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分限と懲戒

今回は分限と懲戒について書こうと思います。あまり聞き慣れない言葉ですが、労働者にとっては雇用に関わる重要事項。経営者にとっての権利とも言えるでしょう。


分限と懲戒は労働者のペナルティ

企業や地方公共団体は、会社や公共の利益を確保する必要があり、それを目的として、一定のルールを逸脱または達しない職員に対し、ペナルティを課すことが認められています。

前回の章では、休暇は労働者の『権利』であり、休職は『分限』というペナルティだとお伝えしました。*前回の記事はコチラ

後者を言い換えれば、『分限』という理由をつけて労働者を処分できる、使用者(経営者)の権利とも言えるでしょう。

処分の種類

使用者の権利である処分は『分限』と『懲戒』という2種類に分けられます。この2種類はどのような違いがあるのでしょうか。

実は、一生懸命に働いていたつもりでも、処分の対象になってしまうこともあり、自分の身を守るためにもルールを知っておくことが必要です。

また、経営者にとっては、問題のある社員を辞めさせるための手段になります。会社を守るため、しっかりと、段取りを組む必要があります。

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