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HSP洞察系 という人々

こんにちは。HSPサステナワークプログラム「そういう個と。」編集チームです。

ご相談やセミナーの現場で

アーロン博士の4つの条件

・深く処理する
・過剰に刺激を受けやすい
・感情反応が強く、共感力が高い
・ささいな刺激を察知する

をHSPである基準として準拠しつつ、
その人の強みを見るためには、現場で応用させていただいている3つの分類を使っています。(このことについてはあまりにクライアントさん方の納得感が強いので2022年に本を出版することになりました)

強みを見るための3つの敏感センサーの方向性

1.感覚の敏感性に最も高いセンサーがある人

2.人の気持ちがよくわかる=共感性に最も高いセンサーがある人

3.物事の本質や真実、組織のヒエラルキーや物事の背景に最も高いセンサーがある洞察系の人

の3つです。

なぜこの3つの分類を使っているかと言うと
現在SNSなどで光や音などに敏感な人と言うのと
人の気持ちがわかりすぎて合わせすぎることにヘトヘトになっている共感性の人
の事ばかりがツイートされていて 

3つ目の洞察系HSPの人々についてはあまり記述が見られない、という事情があります。

アーロン博士のチェックリストをやってみて
リストには完璧に当てはまるのだけれども
ホームページやSNSの記述を見ていると
私は違うのかもしれない、HSPじゃないかも・・・と思いつつセッションに来る方が多いこと!そういう方たちはよく次のようなことをおっしゃいます。

洞察系の方たちの実感


・自分だけ周りの人から浮いていると思う
・考えすぎてしまって心配性気にしすぎなどよく言われる
・物事の背景やどうしてそうなっているかがよく見えるので、会社などでそれを指摘すると怪訝な顔されたり嫌な顔されたりする。
・そういう自分が間違っていると思う
・自分の弱さをなんとかしなくちゃと思って頑張ってきた
・本質と外れている!という組織の中にいるのがつらい
・いつも真実を知りたいと思っていてそれを見つけたときに人に言うと、ふ〜〜〜んと冷たい反応か、逆に「正論だけど今それ言っちゃう?」とか「正論は人を傷つけるんだよ」とか言われた。
・だからみんなと同じようにできない自分は病気なのかと思ってきた
・考えすぎてしまうのですぐにヘトヘトになってしまう
・考えが止まらなくなりよく眠れなくなる
・深く考え、気づいていることがあっても、場を考えて気づいていないふりをしていることが多い
・自分の話はどうせ人には分かってもらえない、と深いあきらめがある
・全部のことを伝えないと気持ちが悪くて、話がどうしても長くなってしまう

このことに当てはまる方はいらっしゃいますか?

上記のような方たちのことを私は洞察系と呼んでいます。

洞察系HSPの本質的な特徴

1.物事の関連性へのセンサー
洞察系の人たちは、物事と物事の関連性を頭の中で紐付けたり、そのことに対して考えを深めたりするのが得意です。
「組織の中で働いている時社長がこういう方針を打ち出した、だけれども自分の部署では課長がこう言っている、その本質的な違いに気がついて会社の経営方針に合わせてシステムや業務の進め方を改善する方が良い」、そういうことに対してとてもよく気がつきます。

例えば誰かが昨日までの企画書を変えて改訂版としてグループにアップしてきたとします。
ささいなことに気がつくHSPは、同僚が課長に呼ばれて夕方に話し込んでいたのはこのことだったのか、と全く別の時間帯に別の次元で起こっていることを組み合わせて考える、関連性をすぐに察知する、などのことができます。

2, 1つの物事について複眼的な見方をしている
洞察系の人たちはA=Bである、と言う直線的な論理には疑問を持つことが多い。
A=Bである、それは言えるけど
同時に違うほうから見れば、違う結論がある。

それなのにどうしてそんなにシンプルに言い切れるの???

例えば誰か有名芸能人が浮気をして
Twitterでよくある叩かれ方をしているとしましょう。
でも浮気が起こったのはただ単にこの人が悪かったんだろうか?
何か避けられないすれ違いがあったんじゃないか?
人生でもっと自分に合うと思う人が目の前に現れてしまったら人はどういう行動にでるだろう?
一夫一婦制だけが現在の『正』であるけれども
歴史的に見てそれが本当に動物の本性として合致しているのだろうか?
などなど

無限にいろいろな角度から物事を検証したりします。
考えること自体が好きなのです。

3, 共感性のHSPさん達との違い


共感力が強い人たちは、人の気持ちを強く感じ取っているので、そこで争いが起こらないように、不均衡が起こらないように、意見の相違によって衝突が起こらないということを日々の中で1番の優先事項にしていたりします。

洞察系のHSPさんは、
人の気持ちよりも本当の事とか本質的な事の方が優先順位が高いので、相手が少々凹むとか、そういうことがあったとしても
これは言ったほうがいい、と基本的には判断をすることが多いです。

