弱音
先日人間ドックで、
「大動脈拡大」と診断され、
近くの循環器内科で
診てもらった。
結果は「拡大」ではなく、
完璧な大動脈瘤と診断され、
頭の中は真っ白。
自分はタバコを吸わなければ
酒も呑まない。
むしろ、健康には自信があって
まさかこんな疾患になるとは
夢にも思わなかった。
動脈瘤の直径はほぼ5センチ。
それを越えると破裂の恐れが
あるので、外科手術が必要とか。。
ハッキリ言って、症状は酷くなる
一方で、このまま治ることはない。
病状を知って「死」意識した。
今まで周囲で、ガンになった
人や、脳梗塞になった人などの
話を聞いて、ああ気の毒に!
と他人事のように感じていたが、
実際、自分が病気持ちという
当事者になって、初めて
その人達の心の痛みを知った
ような気がした。
病名を聞かされた当初は、
このやるせない気持ちを
どこへ持って行けば良いのか
分からなかった。
動脈瘤という言葉が頭の中を
過る度に気力が無くなる。
でも今は気持ちに整理がつき、
少し落ち着いて来た。
明日、突然逝くかもしれないし、
手術をして、もう少し先の
未来が見れるかもしれない。
明日なんて誰にも分からない。
もし、神様仏様がまだ自分を
生かしてくださるなら、
それは幸せな事。
死はさほど怖くない。
死後の世界もあると思うから。
でも、もし、自分が亡くなった時、
この世にいる家族や仲間達と
別れると考えると、ちょっと
寂しいかな。。
今日
昔よく聴いてた曲を
久しぶりに聴いた。
夢に希望に溢れてたあの頃を
思い出す。
涙が出てきた。
バカだよな。
今の悲観的状況に酔いしれて
自分を悲劇のヒーローに
仕立てあげてる。
もう泣かない。
みっともないじゃないか。
明日からまた、平静さを
保って生きるだけ。
人間、何かあった時に
その振る舞いで真価が問われる
てもんだ。
弱音はここまでだ。
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