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HSPだから生きづらさは仕方ない?いいえ、人生の午後の扉は開きます♡

HSPが生きづらさから離れ、ととのいながら働く。
そういう個と。プログラム主宰の皆川です。

私はキャリアコンサルタントとして、

HSPさんがご自身の強みに転じていく、

という人生の一番大きなトランジション期のところを、
応援させていただいています。


この、「強みの人生に転じていく」というのは、今までの人生の午前中にバイバイをして、
人生の午後の扉を開けていくという、
結構大きな作業です。

けれど
防衛反応である【生きづらさ】から
安心の身体をゲットして働くことは
可能なことです。

生きづらさを、
HSPだから仕方がないね、
と考えている方がいたら
それは誤解です。

敏感さはHSPの気質ですが
生きづらさは後天的にできた神経パターンですから
変えていくことが可能です。

神経には
可塑性があることがわかっています。

安心を感じる副交感神経優位に
自分の身体感受性パターンを変えていく。

それは、
連続性して予測できる扉というより、
レジリエンスある世界は、違う世界に飛び込むぐらいの、異なる世界への移行、それくらいインパクトのある物事かもしれません。

自分をありのままに見てあげるだけでいい。

でも
それ大丈夫なの?!

という恐れが湧くことかもしれません。

ですが、そこは全然恐れるようなジャンルのことではないということもお伝えしたいと思います。


HSPの誤解


最近、HSPという言葉が広がってきて、とても嬉しいと思います。
一方で敏感繊細な神経系を持った人がいる、というようなことが、ちょっと間違って伝わってるなっていうところがあります。


【生きづらいのはHSPだからしょうがないんだな】

という言葉をかなり頻繁に聞くようになったんです。


これ、はっきりと誤りなんです。

生きづらさというのは、自分を外界から守るためにある時代に作られた神経のパターンなんですね。

ですので、

HSPが気質という言葉で伝わったのにも、不幸な偶然があったような気がするんですけども、

・HSPの気質
・自分の性質
・生きづらさ

これらが、ごっちゃになってます。

それぞれ全然別のことを表してます^ ^

そしてこの生きづらさからは脱出して生きることができるんだ、ということをお伝えしてみたいと思います。



生きづらさと自己防衛


幼い頃から、ずっと、生きづらい自分の性格と共に生きてきた、そういう自覚があるでしょうか。

例えば、幼少期にみんなと違うなーってそこはかとなく思ったりとか。

断ったり辞めたり、ができにくいとか。

同僚さんや上司さんに同調しすぎて、
自分の主張が言えないとか、
言えない前に自分の熱意のありかがわからないとか

ちょっとした心身の不調をずっと抱えているとか


「型」なんで、その人そのものではないです。


それをもって、自分の身を守ってきたということがあったかもしれない。




自分を守ってきた(これがポリヴェーガル理論で明らかとなったところでした)神経系は、すべていつも自分の命を守るために働いてくれていたんです。

自律神経が内臓感覚として外界の危険感を察知した。
迷走神経は脳に向かって情報をバックする役割もありますので、

内臓感覚というのは
ザワザワしたり
イライラしたり
ウワっって思ったり

この言葉にならない体感です。

それを脳へ向けてフィードバックするのが迷走神経の一部なんですが、
それが脳に伝わって、
「あ、今ザワザワしてる」と認識されて、
それが

一歩出ちゃダメだ
とか、
発言するのはやめておこう
とか、
目立つのはやめておこう

とか意思決定へとつながっていくようです。

そういう防衛の意図が出てくるのは、大脳新皮質、前頭葉の方の体感の解釈と言いますか、
最終的な解釈としての言葉です。



脳で考えていること、私たちが言葉で今思っていることが全てじゃない。
よく無意識という言葉も使われますが、
動物である私たち人間は
言葉を進化上、一番後で獲得しました。
それより何億年も前に
命の恒常性の脳(脳幹)
不安察知や感情を扱う脳(辺縁系)
が生まれて

感覚

が先にありました。

私たちの体感というのは、
命を維持するのに本当に大事なもの。

体感からの方向指示=
ウキウキとか
ザワザワとか
ソワソワとか
カッカとか、
そういう身体のエネルギーを表す体感の言葉っていうのをキャッチして
そのあとに意思決定しているということなんですよね。

