大人は毒に侵されている

「成績上位者が抜けると、カスしか残らなくなる」

会議でこんな発言がありました。

カス?

子どもが?

その発言をした先生は、とても熱心で生徒想い人だと僕は思っています。

でも大学入試が迫ってきて、

進路実績を求められる立場で、

そういうプレッシャーがかかってくると、

テストで点が取れない子を、

退屈な授業に"前向きに"取り組めない子を、

「カス」と呼んでしまう。

心ない人の発言ならいざ知らず、

熱心な人の発言だからこそ闇が深い。

僕は大学院時代に参加した教員養成セミナーでこう教わりました。

「すべての子どもは"有能さへの欲求"をもっている」

カスはいません。

子どもにカスはいません。

そんなことわかってるはずなのに、

言わしめてしまう。

大人は毒に侵されている。

毒の名は「テスト」

数字で子どもの価値を測れるという考え方。

大人が健康な精神でいられるシステムが必要だと思います。

かなしい。

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