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【✏】えんぴつ堂#722~#796

使用の手引き… https://note.com/souffle_lyric/n/n0ba1320f658a
ごゆっくりどうぞ!

【722】
【✏️】
華に唄えば音は舞い散り
花弁と共に
俯く人へと届くでしょう
香り漂う愉しさのリズムを
思い出してくれたら嬉しい

【723】
【✏️】
黄昏がしみわたる
今日の一日不甲斐なくしか
過ごせなかったボクの体に
明日の今はどうなってるかな
今日と同じ日になるだろうか
黄昏は応答しない
ただただ包み込んでくれる
無限の抱擁

【724】
【✏️】
きみだけに都合が良くはさせまいと行動重ね声を張り上げ

【725】
【✏️】
死神が群れて来るには早すぎる押し入れに詰めつっかえ棒を

【726】
【✏️】
語り合おう
焚き火を囲んで
テーブルについて
流れゆく食休み
今日あった事
好きだって思ったもの
ずっと言えなかった事
もっともっと語り合おう
微笑み
笑い声
知り合いから深い知り合いに
そっと心の距離が近づく

【727】
【✏️】
とまらない食べ放題に伸びる欲元を取るのという事にして

【728】
【✏️】
光の眩しさに目を閉じて
影の哀しみに涙こぼして
空に圧倒されながら
旅人はそれでも立ち上がる
光と影はどちらが先か
どちらでもいいよ
僕は後から進んでく
日向を歩く
木陰で休む
光と影がもたらした恵みを
一粒ずつ両手に握って

【729】
【✏️】
ジャム瓶の開かない蓋と色彩に焦らされながら湯を沸かす朝

【730】
【✏️】
寂しさの心模様が重なってマイナス同士プラスになあれ

【731】
【✏️】
君が居ぬ世界のいまに立ち尽くすそんな日もあるそんな日もある

【732】
【✏️】
つらい壁まだ越えられず越えられず俯いたまま回り道へと

【733】
【✏️】
立ち上がり歩き始めた君の背に鐘を鳴らせば風吹き抜けた

【734】
【✏️】
召しませと弱い自分のフォークには自責自罰の病みルフィーユが

【735】
【✏️】
あの頃の面子集まり馬鹿騒ぎ愉快が過ぎて涙がポロリ

【736】
【✏️】
街灯よ夜の帳を下ろしてよ泣いたあの子が眠れるように

【737】
【✏️】
最果てに昇る太陽焼けそうな瞳細めて針の目で見る

【738】
【✏️】
笑顔の棘を纏って
裸の蕾を隠して
息を潜めて固まっている
だけど思い出して
そのガードを和らげなければ
他の花とも仲良くなれないよ
大丈夫
固い花弁を
そっと開いて…

【739】
【✏️】
整然と書棚に並ぶ静寂よ文庫という名の制服纏い

【740】
【✏️】
英雄が遺した剣は錆びゆきて飾られている平和の証

【741】
【✏️】
何もせずとも僕たちは進むけど進み方決めたいと願った

【742】
【✏️】
その刹那確かにきみが口にしたほのかな声で灯った言葉

【743】
【✏️】
僕にとっての善は
君にとっての悪かもしれない
だけど
君の顔色を伺い選ぶのは
きっと違うだろう
自分で決めた
善行を積んで
悪行をやらかして
一方の皮を被った
もう一方に惑いながら
それでも
心という迷路を生きて
僕という器を捏ねていきたい

【744】
【✏️】
春が冬に戻ったとしたら
ニュースもクローゼットも大慌て
冬と春だけの世界になったら
雪と桜がかわるがわる降る
そんな夢想を打ち砕くように
春一番が吹き抜けた
ボクは目を擦りくしゃみをしながら
過ぎ去った冬にサヨナラ、と呟く

