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【K-1】那須川天心、皇治、武尊、レオナ・ペタスなど思うこと【RIZIN】

57-60kgの立ち技の選手の中ではいずれも最高峰にいる選手達。

皇治選手に関しては、ネットとかの書き込みを見る限りでは一段劣るとされている上に、武尊選手相手にはボロ負けだったり、スタウロス選手には本人も負けていたと暴露するほど。

ただ、魚本流大会優勝 日本拳法全国準優勝 TRIBELATEキックスーパーフェザー級王者 HERTライト級王者 ISKA世界ライト級王者 などのタイトルを獲得
島野浩太朗選手(元Krushスーパーフェザー級王者)に圧勝。卜部弘嵩選手(K-1スーパーフェザー級第二代王者)に勝利。モハメド・ブールフ選手(ISKAライト級元王者)、チョ・ソンヒョン選手、ヤン・サイコ選手といった外国人選手にも勝利と言うほど実績がないわけでもない。
言われてるほどイージーな選手でもない、普通に強豪

では前回で触れてなかった武尊選手、レオナ・ペタス選手にも軽く来歴をみていきたい。


1.武尊

Krushフェザー(57kg)級王者 K-1スーパーバンタム(55kg)級王者 K-1フェザー(57.5kg)級王者 K-1スーパーフェザー(60kg)級王者
(SASUKE第33回大会1stステージ突破 SASUKE第34回大会1Stステージ突破)

身長168cm 体重57kg-60kg オーソドックス

打ち合いのイメージがあるが、前蹴り ローキック ミドルキックで削りと攻撃の散らし具合で相手を弱らせ2Rから3R終盤にかけてKOを狙うスタイル。フィジカルトレーニングをはやくから取り入れ 4選手の中では一番節制および食生活を管理。ナチュラルウェイト(通常体重)が65kgほどとスーパーフェザーの選手として意外と軽い。
フィジカル面や格闘技センスはそこまで恵まれていないものの、戦術とアスリートとしての意識の高さは4選手どころかキックボクサーの中ではトップクラスだと思われる。

郷州選手、小宮山選手、寺戸選手といった他団体で結果を残した選手からタイ人、欧州の選手にも勝利。昇り調子だった大雅選手や今回話題になった皇治選手も問題にせず。

上述したようにフィジカルや運動センスに恵まれているわけではないので、身体能力でゴリ押ししてくる相手を苦手としている。格闘技・・・とりわけキックボクシングにはそういう選手にはそこまでいるわけじゃないが

余談だが、SNSが発達した現代において武尊選手の私生活でのアスリートとしての意識の高さを見ていると、いかに他の選手が勿体無いというか無頓着というのかがわかったりする。


2.レオナ・ペタス

J-NETトーナメント優勝 英雄伝説60kg級トーナメント2016優勝 Krushスーパーフェザー(60kg)級王者

身長175cm 体重60kg オーソドックス

大雅選手 村越選手 小宮山選手 西京選手 朝久選手 ジャオ・チョンヤン選手 山本選手といったK-1グループに参戦している60kg級の選手を相次いで撃破し特に武尊選手が苦戦した村越選手にKO勝利 トーナメント3試合目ながらKOに3R要した小宮山選手にもKOかつ圧勝している。
一時期は国内ではもう一歩でタイトルに届かないという時期が長く続いたが、ついにそれを脱却し一躍スーパーフェザー最強とも囁かれるようになった。

特徴はスーパーフェザーの中では高い身長と長いリーチ そして石の拳と呼ばれる独特な威力のパンチ。またオーソドックスながら、サウスポーやスイッチを多用する選手を苦にしないどころかカモにしている。
これは実弟である加藤虎於奈選手がスイッチを使う選手であり、なおかつ彼は身長180cm 通常体重80kg 主戦場はウェルター(67.5kg)級と兄以上に恵まれた体格をもっている。サウスポー、スイッチ、体格で勝る実弟。こんな恵まれた練習相手はなかなか用意出来ないのではないだろうか。ちなみに弟目線からもKrush王者で60kg級のトップファイターが練習相手であり切磋琢磨してる様子が伺える。
 事実として、加藤虎於奈選手がプロデビューし、共に練習するようになってからレオナ選手の快進撃が続いている。※加藤虎於奈選手のデビューが2017年12月9日、レオナ選手も同日に試合がありこの日から3年近く全勝

レオナ選手は相手どうこうよりも、シチュエーションに左右されがちな傾向がある。スーパーフェザー級日本トーナメントでは優勝候補とされながら1回戦敗退。Krushスーパーフェザー級トーナメントでは決勝で敗退。

力をしっかり発揮できれば武尊選手 天心選手 皇治選手を問題なく下して、62.5kgに階級をあげたりしても面白いかも知れない。

ちなみにサッカー歴も長く(弟のほうが格闘技に専念した期間が長い)、格闘家としては運動神経も高い方のようである。

また、ファイトネームのレオナ・ペタスというのはかつてK-1で活躍したニコラス・ペタス選手から名前を使っていいかと聞いた所二つ返事で了解を得た。(本名:加藤玲於奈)日本人である。ちなみに岸明日香さんのファンで、イベントに足を運ぶほどだそうだ。


3.武尊とレオナ、どっちが勝つ?

格闘家としての強さは正直言ってレオナ選手のほうが上だろう。というかカタログスペックでは武尊選手はそう強くないというかあまり恵まれていない。ぶっちゃけ今までの相手も武尊選手より格闘家として強い選手のほうが多かった
ただ、繰り返しになるがアスリートとしての意識の高さ、試合中の細かい戦術こそが武尊選手を武尊選手たらしめてる強さであり。それが結果となっている。

はっきり言ってしまえば武尊選手が55kg 57.5kg 60kgとトップでいれるのは、他のキックボクサーよりもアスリートとして数段上のレベルに行っているからである。


4.武尊と天心、どっちが勝つ?

天心選手 レオナ選手は格闘家としての意識は物凄く高いが、アスリートとしてはそこまでいってないように見える。あとはジムの練習環境などは天心選手は突出して恵まれているわけではないように見える。
それからボクシングマッチなどで片鱗が見えたが、現実的な戦略・戦術・相手の想定とかをしてないようにも見える。

本人が強いから結果を出せてる。格闘家としてのスペックが高いタイプ

ただ、格闘技や様々なスポーツで階級が設けられているのは、重い方・デカイ方が有利だから。

もしこの二人が戦う場合 武尊選手が落とすか天心選手が上げることになる。はたまた両方。

コンタクト種目の宿命として基本的に落とす側のほうが圧倒的に有利である。

何度も繰り返しになるが、武尊選手よりも格闘家として強い選手は多く、武尊選手が勝ってきた相手もそういう選手が多かった。しかしそういう相手に勝ってきた実績がある。そしてこの二人が戦う場合は武尊選手が落とす立場なのでコンタクト種目としてそもそもアドバンテージがある。

あとは天心選手は最近の試合で前手でフックを打てることを披露したが、正直まだ隠していても良かった気がする。

ちなみにサウスポーの相手だが 最近は主に卜部功也選手と練習をしていて、クレストでは野杁正明選手との練習が目立つ(どちらもサウスポー)。レオナ選手はオーソドックスだし、そもそもスーパーフェザーにはそんなにサウスポーの選手はいない。なのにサウスポーの相手と練習
そうなるとなんとやら


面接時に「遊ぶ金欲しさに」と言いたい人生だった。