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三年ぶりの忘年茶会

コロナが広がるようになり、多くのお客様が一同に会する北海道茶道会館での茶会というものは控えられるようになりました。

一度は開催が予定され、開催日が近づいてから中止が決定され用意したお菓子等が無駄になってしまうなどという事態が発生し、お家元はフードロスという観点からも懸念されているようです。

以前は会館に来た順に番号札が渡されるので、込み合う時間に行ってしまうとニ席待ちということもあり、二時間前後待つことは珍しくありませんでした。今は込み合うことを制限するために時間指定で申し込めるため、参席する客側としては負担が減りありがたいです。

実は師匠は初め今回の茶会には誰も参加しないと支部に伝えていたようなのですが、支部の方から誰か来る人はいないかと問い合わせが来たようで、私が一人参席することになりました。

お茶会が始まってお道具や設えの説明がなされて、そのお誘いの理由が分かりました。立礼席なので御園棚というテーブル型のお道具が使われていたのですが、それは私の師匠のお母さまが支部に寄付したものだったのです。

物事の筋を通すのがお茶の世界なので、この御園棚を記念すべき茶会に使用しておきながら、寄付した方の跡を継いだ先生やその社中の者がその茶会に参席しないというのはどうにも落ち着きが悪いのです。そんな遠いご縁のお陰で多くの素敵なお道具を見ることができ、幸せでした。


お茶会が終わってから茶道会館の隣にあるお茶道具屋さんに寄りました。すると朝茶道会館に行く際お店の前を通ったとき、雪かきをしていて軽い挨拶を交わした若い男性社員が近づいてきました。

実は先月このお店に寄ったとき、中古品でこういう道具はないかと相談していました。その時の担当がこの男性だったのですが、朝は眼鏡をしていなかったので気づきませんでした。でもこの社員は私のコートが先月とは違うしマスクもしているのに先月の客だと気づいたのです。商売をしている人ってすごいですよね。

お目当ての品が入ったので、茶会の後私が寄るのではないかと思ってよけておいてくれたとのこと。もちろん購入させてもらいました。この嬉しさを帰って来てから録画してYouTubeにアップしましたが、冷静に考えてみると、こんなマニアックな動画ほかの人が見て面白いのかしら?という感じです。


参考までにこんな感じです。


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