【745】
【✏️】
信念を強く通した人魚姫心呼吸して生きたのだろう

【746】
【✏️】
マジで無理キレるムカつくおこファイヤー全部飲み込み「いらっしゃいませ!」

【747】
【✏️】
ダメだった選ばれなかったさようならだけど懲りずにまた応募する

【748】
【✏️】
その声で寝落ちしようとしたけれどまだ切らないでこの配信を

【749】
【✏️】
閃いた言葉を不意に忘れ去り書き留められず歯軋りとなる

【750】
【✏️】
カーテンに映った小さな虹
吸い込めば
七色の吐息を得られるだろうか
もっと器用に歌を言葉を奏でて
誰かを幸せにできるだろうか

【751】
【✏️】
何事も手慣れるまでが大変でそれでも向かういざはじめての

【752】
【✏️】
あり得ないほどに綺麗に変わってた恋の化粧を知ったのだろう

【753】
【✏️】
裸の背
黒い翼が抜け落ちて
純白の翼に生え変わる瞬間
生まれ変わるに等しい痛みと
澄んだ空への渇望と

【754】
【✏️】
星に問うもうやめちゃってもいいかなあYESもなければその逆もなく

【755】
【✏️】
颯爽と横切るカモメ眺めてはボトルメールを流せずにいる

【756】
【✏️】
道徳の教科書載っていたからと反発して忘れた言葉は

【757】
【✏️】
返信がないまま25時間目熟成された発言履歴

【758】
【✏️】
たまらない一瞬求め生き延びる仕事終わりの秘めた愉しみ

【759】
【✏️】
まだやれる
明日になれば
またやれるから
今は大樹に寄りかかるように
全身が怠く休息を欲しがる
寝床に香りをワンプッシュ
弛緩した瞼の裏を見る
目覚めたらまたやり切るために

【760】
【✏️】
優しいあなたが
「笑」をつけてくれるたび
心のつぼみがそっと綻ぶ
一つ空の下にいるんだね
確かめたくて、そして、息をする

【761】
【✏️】
人波と同じ顔へと溶け込める天才故か凡人故か

【762】
【✏️】
会いたくて足りなくて顔見たくってあの日のような嘘つかれても

【763】
【✏️】
タイパも時短も苦手だから
この街をゆっくりと歩く
誰かにとってのハレの日
僕にとってはケの日
この借り物の街の
演目は雲と光
吹けない口笛を吹く真似して
ゆっくりと、ゆっくりと歩く…

【764】
【✏️】
フライング食事を載せたガラス皿世界が止まる割れないでくれ

【765】
【✏️】
同じ空たぶん君とは見られない抱く感情もう違ってる

【766】
【✏️】
鮮やかなシャッフルの手に見とれてる胸に滑った見えないハート

【767】
【✏️】
特別な力を失ったり
長い年月を無駄にしたり
それでも関わってくれてること
ありがとうのシャワー撒き散らすから
心の奥まで浴びて欲しいんだ

【768】
【✏️】
折り皺でATMから返される何処で出そうかこの万札を

【769】
【✏️】
ブロックし非表示にして記憶から追い出すほどに定着してく

【770】
【✏️】
ここからだ今ここからと食いしばりスタート地点立った気になれ

【771】
【✏️】
傷ついては喜んだ
精神は光線となって
僕の中心へと帰っていく
隠されたこの世の醍醐味を
まだまだ味わえる筈と願うよ

【772】
【✏️】
欠伸は逃げろの合図でしょうか
夢は明日への脱出口でしょうか
枕を整え掛け布団に潜り込み
今日のところは
明日へとんずらしてやりましょう

【773】
【✏️】
スプリングコートに
くらりと微熱が滑り込む
恋をしたのかなぁ?
その声、その笑顔…
開花した花弁一枚一枚に
問いかけてみても
イタズラみたいな沈黙
新しい季節が迫ってくる
あぁ、春みたいに可愛くなりたい!

