5話 原因不明の病を治す修行

中学1年の頃
部活をした後や
体育の授業後

蕁麻疹が体中に出るようになった。

水曜日によく出ることがわかり
少し考えると
水曜は学校の給食が麺類の日だった
だから、麺を食べないようにすることにした。

すると
火曜にも、蕁麻疹が出ることがあり

火曜は2週に1回くらいパン
パンの時も蕁麻疹が出やすいことが判明

てことは、と

小麦が怪しい

そこから
小麦が食べれなくなった。

20才

ちょうど建築の専門に通っていた頃
成功哲学の本を読むようになった。

きっかけは
ブックオフにあった

『 ナポレオン・ヒルの思考は現実化する 』

という300人の成功者の共通点をナポレオン・ヒル博士がまとめた本で

価格のところを見ると

非売品 と書かれていて

凄いもの手にしてしまった。と純粋な俺。


その本、きっかけで成功哲学デビューを果たす。

成功哲学の中には潜在意識が人生を作っている
みたいな自己暗示的な内容が書かれていて

「もしや、俺の小麦アレルギーって
思い込みだったんじゃないか？

何度も何度も皆に、何度もアレルギーがあってと
説明したことで自分に刷り込んでしまって

自己暗示にかかってしまったんじゃないか？」
とそう思った日から

「俺はアレルギーじゃなかった」と
刷り込むことにした。

友達にも勘違いだったんだと話し続けた。

ある日

街に友達4人で遊びに行った時

「スティービーアレルギーじゃなかったんやんな、マクド行く？」（当時のあだ名、スティービー）
となり
行こいこーと

久々に軽く7、８年ぶりにマックを食べた…
ら…

蕁麻疹が出て倒れ救急車で運ばれた。

今思うと
自己暗示にかかっていたかもしれいという仮説
なのにそうなんだと決めつけ動いて　
救急車に運ばれた。

おそらく決めつけなければ自己暗示を
かけることは出来ない

といった発想なんだけど

試しに家で小麦食べておけばこんな展開にはならない

が突如来た　マック行こ　という一声
ここで、えっちょっとまだ食べてみてないから
流石にヤバいかもとは言えない
（言ったら自己暗示失敗）

と言うより

むしろ
自己暗示にかかってしまっているから
当然食べれるっしょー

マジでそう思ってた。

完全に自爆。

その時、病院で血液もとっていて
後日

血液検査の結果を取りに行き

結果を見ると…

なんと そこには

小麦アレルギー
に チェックマーク が無かった。

つまり小麦アレルギーじゃない…

ん？

どういうことだ

でも今まで確かに小麦がダメだった。
蕁麻疹出た時振り返ると必ず小麦がどこかに入っていた

なのに
なぜ？

自己暗示も効かないし（ある意味効いた）
小麦アレルギーじゃなかった　なら
何なんだ！

となった時に

そういえばうちのおじいちゃんは、
神主で、石で伺ってあらゆる人の悩みを
解決してるじゃないか…

小麦で蕁麻疹といったら

小麦アレルギー　

小麦で蕁麻疹なのに小麦あれじゃないといったら　

原因不明

原因不明といったら　

おじいちゃん

じゃあ
おじいちゃんに原因を突き止めてもらおうと
帰省したタイミングで
母とおじいちゃんのもとへ行き

石で伺ってもらった。

すると原因は

父方のおじいちゃんが年に1回
大般若というお経を唱えて欲しいから

というものだった。

なぜ？俺に！

となったが

大般若を神主のおじいちゃんに唱えてもらうと

そこからパタッと蕁麻疹は出なくなった。

確かに遡ると自分に蕁麻疹が出始めた時期
父方のおじいちゃんが亡くなっている…
凄い
完全なる一致からの
大般若の偉力。凄まじい！

というわけで

長らく食べれなかった小麦入り食品が
食べられるように！
まさに解禁　8年間の禁欲が解除された。

おっしゃー！！！！！！！！　と

言うのは束の間…

それから約1年後
お経を唱えてくれた母方のおじいちゃんが
亡くなった。
つまり1年に1回唱えてあげるはずの大般若を
唱える人がいなくなり

まさか…

蕁麻疹が再発した。

再び小麦が食べられなくなった…

21才

解禁が終了した。

それから確か2年くらい経った
23、24才くらいの頃

友達に誘われ

訪問販売の仕事をすることにした
「１日200件ピンポンするといいよ」　
と友達

百均でカウンターを購入した。

その仕事は1週間ほどで辞めてしまい

残ったのは　

カウンター  のみ

そのカウンターを見ていて、ふと
あることを思い出した。

それは、俺が小学5年生の時
おじいちゃん（神主の方）が
「能望って真言があってな、それを100万回唱えると何でも一発で記憶できるようになる」
と言っていた。

小5の頃の僕は
100回唱えてみて時計を見て軽く計算し

「100万回なんて10年くらいかかるじゃん
東大行けるかと思ったけど　
10年とか、もう大人って無理無理
やめたやめた。」と

と、そんなことやってた記憶が蘇った
手には訪販で手に入れたカウンター

あれ
いけんじゃね

このいけんじゃねと思った理由
1、　22才のころビリヤード場でバイトしていて
上手くなりたいという理由でセンターショットというのをスラムダンクのノリで1万本1入れる
を11ヶ月で達成していたこと。

2、俺はずっとやりたいことを探してたし情熱をぶつける先みたいなものを日々探していた
つまりここにぶつけようという計り知れない力
（情熱）みたいなものが有り余っていた。

3、カウンターをゲット

ということで
能望100万回唱えることにした。

毎日

のうぼうあきゃしゃぎゃらばやおんありきゃまりぼりそわか

と

唱え続けた。

9999回まで数えられるカウンターは
3つくらい壊れ

ついに9ヶ月目
100万回を達成した。

が！

何も起きなかった…

なんだったんだ…

それからまた2年位経って

26才のある日

ふと、おじいちゃんが唱えてくれた
蕁麻疹を治したお経
自分で唱えれるんじゃないか？

と思った。

お経と言っても漢字にふりがな書いてあるし
ひらがななんて子供でも読めるし
いけるかも

よし

休みの日に1回ずつ唱えていこう

1年に1回唱えて欲しいと死んだじいちゃんが
言ってるんなら

まあ俺が超長生きしたとしても
126 才？
100回位唱えてあげればまあ
満足して蕁麻疹も出なくなるでしょと
大サービスで

週2回ペースで唱えていって
100回大般若を唱えきった。
←100万回だの1万回だの100回だの軽く書いてるけど結構シンドいよ　笑　2度とやりたくない

その頃にはだいぶスラスラ大般若を
唱えれるようになり

どうなったか気になるでしょ

もちろん蕁麻疹は完治
カンチだ。（織田裕二だ。）

謎の流れと謎の情熱と根性で

謎の病を治すことに成功した。

ちなみに大般若はかなり難しいお経らしく
大般若の経典を開いた風に当たるだけで
ご利益があるという

そんなお経を修行もしてない俺が唱えれるようになるって

いったい…
ビリヤード1万回修行
能望100万回修行
したとは言えるが…

ちなみに
神主のおじいちゃんの子供はうちの母含め
5人

そのうち4人が結婚しそれぞれ3人ずつ子供がいる

つまり神主のおじいちゃんの孫は12人

その12人の中でこんなお経とか真言とか
唱えるのは俺だけ

俺に、蕁麻疹を出させた父方のおじいちゃんは

分かっていたからなんだろう

俺に何か力があることを…

つづく…

↓6話 初個展から龍が繋ぐ八剱神社
https://note.com/soul884886/n/nddee7fd940a2