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寝坊しないために

朝八時、木漏れ日が差し込む遊歩道を歩くことは、実に心地がよい。肺に新鮮な空気が入り、身体や頭が徐々に目を覚まし、前向きに1日をスタートできます。
ただし、それは寝坊しなかった日に限る贅沢。寝坊してしまい、散歩に行けない日は、それはそれは深く後悔することになります。何も失っていないはずなのに、散歩に行けなかったというだけで、何か損をしたような気になります。この気持ちを繰り返さないために、

『寝坊しないためにはどうすべきか。』という人類の大命題に立ち向かうことになりました。

まず、寝坊しないためにどうすべきか、様々な本にあたってみると、とにもかくにも、前日に早く寝ることが重要だと書いてあります。そうかそうか、では、早く寝ようと思って生活しましたが、早く寝れません。
その日のうちに片付けた方がいい仕事を優先してしまったり、まだ眠くないからと夜から映画を見始める始末。人間の意思というのは、とてもとても弱いものです。ずるずるとお風呂の時間は後ろ倒れ、それに伴い寝室に入る時間も後ろ倒れます。
すると次の日、案の定、ギリギリに目を覚ましてしまい散歩へは行けず、眠い目をこすりながらそそくさと1日を始めることになります。昨日早く寝ればよかったと後悔する。その繰り返し。早く寝た方がいいなんてことはわかっています。そんなことわかっていても、出来ないのが人間というものです。

私は気づきました。昨日の自分と今日の自分が存在し、それぞれに言い分があるということに。
はて、この人は何を言っているんだろうとお思いでしょうから、もう少し詳しく述べます。

早く寝た方がいいと頭ではわかっていても、なかなか寝ることの出来ない[自分A]と、朝起きて今日も1日頑張ろうと思っている[自分B]の2者が自分の中に存在しているような気がするのです。

自分Aは「今日1日頑張ったし、ちょっと寝る時間遅くなるけど、ご褒美に映画ぐらい見てもいいよね。」と思っていて、翌日に生まれる自分Bは「なんで昨日早く寝てくれなかったんだよ。散歩に行けなくて、気持ちよく1日を始められないじゃないか。」と怒る。問題は、自分Aが1日を充実したものにするために、欲張って夜更かしをして、朝早く起きるという責任を自分Bに委ねてしまっているということだと気づきました。

はて、この人は何を言っているんだろうとお思いでしょうから、もう少し詳しく述べます。

そこで、私は寝る前と起きた後で自分を区切るのではなく、お風呂に入る前とお風呂から出た後で自分を区切ることにしました。

さぁ話がややこしくなってきました。もう少しだけお付き合いください。

自分Aはお風呂に入った瞬間に1日を終えてもらい、自分Bにはお風呂から上がった瞬間に1日を始めてもらうようにしました。

すると、お風呂上がりから生まれた自分Bは明日の朝、寝坊しないで散歩に行きたいと思ってますから、夜更かしせずに早めに就寝しようとします。その結果、翌日は寝坊せずに心地よく、1日をスタートすることができます。(夜更かしをして朝起きれなかったら自分の責任になりますから。)そして、朝早く起きて長い長い1日を終え、疲れ切った自分Bは、充足感と共に22時までにお風呂に入り、新しく生まれる明日の自分へとバトンを渡すのです。

このようにして私は、睡眠時間を十分に確保し、朝散歩に行く習慣を手にいれることができたのです。めでたしめでたし。

ちなみに、朝の時間帯に日光を浴びると睡眠の質が上がると言われていて、科学的に見ても良い活動らしいです。
参考になったかは全くわかりませんが、最後まで読んでくださりありがとうございました。

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