46歳留学記㉞ 他者と自分を切り離す

去年仕事を辞めてから、それと、こちらに来てからいろいろな事に気付かされている。
療育への向き合い方や子どもへの接し方、仕事の捉えとかはたまた自分の人間関係、そして自分の認知の仕方など。
日々気付かされて感謝したり、考えて落ち込んだりする。


最近は寮で知り合った大阪のお母さんとの話で気付かされた。子育ても一段落して自分のやりたいことをやりに来た方。
これまた話が止まらない程面白い。
お互いの人生のこととか、子育てとか日本の教育とか英語の勉強とか、いろんな話をする。
そこでまた支えられる。「出会いの運を持ってるわ」としみじみ言ってもらって嬉しかった。自分ではわからないけど、自分の話を他者にしてみると客観的な意見が返ってくる。
それと自分がいかに恵まれた環境にいるか、ということ。
サンキューマイ両親。


本当に人と比べたらキリがないのに、比べてしまう。
自分と他者の境目や切り離し方がわからないのだ。
自分の気質と育ちがあるけど、良くも悪くも人に共鳴しすぎてしまうのだ。不安定だった母の思いを受け取ろう、母を支えようと必死に育ってきた子どもの時からの思考のクセが抜けきらない。
あら、ここでもまた過去にしがみついてるわ、いかんいかん。
今と自分を生きていいんだから。
雑音を切り捨てる、よそはよそ、うちはうち。


知り合った大阪の方が言っていた「自分にやれることをやる」ので
本当に十分なのだ。


せっかくつかんだボランティアのチャンスがあるけど、
でももう一つ証明書が必要で、これが時間がかかりそう。
それがないとボランティア出来ない。他もそうかな…。
他をまた見つけた方が早いかな…あああ、うまくいかないね。


今日別々の人から2回「もう帰りたいと思う?」って聞かれた。すごい偶然。

一人はいつも隣同士で座るタイ人の子。
彼女はアパートのいざこざがあって来てからすでに2回引っ越ししている。今は仕事の事で考え中で、でもお金は減っていく焦りがあると話していた。
「ミヤは帰りたいと思った事ある?」
「あるよ、あるある。来て一週間目にそう思ったよ」と話した。

二人目は最近寮で知り合った日本人の子。
来て1週間目で日本食がとても恋しいと話していた。
「帰りたいと思いますか?」と聞かれたので
「来て一週間目で思ってたけど、今はいま帰ったらもったいないと思ったり、でも帰りたくなることもあるよ」と話した。


なんだろうこの偶然?
試されてるのかしら?誰に(笑)自分に、か。
あーやだやだこの思考。


でも思いが吐露出来るって素敵。


残り一ヶ月ちょい。
何が出来るかしら。



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