このことを言ったほうが全体がもっと良くなるとか
チームにとっての前進があるとか、
全体がいい方向に進むことが大事!という深いビリーフを持っている傾向があります。

そうすると日本の忖度文化の中では、または相手にとって
感情を害することが生まれてしまうことがあって


「正論だけど今それを言うか」
「あなたの言い方がきつすぎる」
「逃げ場のない言い方をするよね」
「それ言われると盛り下がる・・」

などと言われ、人の感情の地雷を踏んでしまうということがよく起こります。

洞察系HSPさんにとって不都合なこと.
でもチャレンジしてみる価値のあること


特に日本においては、場のみんなの感情が大切にされることが多いですので、
それがとても建設的な意見であったとしても受け入れられないと言うことがよく起こります。

会社にいらっしゃる方にはあるある話ではないでしょうか。

そうやって物事を俯瞰的に見たり客観的にみたり
いろいろな捉え方をできる、
関連性について考察することが得意な本質は思考ができるというのは
圧倒的に才能です。

それは他の大多数の人たちができない思考、
見えていない地平なのです。


けれども!

現実問題において少数派です。
だから賛同を得られない局面が多い。

HSPだと言うだけで5分の1の少数派ですが
その中でさらに真実や本質が大好きな人は、全員ではありません。

(実際に私がビジネス構築講座に在籍していた時、「皆川さん、本質が大好きな人は世間には少ないんですよ」とメンターに言われ仰天しましたw)

え!?本質や真実が知りたい人って少ないの?!

そう思われている方も多いでしょうか。一説によれば15〜20%だそうです。


洞察系の方は
いろいろなことが見えてしまうわかってしまうがために
完璧主義の方も多いです。
完璧主義というのは、こういう状態が完璧だと
多くの情報を関連づけてイメージできるから完璧主義なわけです。


これまで
みんなと同じようにできない自分が悪い
すぐしんどくなってしまう自分が悪い
それは甘えなんだ

そう思って、休むことに対して罪悪感を覚えていたり
みんなと違う自分に自己否定感を持っている方も多いかもしれません。

けれどもそれは誤解です。

その網羅的な視点や
俯瞰的複眼的な視線を
「だって、ここをこう改善するほうがいいじゃない」
と中途半端にちょこっと人に伝えたりすると
あまりよくないことが起こることが多いですが笑
(伝えられている人は情報の全体量がちっともイメージできないからです)
ご自身がどれだけ多くのことを考え、
どれだけ多くのことを俯瞰して関連付けて理論建てて考えているか
と言う全体像をうまく示せたならば
社会で起こる事や、あなたの周りで起こってくる事は
また違った側面を持つかもしれません。

それを強みとして生かせるように
やり方や話の通し方
いっぺんに渡す情報量
相手の気持ちや感情
そこまで計算に入れて果敢にアタックしてみるというのはいかがでしょうか。

そう、芸術的なまでに大きな情報量を
相手に渡すには
どうしたらいいか、と考えるのです。

わたしも今、それに果敢にトライしているところです!


この記事をFacebookでシェアしましたところ
たくさんの方からコメントを頂戴しましたのでご紹介します。

NYさん
長らくそんな自分が苦しかったのですが、50代になってようやく自分の取説が分かり生きやすくなりました。

NMさん
まさに!
ですです✨
会社でも今目の前のことだけ対応しようとする上司に
長い目で見たらこっちじゃなくてそっちのやり方がいいんじゃないですか?
もしこういう問い合わせがあったらどうするんですか?
なんて言って煙たがられます😅
それはその時だよ、
そんなの問い合わせがあった時でいいんだよ、
なんてめんどくさそうに言われて
納得いかない私は渋々従うけども
1ヶ月もしないうちに
ほーら、だから言ったでしょ
となることが多いですね💦
最初に難儀するか
あとで難儀するかの違いなのに
って思ってます💦
組織の中では鬱陶しがられるタイプですね😅

MKさん
ふぅ、分かるーーー😊
まったく同じ経験が何回もあります。

あなたはどうしてそんなに一生懸命なの?熱いね!
と言ってくる人がいます(純粋な人50%、イヤミな人50%)
切り替えし術は
「私がラクしたいからでーす❤️」
これで誰も何も言わなくなりますw
心の中の独り言は
クレームやら想定外のことって、だいたいパターン化されてんだけどなぁ~。
何度も同じことが起こって、その都度対応に四苦八苦するの大変じゃん。時間のムダ無駄!
です。

HMさん
文章にして頂き、どうもありがとうございます!
心の中で首をフンフン振って読ませていただきました。
自身は洞察系に共感も入っていると思うので、読んでいて「二重におつ、自分!」と思いました(笑)。
そして、1000文字を一言で伝えなきゃというもどかしさ、いつもあります〜!

