ノートのワタクシ性

今日は「学びをアップデートする!ICTで変える国語の授業」というオンライン研修会に参加しました。そこで特に興味を引かれたやり取りがありました。
 発表者の先生が、「Googleクラスルームで生徒とノートのやり取りをしている。こちらが添付したPDFに生徒が電子ペンで手書きしたものを提出させている。紙のノートは全く使っていない」と仰ったのに対して、「ノートのワタクシ性についてどうお考えですか?」という質問が挙がりました。つまり、人に見せるつもりのない気づきや思いつきなどを雑然とメモするという機能が紙のノートなら果たせるが、オンラインでは失われてしまうのではないかという指摘です。
 書くことには、「考えたことを伝える」という役割だけでなく、「書くことを通して考える」という役割もあると思います。その意味で、やはり「ノートのワタクシ性」は確保しておく必要があると感じました。
 紙とオンラインを併用して、紙に私的な役割を、オンラインに公的な役割を担わせるのが良さそうだな。

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