ルーマニアの秋の味覚(1)*作りたての「ムスト」を味わう🍇🍹
秋のルーマニアにやってきました
10日ほど前に静養も兼ねて義父母の住むルーマニアにやってきました。
滞在しているのはルーマニア北東のIasi(ヤーシ)市街から少し離れたところにある自然の多い地域。ロンドンよりも時間もゆっくりと流れています。義父母が10年ほど前にそこに建てたログハウスで心身ともに癒される毎日を送らせていただいています。
秋は一番過ごしやすい時期で、暑すぎず寒すぎず。そして何より日本と同じで実りの秋なので、どの家のお庭にも葡萄や梨、桃、プラム、いちじくなどがたわわに実っています。
この時期定番の「ムスト(Must)」とは
ムストとは、熟れた葡萄を皮や種ごと潰して絞ったジュースのことで、そのまま飲んだり、この後ワインにしたりするものです。ギリシャなどではこれをさらに煮詰めてシロップにしたりするようです。
マストではなくムスト。
この時期は、屋台で売っているバーベキューなどをつまみながら、搾りたてのムストを飲む「ムスト祭り」なるものも行われます。以前このお祭りに連れていってもらった時に、これまで飲んだことがないような濃厚で深みのある味の葡萄ジュースに感動したものです。
ムスト作りを体験(観察?)しました
今回ルーマニアに到着直後も、庭の葡萄から作った赤紫色のムストを供され、その美味しさに大感動。
数日後に、今度はお隣さんから大量にいただいた緑の葡萄でまたムストを作るというのでお手伝いしました。
まずは葡萄をよく洗い準備・・
そのまま搾る人も多いそうですが、我が家はきれいな実だけ取り分けて作ります。ここの部分だけ家族総出で(葡萄をつまみながら)作業しました。
おばあちゃんの時代だったら、この後、樽に入れたものを裸足で踏む、という手順になるのですが、現代は衛生上のことや手間のことなどあるので、お祭りの余興以外は葡萄の足踏みは行われていないようです。
ここではジューサーを使いました。
かなり濃厚な搾り汁です。一回目の搾りかすはまだまだいけるので、もう一度ジューサーに通します。
瓶詰めにして保存。赤桃も大量にあったので、酸っぱい赤桃のジュースとのカクテルにしたものも作りました。瓶詰めのジュースはアスピリンを一粒入れて、発酵(+爆発)を防ぐそうです。
グラスに入れて早速試飲。飲むことに集中していたので写真を撮り忘れました。😅
「大地の恵みや自然の愛をいただく」という言葉が浮かんでくる、とろっとした優しい甘さです。🍹
日本やイギリスの友人や家族たちに配って歩きたい美味しさ。せめて大地の恵みのエネルギーだけでも届きますように。。
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今回はイギリスや日本ではあまり体験することのないムストづくりについて書いてみました。
次回の記事では、もう一つのルーマニアの秋の味覚である「緑の胡桃」についてレポートする予定です。
どの国も季節の変わり目ですね。皆様どうぞご自愛ください。
ここまでお読みくださりありがとうございました。
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