を反映する」

と、なんか格言みたいなことを言いだしました(笑)。ある問いを前にしたときの理解力だけでなく、作り手の限界も反映されていくので、逆に言えば作った人を越えることはできない、とか。聞いていくと、他にも色々と面白いことを言い出しそうです。。

なんで、私がAIを?

「なんで、私が東大に」という某予備校のキャッチコピーがありましたが、「なんで、私がAIを?」。。

上記のパートナーが以前から、「皆が自己の内面を豊かにしたり、意識を広げる一助となるようなテクノロジーをつくりたい」という願いを持っていて、それは私自身の仕事の内容や願いにも通じることから、9年ほど前から、「夜みる夢の意味を探るためのアプリ」その他のシステムを一緒に試行錯誤しながら開発するようになりました。(ちなみに私自身はプログラミングはできません〜)。

「魂に響くテクノロジーの開発」(!)をミッションに、どちらかというと職人のような感じで、コツコツ、地道な作業を続けています。(ご興味のある方は、こちらのホームページをごらんください)。

一対一で丁寧にカウンセリングをしたり、夢の意味を紐解いていく、といったプロセスを再現することは無理ですが、「使う人の中にすでにある答えを引き出す・照り返す」といったことは少しできています。そして、カウンセリングに訪れることのない、多くの人の元に届くのもテクノロジーの良いところかと思っています。

占いイベントとAI

ありがたいご縁から、私たちが作った夢診断AI、SOL-minor(ソル・マイナー)の簡易版を、この夏東京・渋谷で開催中のCGアートx占いイベント、『NAKED URANAI(ネイキッドウラナイ)』の夢診断のコーナーで使っていただいています。来場者の方が直接やりとりするのは、CGアートの夢占い師のキャラクターという設定なのですが、その裏で、SOL-minorが入力された夢を診断しながら、そのキャラクターさんに、

「次にこんな質問をユーザーに投げかけてみてね」

「いちおうこんなメッセージをユーザーの方にお渡ししてみてね」

など指示を出している、というイメージです。

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(出典:NAKED INC. プレスリリース)

夢分析を深く、正確に、というよりも、ふだん夢や深層心理に興味のない一般の方々が、まずは、「夜みる夢にも、大切な意味があったんだ〜」「自分を深く知るきっかけになった」と感じるきっかけになるようなら、うれしい限りです。(イベントは渋谷ヒカリエホールで8月27日まで開催しています。チケット購入はこちらから。)

『王様のブランチ』で紹介されました♬

先週8月14日(土)放映のTBS『王様のブランチ』で、このイベントのことが紹介されました。日本の友人がテレビの画面をわざわざ録画して見せてくれたのですが、夢診断の部分については最後に、スタジオにいるタレントの佐藤栞里さんが見た夢を例にとって取り上げてくださっていました。「さあて、夢の予言はいかに?!」みたいな感じで。。(予言。。。😅)。

王様のブランチ3

王様のブランチ1

王様のブランチ2

イベントの紹介のコーナーだったので、夢診断AIの制作者の紹介まではありませんが、佐藤栞里さんが、夢診断の結果を聞いた後に、胸に手を当ててほわーっ、と微笑んでいらした顔をみて、こちらもうれしくなりました。こんな感じに、使う方々の心がふっと広がって、そこから自分なりの道を歩む励みになるようなものを、これからも試行錯誤して作っていきたいと思っています。

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ここまでお読みくださりありがとうございました。日本はまだ残暑が厳しいことと思いますが、皆様どうぞお体を大切にお過ごしください。





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