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秋信守コラム③ 開幕スタメンから外れる

オープン戦の成績は優れたものではありませんでしたが打席での「感じ」を掴みたかった私としてはある程度の満足と目的は達成はしました。いつになく開幕戦に対する期待感はありました。3月初めにカブスはジョン・レスターを予告した状態でした。私がレスターと対戦した記録を探すと17打数2安打と良くないですが準備をしてきただけに問題はありませんでした。

監督に告げられた

26日(日本時間)、CLEとのオープン戦を控えていた時、ウッドワード監督から監督室に来てくれと言われました。監督の表情は暗かったので「どうしたの?」と思いましたが彼は「難しい話を持ち出さなければならない」と言われ「chooを開幕スタメンに入れることができない」と言われました。左腕レスターが出てくるので、右打者のハンター・ペンスに出場機会を与えたいと言われました。監督にその話を聞いた瞬間衝撃的でした。開幕スタメンから外れるとは思わなかったからです。
オープン戦の間、ウッドワード監督は私にこんなことを言っていました。
「シーズンで右投手が出るときはリードオフマンとしてスタメンに出すが、相手先発が左腕の時は打順を下位にする」
私は無条件にそのときは受け入れました。監督の立場としては十分に決められる部分だと思ったからです。しかし、開幕戦のラインナップから名前が無いとは想像もしませんでした。
カブスはもう随分前からレスターを開幕投手として予告された状態でした。しかし、キャンプの間ウッドワード監督は「左腕の時は下位打線に置く」という言葉を私に伝えただけで開幕スタメンの事には触れなかった。26日の面談で監督は「申し訳ない。」と言いながら「開幕戦は162試合中の1試合だから」と私を慰めてくれました。
しかし、選手の立場ならこの言葉を受け入れることはできないでしょう。勿論、開幕戦は1/162である事は正しいが先発出場から外されるのはプライドに傷がつきます。

監督との面談後

監督との面談を終えて私自身の記録を調べました。通算対右投手は.291 対左は.244でした。しかし、先発右腕では.280で先発左腕では.267 出塁率は.372と大差はありません。結論として「対左の打率が右より低いのは先発投手ではなくワンポイント左腕といったスペシャリストブルペン投手によるもの」と結論付けました。
2017年シーズンでは対左相手に.302、レスターとの対戦は低調でもホワイトソックスのキンタナには.533の打率を記録しました。
キャンプの間、ずっとチームワークを成した流れが開幕戦を控えて揺れ動いている事は非常に残念です。
私はハンター・ペンスやギャロが先発出場することを気にするのが絶対ではありません。私がいるべき席にいることができない理由と背景を正確に知りたかっただけです。
テキサスレンジャーズは私を巨額契約で迎え入れました。これまで「食い逃げ」や「不良債権」などあらゆる非難と侮辱を受けても全野球場で自分の価値を証明して見せることが正しいと思いました。昨年はチームの最優秀選手に選ばれ、チーム唯一のオールスター出場を果たしクラブハウスではリーダーとして活躍しています。私としては監督の決定に納得するのが難しい状態です。
トレードも同様です。この契約期間中に何度もトレードの噂に接しました。球団からトレードを持ち出したこともないです。
最近、サンフランシスコジャイアンツが私をトレードで獲得しようとしていました。昨年の冬、ジャイアンツのとある選手から直接話を聞くことができました。ザイディ社長とボウチー監督が私を連れて行こうとしましたがTEX側の要求が合わず破綻したという内容でした。
私が拒否したものではないです。

2008年以降初めて開幕戦をベンチで過ごす事になりました。心は痛いけど表面では何気ないふりをしてハイファイブをして…スプリングトレーニングの間、若手とベテラン達とよく合わせてきたが…

19年間、私はアメリカで野球をプレーし多様な経験をしてきました。良いことも悪いことも忘れがたい事も胸が痛かったこともありましたがそれを乗り越えて今日の自分があります。最初は複雑な気持ちで整理されないまま開幕を迎える事になったが今はこの経験が私を新しく鍛える良い機会になることを願います。私がもっと努力して発展しなければならないという事実であることにも悟りました。

私はテキサスレンジャーズの選手でうちのチームが毎試合勝利することを願っています。その気持ちで次の試合の準備をします。

https://m.sports.naver.com/column/columnRead.nhn?expertId=924&columnId=88788325 より翻訳

#MLB #秋信守 #コラム #野球

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