だからこそ、私たちは今まで、

意思決定で何とかしよう、
スキルで何とかしよう、
何かの理論体系で何とかしよう、

というトップダウン形式で身体に言うことを聞かせながら生きてきた方が多いと思うんですよね。私もそうです。

自身の感覚を理解する

自分が思ったことが意思として身体をうごかすんだと、その仕組みだけ知っていましたが

身体から脳に向けて、
ボトムアップで

「今ちょっとやばいかもしれないという状況あります」

とか

「なんか人から冷たい目で見られてゾワッとしました」

みたいな体感とか、

「こっちだな、進む道は」ワクワク

というような漠然とした方向指示が体から上がってくる仕組みがあります。

身体感覚を脳にフィードバックしているというのが、ポージェス博士が言うところのニューロセプションです。




自律神経なのか内蔵感覚なのか、
感覚器がどこかわからないんだけれども、

ゾワッとかワクワクとか、そういう感覚は身体がキャッチしているのであって、脳はそれを解釈しているだけであると、

ポリヴェーガル理論を仮説として考えると、
その感じ方自体がテーマとなってきます。

ゾワッとしすぎてないか、
何を見ても怖いと思いすぎてないか、
何を見ても用心しすぎてないか、

要するに感受性=身体反応
というところは自分で変えていくことができるということなんです。


変えていけることができる

という言葉を使いましたけど、順番を覚えればいいスキルで何とかするっていうふうに伝わっちゃうと、ちょっと違うかもしれません。

私たちは、この神経の耐性領域(自分が心地よさを感じていられる範囲、何かが外から来た時の耐えられる範囲)の中で暮らせていれば問題は起こらないわけなんです。

けれど、そこに止まれないほどの
刺激の強さが来た時に、
ボーンと神経が過覚醒にふれたり低覚醒にふれたりしちゃう。


ここの感じ方がまず防衛寄りに
傾きすぎていませんか
と、自分で自分をよく知っていってあげる。

この防衛は何だったの?
幼少期に何でできていったんだろうね?

という、脳で言う言葉の納得の部分と、
言葉では納得しないけれども体感がリソースとして安心を持っているっていう部分、

この2つから私たちは耐性領域にとどまることを覚えていきます。

これって、自転車の練習と同じで、
こうすればこうなるよっていうのと少し趣が違う話なんですね。

自転車だって

右手にハンドル、左手にハンドルを持って、前を見て右足を右ペダルにかけ、左足は下の左ペダルにかけ、そして上に上がっている方の足のペダルを踏み込むと自転車に乗れます。

と言われたって乗れるようにならないじゃないですか。


それと同じで体感で練習していかないと
私たちは自分の安心とか、その耐性領域を広げていくっていうことはできない仕組みになっています。


もともと、ヒトも動物さんだということなんですよね。




今日の話はわかりにくかったでしょうか。

生きづらさって
もともとの身体反応=感覚なんです。
頭で考えるだけだと
取れません。

過剰な防衛?
ご本人にとって誤反応になっているという時にそれを正していけばいいだけだよね、という考え方に基づいています。


自分の反応、同じものを見ても怖いと思わなくなるってそんなことあるの?って思われたかもしれませんが、

あるんです。


例えば、怒りやすい、悲しみやすい、感情がふれやすいとか、そういうようなことも体感のワークを扱っていくことによって、私たちはもっと平和な状態で暮らせるようになります。


どういう方法で?と聞かれても答えられないのは、
その人の状況によって取る手段がずいぶん違うからなんです。


嫌だと思っている、不快に思っている状況が、
人によってめちゃくちゃ違いますし

HSPだからといってみんな同じ体験をしてきてないからです。

違う環境で育ってきて、違う刺激を受けてきた。
違う親のもとで育ってきた。

じゃあ親が悪かったのかとか、
環境が悪いからいけなかったんじゃないかっていう議論じゃありません。


自分にとっての試練、自分にとっての耐性の領域を広くしていくっていうサバイバルだったけれども、

キャパを広げて
器の大きい人になっていくトライアルが起こったという考え方の方が
ずっとこの先の強みの人生に接続していくやり方としては、いいスタイルじゃないかなって思うんです。



今日もお読みくださりありがとうございました。

ここのところを扱いたい方はどうぞ8月に始まる「 そういう個と。」にご参加なさってくださいね。


体験でしか生まれない

とプログラムでうたっているのはここの部分です。

・生きづらさがある
・感情が扱いづらい
・体にそこはかとない不調感がある

そういうような方で、強みに転じて生きていきたいなと思われる方はぜひご参加いただければと思います。

明日7月5日から募集が始まる予定です。

6月から始まった7期は満席で開催しています。

実際の全コンテンツのタイトルはこんな感じです。


◆「そういう個と。」プログラム修了生の声

これまで0期から4期まで65名のかたが修了されました。
現在は5期から7期まで30名近くのかたが受講中です。


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