見出し画像

HSPにとっての【強さ】とは何か〜心と身体の統合

今日はHSPさんがよく使う言葉

もっと強くなりたい


についてお伝えします。


HSPの方で
感覚過敏があったり
人ごみですぐに疲れてしまったり
人の言うことを気にしすぎてしまったり
反対意見を責められたととったり
PMSだったり
過敏性超症候群だったり

もしかしたらいろいろな不調に悩まされている方がいるかもしれません。


これを書いている今日は、
午前中に そういう個と。5期生のセミナーがあり、夜にはまた別クラスの3時間講義があり、その間に打ち合わせも2つ入っているという結構ハードな日です。

私の神経系は前日から「だいじょうぶだろうか」を感知してしまって、

あれもやらなきゃ
これもやらなきゃ

モードとなり

私の身体は「明日は大変だぞ!」というのを前日から察知しているんです。そして、眠りが浅くなり、その結果朝4時30分には目が覚めました…
(今日を何とか乗り切れますように。)

というの、HSPさんには結構あるあるではないでしょうか。



神経刺激の面からお伝えしますと
耐えられる限界量ギリギリのところにいるということは、その人の神経のアップダウンの耐性領域を広げるチャレンジにもなります。
同時にちょっとリスキーなところにも触れるかもしれず(刺激が耐性領域からはみ出してしまったり)、
このような神経の過負荷がおこりそうなときは
合間にちょっと5分でも横になる時間を持つのがいいです。




今日のテーマの強くなる、の意味ですが

一般的に、強くなる

という言葉を聞いたときにどのようなイメージが浮かびますか?

例えば、

何があってもへこたれない心とか
何があっても影響を受けない、揺さぶられない身体 
いつも強靭な心や気持ちでいる
ぶれない軸がある

などでしょうか。

HSPさんの世界では、この「強い」ということから誰かを攻撃する、に転じることはあまり起きないと感じます。


(ストレングスファインダーの資質「競争性」は30位以下にあるというHSPさんがめちゃくちゃ多いです。)


人に打ち勝つ強さ ではなく、
世間と同じにまともでいる強さ、とでも言いましょうか、そういう破綻のない生活や人生が本質的な強さという意味になるのではないかと思います。



今日は、

この「強さ」とはHSPにとって何なのか、考えてみたい

と思います。


私はよく”しなやかな”という言葉を好んで使いますが、
強いの中には 均一に働けるということも恐らく含まれていると思います。
倒れたり、休んだりせずに、長い時間、ずっと同じクオリティで働ける。

これは誰でもあこがれますよね。

いや、社会ではみんな普通にやっているように見えるのに
HSPだけはできにくい、というそこはかとない痛みを感じる部分かもしれません。

では、強さとは、どうやって持てばいいものでしょうか?



レジリエンスがその正体

だと私は考えています。

レジリエンスというのは回復力のことをいっています。
体調や感情が一定で均一な人は実はあまりいません。動物としては不自然なので。体調や感情は一時的には落ちてもいいんです。

でも落ちる振れ幅が『倒れてしまう』ほど、または『自律神経系の疾患に陥るほど』ですと苦しいですよね。

緊張性の頭痛や過敏性腸症候群は、自律神経系(だけが原因ではないかもしれません)が大きく影響しているといわれています。

PMSなどもこれらに含まれると思いますが、均一に働けない原因の上位であり、社会的に不都合ですよね。


日常で自分の振れ幅を理解して、そこに対して許容量を持てるということを刺激の耐性領域を広げるという言い方をします。

外からの絶え間ない刺激や情報量、上司などからの指令、同僚からの頼まれごと等々が起こる中でイチイチ動じなくなるというのは、

ゆるみや余裕を持つ

ということなんです。

自律神経的にいうと、交感神経ばかりにいないで副交感神経に降りる体感を習得する、ということです。

もっと言うと、腹側迷走神経と背側迷走神経をきちんと使い分けられるということで、これはポリヴェーガル理論が提示しているところです。


ゆるみを持つと言われても、そんな抽象的なことわからないよって思われるかもしれません。

この部分は身体をもって体験していただくことを願うばかりです。

ゆるむというのは、交感神経に居続けないという身体の訓練になります。

体感の世界であり、言葉で定義するのが難しい世界です。



交感神経というのは頑張る神経です。社会で働く時は「やらなければ!!」というキバリモード または 鬼気迫る感じ のものです。
成果を出したり、自分のキャパを広げたり、ステージを上げたりというときには必要な神経なので、私たちにセットされています。

