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Foot Work

ピラティスの「フットワーク」はいろんなポジションがある。
ピラティスVというV字から始まって、最終的にはカカトをバーに乗せた後
テンドンストレッチで終わる。

私が初めて習ったピラティスはモダンピラティスで
バレエを長年教えてきた女性がインストラクターだったので
このフットバーを使って、バレエのバーレッスンをするかのように足のポジションが沢山あった。

2番と言って、足を広げてバレエでいうグランプリエをすることは必ず入っており、その他の有名な先生のレッスンでは、足をX脚にしてフットワークをするというのもあったので、フットワークは、名前の如くフットのワークなのだと
クラシカルピラティスの先生に出会うまで思っていた。

だから、スプリングが重ければ重いほど、足が強くなって良いとすら勘違いしていた。

クラシカルの先生に出会って、
フットワークの数はガクンと減った。
もっとシンプルになった。
そして、フットワークをするだけで全身ワークになる感じがあった。

先生が私の肩に手を当てたとき、私の背骨を通じてカカトに繋がる感覚を感じた。

ああ、これは全身ワークであり足腰を強くしましょうというワークではないのだ。
そう理解した瞬間、私はリフォーマーの上で泣いた。

先生が「どうしたの?」と聞くので
「このつながりを探していました。今までのやり方は何かが違うってずっと思っていました」
と伝えると

「ほとんどの人がそういう使い方をしているわよね」
と笑いながら言いました。

フットワークをしていると、お腹に力が入るようになりました。
そして、フットワークをしていると、背骨がズンズンと伸びていく感覚になりました。

今までは、
足腰を鍛える運動だったから、重いスプリングで、
なんとかマシンを動かすことに必死だったけど。

このフットワークのポジションをあらためて学んだとき、
私のあしはようやく力を取り戻してきました。
どうして、このバーの太さなのか。
どうして、このバーの硬さなのか。

今まではフットバーが太いものを使ってきました。
厚みがあって、大きなアメリカ人の男性はこれを好んで使いました。
今思えば、フットワークを何もせずに教えいていた自分の未熟さに恥ずかしさと同時に申し訳なくも思います。

もしも、このシルバーのバーでワークをしていたら、どれだけ彼の全身への影響は違っただろうか、、、と。

そして、この太さと硬さのおかげで、
私は足の指や足のアーチをどう使うのかを理解しました。
頭でではなく、身体で理解をしました。

身体で理解をしているので、クライアントさんを触ったとき、
そしてクライアントさんが動いてる姿を見て
このフットワークが体全体に働いているかどうかを感じられるようになりました。

それまでの私は、クライアントさんが頑張っている姿を見ることが正解だと思っていたので、全く違う視点で彼らの動きを見ていることになります。

無駄な意味のない動きを沢山させてきたのだと
10年前の自分をフットワークをするたびに思います。

産後の私は、フットワークをするだけで十分でした。
1日の運動はフットワークだけ。
たかだか3〜5分の時間を捻出するのも難しいほど
家のやることと、子供の声に追われていました。

赤ちゃんから幼児になるにつれて子供が大きくなり、
それでも抱っこをする回数は1日に数えきれないほど。

子供の数が増えるとその抱っこの回数も増えました。
下に落ちる姿勢の中、私はフットワークをするだけでも
足を通じて全身に変化が起きるのを感じました。

もしも今のフットワークのやり方ではなく
昔のフットワークのやり方をしていたら、、、、と想像をすると
今のやり方を知っていて、よかったとホッとします。

フットワークだけでも十分に体を復活させるピラティスに感謝でいっぱいです。


自分に感動するSoul Of Pilates

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