【774】
【✏️】
マシンガントークの合間水を飲み弾を込めてる無表情かな

【775】
【✏️】
夕暮れ時に逢いましょう
橙と赤の鳥籠の中で
私の知らない私になれそう
恥ずかしいから鍵をかけるの
どうか逃げないで影を踏ませて

【776】
【✏️】
書き上がる前に睡魔が訪れてエンドマークは暫しお預け

【777】
【✏️】
あたしが在るのは
パパとママと神様の気まぐれ?
それだけじゃ泣きそうだから
とんとんとん、お靴を履いて
始める探検
あたしを知って
あたしと知り合って
あたしと一緒に踊ってみて
流れ星
ちょっぴり理解
あたしが在るのは
こんなキラリな瞬間味わうため

【778】
【✏️】
冷めきったラーメンひとり啜る夜愛されたくて骨までしみて

【779】
【✏️】
空き缶の定義をじっと探してるコーンは底に残ってないか

【780】
【✏️】
イトオシイトカンジタ
キミガ頬ヲ染メタカラ
機械仕掛ケノボクニ
照レテクレタ
イトオシイトカンジタ
感情が宿った

【781】
【✏️】
あの朝にぽろり剥がれたかさぶたは誰より近い私のナイト

【782】
【✏️】
ハイエナも社交ダンスはするだろかハイエナ関係リセットするか

【783】
【✏️】
アイタイという言葉が鍵なら
キミに刺す事で光り出すのだろう
だけどポケットに入れたまま
古びて錆びてもう折れそうで
納得した振りして逃げ出した
タイムカプセルに埋めた鍵

【784】
【✏️】
“ついてきて…”
月灯篭のあかりに囲まれた少女が
とても心細そうにそう呟いた夢
僕は灯篭を一つだけ花束のように携え
静寂の中彼女の元へと駆け出したんだ

【785】
【✏️】
信じるよと言えば
キミは笑って喜んでくれるのに
まだ旅立って欲しくなくて
口を噤んだ
こんな我儘を越えて声にしたいよ

【786】
【✏️】
甘ったるくてべとべとしてて
果汁換算150パー
無果汁みたいに振る舞ってても
いちばん奥底そんなカンジ
孤独が沁みちゃう150パー
おんなじパーセンテージの人を
コップの中から探してる

【787】
【✏️】
悪くない心地良いから続いてるありがとうかな腐れ縁かな

【788】
【✏️】
衝動って予想外
あんな事言っちゃって
そんな事やらかしちゃって
気が大きくなってたみたいだ
手遅れの海を後悔して
心でもんどり打ったりしてさ
せめて大切な人にはと
ふたり予想外が
起きないように
言い聞かすセルフサービス
寝惚けと夜更けは赤信号

【789】
【✏️】
うとうととお昼休みの行く先はお昼寝で良い何故五時間目

【790】
【✏️】
どこで負ったかわからない
とてもとても小さな切り傷
静かにかすかに滲む血の赤
ああ、こんなにもボクは生きてる
ぴりっと傷んで一筋流れた
絆創膏を取りに行こう
この血も心も抱きしめるために
大切にするために

【791】
【✏️】
舞い散るは褪せたペンキの欠片達剥き出しベンチ座られた過去

【792】
【✏️】
一歩ずつ伝えたいから歩み寄る君が降らせる雨にもめげず

【793】
【✏️】
無駄毛処理滑らかにして香らせて接近前は準備が多い

【794】
【✏️】
誰もいない大樹の陰
泣き止むまで泣きながら
葉を散らす風を聞きながら
慰めてくれる誰かを待ってしまう
誰も来ない心のバス・ストップ

【795】
【✏️】
ぐしゃぐしゃになったプリント押し込めて学期末まで見ぬ振りをして

【796】
【✏️】
アナタの足音すぐ分かる
だけど今は少し狡くて
振り向き方や飛び込み方を
計算してしまっているの
どうか呆れちゃわないで
何度もその音を立ててね
いつか自然体になって
アナタともっとじゃれ合えるように

お気に召しましたら是非お願いします! 美味しい飲み物など購入して、また執筆したいと思います ( ˙︶˙ )