ただ、交感神経だけで生きていることは、身体にとってはまずいんです。
身体の調整不全に陥るからです。

日本人の身体

日本人は本当に交感神経だけで生きている
呼吸が浅い感じがする
と私のTRE®(Tension & Trauma Releasing Exercise)の師匠も言っていました。
彼女は元々NGOの職員もされていて、英語も堪能。被災地なども含めて世界中を飛び回ってセッションをされています。いろんな国の人の状況や身体のことも間近で観察する機会をお持ちなのです。
このコロナ禍にあっても身体の自由度が世界の人達と日本人は全然違うといいます。

南米などやヨーロッパ(この前はイタリアにいらしたそうですが)では身体の解放度合が全然日本とは違うそうです。

世界中がコロナに支配されていたのにね。。。


例えば、マスクをしているのはいまや世界で日本だけになっているようです。

でも日本で私達は何となく、
『マスクを外すのに自分が一番になるのはちょっと気が引けるな』というような感じがありませんか?

人通りの少ない道や自然に近い道でもマスクを外していない人が多いですよね。
駅や人ごみなどのところでは感染防止でマスクをしなきゃかと思いますが

マスクによってどんどん呼吸が浅くなっていて
そのせいでフリーズやシャットダウンが起きやすい身体に日本人がなってきているのではないか、ということを言われていると思います。


例えば、学校で

今日はどうしたの?いいよ休んでいて。

って言われることなんて、ありません。


皆勤賞が美徳で、常に手を挙げる、何かにチャレンジする。

これが学校で推奨されることですよね。そういう洗脳をある意味私たちは受けている、ということになります。


私はデンマークの教育について、実際に見聞きしていますが
先生がたが子どもたちに

今日はどんな感じ?

と聞くんです。


子どもが耐性領域を超えてしまって泣き叫んだり 幼児がだだこねたりは
日本と同じようにありますが、

その時に大人は「早く○○しなさい」ではなく
横に座って「どうしたの?」「お母さんに説明して」と聞きます。

彼らは総じて残業もなく5時には帰宅できるくらいの生活なので急いでいないんです。

生活時間に余裕があるので、子どもの隣にじ〜っと座り込んで子どもの話を引き出すということを親がやります。話を引き出されることによって、子どもは自分の状態をアウトプットする訓練をされます。

それによって自分を表現することが普通になっていきます。
表現するときには息をすって吐きます。

なので、結果呼吸が活発になっていくということがあります。
そういういい循環が起こっているのかもしれません。




話を戻します。

強さ、というのは体調の波を自分のなかで制御できることです。


“今日はどういう感じかな?”
“体調はどうかな?”
と自分の体調の波に寄り添う心が
強さに一番直結していると私は本当に思います。

先日、心理の先生方とカンファレンスをしていたときに、アイデンティティっていうのは身体との結びつき=身体感覚のことだね

という結論で終わりました。

多くの人が、社会のなかで身体感覚から解離して感じないようにして生きています。

つらいときには仕方ないですよね。交感神経で走り続けるしかないです。

でも走り続ける状態がずっと続いてしまっていたら異常です。

私達は身体をみて、自分の体調をみて
ちょっと交感神経に傾き過ぎてるなというときは腎臓をあたためるワークなどをしてホルモンを落ち着かせて、身体と心を一致させて生きていきたいものですね。




-------------------------------

<出版記念イベントのお知らせ>

日頃の感謝をこめて特典キャンペーンとなります。
・繊細さんシリーズ84万部 武田友紀さんゲスト
・ポリヴェーガル理論 日本の第一人者 浅井咲子先生ゲスト
・著者皆川より「洞察系・共感系・感覚系の使い方」
豪華動画3本立ての感謝祭を企画しています。
HSPのライフにイマジネーションを与える「フリーランスでやるってどういうこと?」と神経系をケアする話、
もう少ししたらオープンします。

「HSP強みdeワーキング」をアマゾン予約いただきました方には、イベントが7,500→2,000円になるキャンペーンです。
LINE登録者様へご登録お待ちしております。

▶︎「そういう個と。」公式LINE登録ページ


◆そういう個と。5期生がグループセッションが始まりました!
HSPさんが自律神経トトノエ幸せに疲れすぎず長く働くを実現する、濃ゆい6ヶ月コース【そういう個と。】プログラム

https://note.com/souiucoto/n/naf6578c6bc35


働きながらずっとモヤモヤしていたり
一歩がでないと感じている方へ。

ちょっと心の配線チャンネルをかえるとHSPは強みとなります。
1日15分の学びとグループ&個人セッションで、自律神経の扱い方を体得していく6ヶ月を体験してください。

<プログラム説明動画>
https://youtu.be/kozjnfdGCZ4
(約22分:@プログラム説明15分 Q&A7分)


3月はお休み。6期・4月開始土曜昼開催(予定)
(4月始まり仮予約受付中!contact@sustainedme.com)



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!