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あにまーれ4周年イベントのチケット売上とVtuberのイベントの是非

わりと閲覧注意

イベント概要

【イベント名】「AniMare 4th Anniversary -あにまーれ学園祭!-」

【開催日時】 6/18(土) 開場 17:30/開演 18:00 (終了予定22:00)
※休止中のライバーの出演については後日

↓購入(SPWN)↓

学園祭をコンセプトとしたオンラインイベント
・12曲を予定している生歌パート(ダンス有り)
・収録VTRを上映するバラエティパート
・その他MC トーク
・先行購入特典としてオリジナルTシャツ有り(通常のチケットと価格が違うので注意)
・(SPWNの表記通りなら)チケット購入者は1週間アーカイブ視聴可能

また別途購入特典が追加される予定。詳細はあにまーれ公式HP 公式Twitter 各あにまーれ所属ライバーTwitterなどで


1.チケット売上枚数243枚!

5月10日23時の時点での緊急配信にて公表された。

オンラインイベントのチケット売上で243枚というのは多いのか少ないのかピンとこないかもしれないが、昨年開催されたあにまーれの周年オンラインイベントと比較すると今回のイベントの全体の売上枚数が、昨年の初日の売上枚数を下回っているという。何なら因幡はねる氏や柚原いづみ氏のソロイベントよりも下回っているらしい。

因幡はねる氏の登録者数30万人を筆頭に10万人超え2名がいて、最低でも2万5千人という文句なしの大手箱である。

にも関わらずに243枚 5月9日の売上枚数に限れば5枚だったそうだ。

ちなみにこの手のイベントの最低ラインは500枚 成功ラインは1000だそうだ。しかし今回のあにまーれは3Dかつ大人数(最大9人)なので、営利目的とするならば1000は超えないと予算の回収は難しいだろうとされる。

なぜ3Dだと金がかかるかというと、3D用の機材の費用が別途かかるし、これが安くない。774inc内で使い回すにしてもだ。



2.なんで売れてないの?

様々な要因があるが、昨年よりも期待値が大幅に下がっているのが一番の要因であるように思う。
というのも昨年からメンバーが3人減っているのだ。また休止中のメンバーの参加も不透明であり、この抜けた穴というのは小さくない。

また、主観になるがこういったイベントを好む層というのが卒業・脱退した3名のファン層だったようにも感じる。特に宗谷いちか氏のリスナーはイベント・企画物へのアクティブ度が高かった印象がある。

宗谷いちか氏関連で言うと、氏の脱退の翌日にこのイベントの告知を行うという謎のチョイスも行っている。
確かにタイミングは難しくはあるのだが、1週間・・・5日間・・・3日間・・・とか空けることは出来なかったのだろうか

774絡みでいうと周防パトラ秋葉原襲来の告知(イベントは5月22日) 公式バラエティ番組ななしぱーく!の告知および配信 等のボリューミィな物にもっていかれたのも大きいだろう。

そもそも今年のゴールデンウィークは昨年・一昨年に比べて制限がゆるく帰省・旅行・イベントが多かった

つまるところタイミング悪すぎる。


3.告知および宣伝力の欠如

上に貼り付けた配信アーカイブでイベント自体を知ったという層がけっこういた。というか筆者もその一人なんだが

運営・ライバー共にPRが不足していたのだ。

ちなみに生歌12曲 収録VTRを利用したバラエティパート 終了予定時刻等 というのは昨日の配信で初めて発覚したものである。
つまり選ばれし243名は何が行われるかも知らずに買ったのである。

ちなみに昨年は歌合戦をする 連日チーム分け発表 とわかりやすく、そして告知がそのまま見世物として成り立つというものであった。
そんなPRできる運営が今年はどうしたことか タイミングも内容も悪いにも程がある。

何も知らない 何やるかわからない 一部ライバーは参加するかもわからない
そんなものに先行購入の1万1千3百円 通常チケット7千円というのはなかなかハードルが高い。
まぁ、オンラインイベントって発売初日を除くと前日・当日・直前あたりの購入率が高いらしいが・・・


4.イベントの是非

これはあにまーれに限らずVtuberだったり、配信がメインの活動をしている人間だったりが関わる問題だと思うが 普段の配信からかけ離れた内容の有料イベントって そもそもファンにどこまで望まれているのだろうか

これが音楽活動をメインにしているのであればライブとしての需要も高いと思う。投げ銭の拡大版として文化として出来上がってるのもあるが。
3D動画をちょくちょく出していて長い時間の3Dを披露するというのも需要が見込めると思う。
ソロイベントなら推しのやりたい事へのお布施としてわかりやすく還元されるから財布の紐も緩むだろう。

大人数の数時間のイベントってどうなの?

これがアイドルだったり声優だったり、ファンが追える普段の活動が限られている。あるいはイベントを主体とした活動をしているなら需要と供給がマッチしている。

というか需要と供給がマッチしているアイドルや声優のオンラインイベントに比べると、Vtuberのオンラインイベントは価格が高めの傾向がある(某アイドルゲームのオンラインチケットは5千円だった)。
※投げ銭の一貫も兼ねている面もあるが、ボイスなども本業より高い傾向にある

悪い言い方をすると、このイベントに対価を払うというのは 普段の配信・活動を削るための資金 となってしまいかねない。

またこのイベントのためにレッスンなりスケジューリングしていて、その疲れで配信が中止・延期となっているパターンも存在する。

そんな現状ではたしてイベントは普段の活動を楽しみにしているファンにとって本当に有意義なのか という疑問も生じる。
もちろんライバーがしたいことをとにかく応援したいという層も多くいるのも確か。ただ、今回のあにまーれの件では243人しかいなかったという数字として返ってきてしまったが・・・

普段の活動のプラスになるのか
マーケティング的にプラスなのか
本当にやりたいこと、見せたいことなのか

それを一度考え直す機会に値する出来事だと思った。

面接時に「遊ぶ金欲しさに」と言いたい人生だった。