OMさん
洞察系ではないと思っていたのですが「本質的な特徴」のどれも「あぁ…」と、読みながら深く頷いていました

OAさん
全部ハマります☺️一生懸命、鈍感力身につけようと頑張っていた頃が懐かしいです♡
そして
公美子さんが書かれている、
それを強みとして生かせるように
やり方や話の通し方
いっぺんに渡す情報量
相手の気持ちや感情
そこまで計算に入れて果敢にアタックしてみる
このあたりをいまやっているかもしれません。

MYさん
同じく全部あてはまります😆。
地雷を踏んだ経験によって、そこにフタをして長い年月を過ごし、洞察系ではないと思っていました(笑)。これからは「優しい洞察系」(命名・よーりー)を目指したいなぁ✨。

NEさん
もう、すべてその通りで、照れちゃいます😊
なんて、いまだにいろいろ当てはまっていますね。
30人超えの部の全体会議の最後、部長の「何か質問は?」に手を挙げたら、「Nさんはだめ!」とひきつった笑顔で言われました。
当時、最前線の現場の担当として、いつもろいろ具体的なことをいっていたから、だと思いますが💦

NAさん
わかってるのに、わたしがおかしいのかも、ってつい思ってしまう。疎外感…チーン。言ってもわかってもらえないから、って思い込んでいる(でも大抵わかってもらえない;;)公美子さんの投稿読むといつもホッとします。

FAさん
あああああ〜(言葉にならない叫び😭😭😭)カウンセリングて共感ベースだから、洞察性の出番が少なめで、「自分は脇役だし」て洞察子ちゃんがいじけてたのかなって😆

NKさん
公美子さん、言語化してくれてありがとうございます☺️
共感のパーセンテージのほうが高いかと思っていたけれど
いやいや洞察要素高めと改めて思いました🤣

IKさん
もう首がヤバイほど!
中途半端に伝えても絶対伝わらず…
全部を伝えたら陽がくれるし聞く側のキャパがもたない
あー、もー、だからー
って黙るみたいな?
それでも以前よりは自分がダメとも限らない
ただ少数派すぎるだけかも?と思えるようになったのは公美子さんのお陰だな〜
通じる、分かり合える、そんな喜びに溺れてみたい💕

KYさん
私は洞察と共感がホントに同じくらいだと自分で感じるので、そこまで辛さは感じずにきたのですが、振り返ると、そういう場所に向かう時は、頭の中のスイッチをOFFにするイメージをしてたなぁ。と思い出しました。
HSP概念に出会うずっと前からの事ですが、今思えば一種の防衛本能だったのかなぁ🤔

NYさん
物凄く当てはまることに改めてびっくりです。
みんな本質知りたくないのか、色んな角度から考えるって珍しいのか、ということにも軽い衝撃です(^^;

TKさん
先まで見えて、それをそのまま言っちゃうから、共感得れないし、集団の中ではめんどくさがられたり、煙たがられたりしてきた人生でした。
みんなと同じように考えられない、納得出来ない自分がおかしいんだ!とずっと思ってました。
でも、色んな経験や勉強を通して、そういうタイプの人間なだけなんやー!と知ったり、こんな自分を受け入れてくれる世界があることを知ったりして、すごく楽になりました。
自分がおかしい訳では無いって思えたことって、すごく大きなものでした❤❤❤

Tさん
シェアさせて頂きます🌸
HSPとして生きることに、だいぶ慣れてきたこの頃です☺️
それでも、この投稿を見て、さらに安心が増えました💖
本当に感謝しかありません🙇‍♀️

IEさん
拝見させていただき、居てもたってもいられずコメントしております。
唖然としました、、すべてが当てはまっていました。
いままで自分のことを共感のほうが強いと思っていたのですが、それは洞察があっての相手への理解だったようです。。
全部を説明したくなってしまいます。
もちろんそれでは多いということは分かっているけれど、上手にまとめて話せない。。
では黙っていよう、の連続でした。
自分の何がブレーキになって先へ進みづらいのか、ハッキリ見えた気がします。ありがとうございます。

IAさん
とても分かりやすく学びになる記事を書いて下さりありがとうございます✨✨
過去、あまりの苦しさに共感性ばかりが強くて人間関係のトラブルが多かったのですが、いろんな経験をしていろんな手法を学び、最後にHSPのことを知り、洞察力が出てくるようになりました😊

元からあった洞察の力が出てきたのか、経験によって磨かれたのか分かりませんが(両方かな?)
共感と洞察のバランスをとり、とても楽に生きられるようになりました✨
感情的になる一歩手前で洞察力が分析を始めてくれるんです。
それで冷静になって行動できるようになったので、感情的に悲しんだり苦しんだりすることがかなり減りました✨
あったとしてもとても早い段階で切り替えれてます☺️
そこに今、感覚的な鋭さが増してきて、さらに物事の真理が分かるようになりました。
今までの過程を振り返り、よく頑張ってここまでこれたな、凄いな自分✨と1人で自分を褒めることが増えました☺️


みなさま、コメントありがとうございます!


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