おばさん留学記④

おはようニュージーランド。
今朝は指示通りに車を運転できないという夢で目が覚めて気分は最悪。まだやっぱり過緊張なんだよね、これ。

どうしても一回起きる。んでまた寝るけど。
今日は休みだから3度寝する、と夢見る。なら3度寝やめたら?自分。

顔を洗いにシャワー室へ行くと黒いドレスを来た女性とすれ違った。
思わず話しかける。アフガニスタン出身の女性で、ドレスが本当に素敵だった。民族衣装かな?

その時ハッとする。
ああ、これやがな。自分は知的好奇心が強いんだから、それを刺激しに来たんじゃないの?と。

着いてから1週間、怒涛のように時間が過ぎて、毎日があっという間だ。
自分をいつもと違う環境に置いている結果だ。
いいじゃん。

もう40年ぐらいウジウジしてきたんだから、それをいい加減辞めますって思ったじゃんさー自分。
これが想起されるといつも思い出す子がいる。
彼女と話しながら、彼女に語りかけながら実は自分にも重なることばが多かった。彼女の存在を通して本当に、自分セラピーをしていたのだ。
「自分を自分でいじめるのやめなよ」と。


前から聞いているポッドキャスト「となりの雑談」は、こちらに来てからも聞いてさらにまた頷き救われている。
育ちが地面からではなく土の下からの人がいて、それを番組では土グループと呼んでいる。ジェーン・スーもさくちゃんも、家庭環境がかなり複雑だったようで、自己肯定感というものが低い状態で育ったらしく、彼女たちの話が本当に刺さりまくる。
でも、会話の中にプラスの話がいつも出てきて、どよーんとならないのがいい。自分たちを受け入れながら生きているのが分かるし、そうなるまでの過程や葛藤が伝わる。そうか、人間はこうやって生きるのか、と。

自動思考に負けない、でも自分が動かないと何ともならない、と彼女たちは話している。アタシはやっぱりこういう、人の気持ちとか人の心の話が好きだ。
会話の中にも「土グループの人は「なぜ自分がこうなったのか?」ということを知るのが得意でそちらを探求しがち」というところも見事にマッチしすぎて笑ってしまう。ほんとその通り。

そして土から出る機会や、出してくれた人がいて自分が土グループだったことを知る。そして人は変わっていく、と。
そして自動思考の思い込みは過去の自分の経験からくる思考や認知だからとても狭いし、自己防衛していくと自分自身を箱に入れてしまうので余計に狭くなる。
外に出て刺激を与えていかないと自分の価値観は変わっていかないと。
自分の悪いところにばかりフォーカスしていると変われない。

もう本当に、その通り過ぎて首がもげるほど頷いている。

その過程なのだ、今。
この勝手な葛藤も、自分の過去の経験の中でイメージしているだけなので、こんな狭いことはない。やはり外に出るのがいい。
思い通りに行かず、傷つくこともあるけど、それも経験。

生育歴の中で大人の顔を伺う事が生存戦略だったけど、
それが仕事に見事に生かされたし、おとなになった今は自分と相性の合う人を見つけるのは上手いと思う。そして巡り合う縁にはなんだか自信がある。第六感というやつか?
その神経やアンテナは張っている。だからまあ過緊張なんだけど。


そう、嫌な奴対策がするどいがために社会にファイティングポーズを取ってしまう。でも社会は色んな人がいて、そうではないのだ。それを知ることが大切。ファイティングポーズの手がどんどん下がっていくのだ。今まで見てきた子どもたちがまさにそうだった。また彼らが私に教えてくれている。ああ、全部が繋がっていくなー、人生は面白い。

これが価値観の違いか。

人間って面白いな。

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