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プレゼンにもある「一座建立」

茶道で大切な考え方を説明していたとき、一般に使う言葉と違うのか気になりました。
茶道では「一座建立」「一期一会」が大切にされていますが、この「一座建立」について考えました。

「一座建立」「一期一会」とは

この二つの語は、心を込めて客に対応するもてなしの先に主客の心が通って作り上げられる場のことで裏千家のホームページには、次のように書かれていました。

お客さまを招く時には、できる限りのことをしてあげようと工夫します。 簡単なようで意外と難しく奥の深いことですが、これにより招いた者(亭主)と招かれた客の心が通い合い、 気持ちのよい状態が生まれます。このことを「一座建立(いちざこんりゅう)」といい、茶道では、とても大切にします。 同じ意味をあらわす語で「一期一会(いちごいちえ)」があります。一期は一生、一会はただ一度の出会いです。 茶席で、たとえ何度同じ人々が会するとしても、今日の茶会はただ一度限りの茶会であるから、 亭主も客もともに思いやりをもって取り組むべきと教えています。このような気持ちを持ってさえいれば、 茶道は楽しいものです。まずは、一服(いっぷく)を楽しんで飲むことが大切です。

客もまた、受け手側のコミュニケーション能力がある程度ないと成り立たないことと感じます。


孫正義のプレゼンは「一座建立」

「一座建立」をビジネス講座で語る方がいました。
ソフトバンク在籍時代、ソフトバンクグループの孫正義社長へのプレゼンで「一発OK」を連発したことで知られる、前田鎌利さんです。
講座の最初に「一座建立」と書いて、説明してからスタートされます。聴講する側も一体となる感覚で講座に臨むものであることを諭されました。
鎌利氏によれば、孫正義氏のプレゼンは、時に笑いを誘い、聴衆を引き付け、一座建立のプレゼンだとのこと。
みんなと一緒に、ただ一度限りのこの場をよりいいものにしたいというその思いが、プレゼンからすごく伝わると解説されています。

さいごに

常にその場にいる人を思い「一座建立」を仕事に応用することを心掛けたいです。
聞き手の問題だけでなく、講義をする側ももちろん、心を込めたもてなしの気持ちをもって「一座建立」「一期一会」を意識しないといけないですね
ちょうど、学生に講義をする準備中。意識してみます。

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