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私の米国株の発掘手順

ツイッターにあげたんですが、まったくいいねがつかない残念な投稿になってしまったので、加筆修正したうえでこっちに記念碑的にあげておきます。力作に反応しなかった相互フォロワーたちとは、これを機にさよならしました。 さらに今後、この銘柄選び記事は、本体HPに洗練版としてアップ予定です。ひとまず下書き的にここにまとめます。

銘柄の発掘ルート

私の場合は、ミネルヴィニ式を追跡しているのと、高配当銘柄情報を取ってカレンダー投資ができる規則性があるかないかを調べる、の2通りです。本筋はカレンダー投資法ですが、これを詳細解説しても、、解説することが「エクセル使って共通項を探す」くらいしかないので、もうひとつのミネルヴィニ式の方を書いてみます。

ミネルヴィニ式は以下の2点について利点があると思っています。

①新高値銘柄を常に売買するので、その市場の最新トレンドを掴み易い
②短期間で相応の利益を取れる

新高値銘柄の選別は、本家ミネルヴィニ氏が日々のツイッターつぶやきの中で教えてくれます。無料向けなので参入後しばらくしてからのツイートが多いですが、それでも短期で成果を出せる銘柄はたくさんある、という認識です。さらに、ミネルヴィニ氏は実は長期ホルダーでもあり、その候補はこの新高値銘柄の中から出てきます。どれが長期でどれが短期かは、有料購読者ではないためミネルヴィニ氏は教えてくれません。ゆえに、もし長期保有で大きなリターンを得たいと思うならば、自ら決算分析や企業分析で、どの銘柄がそれなのかを探さなければなりません。私は長期で大きなプラスを得たいと思っているので(=あまりチャカチャカやっても過去の経験からいい結果が出ていないので)、その努力をしなければならなくなります。

その努力とは、新高値候補について決算分析と業界分析をする、ということで、以下がその大体の調べ方です。

ミネ式銘柄、買う決断までだいたい15分

1)ミネルヴィニ氏のつぶやきで、銘柄を確認する
2)チャートを見て、彼が参入したポイントからどのくらい離れているかを調べる
<調べ方>
・チャートはトレンドライン(TL)突破の有無を見る。ミネ氏は突破ポイントで買っている
・ミネ氏は新高値突破後につぶやくことが多い。TL突破と高値に開きがあるとリスクが高まる
・開きがない場合には参入候補にするが、割安株にさらに絞り込む
・SimplyWallSt.で理論株価と将来成長率を見る
・理論株価がはるか上にあり、成長率が2桁以上の場合は、買う
3)その日のうちに買い出動する(だいたい引け間際になってしまう)
4)その銘柄の決算分析・業界分析をする


ミネ氏はいつつぶやくかわかりません。が、寄り付きでつぶやく銘柄の大半は大きく上昇して興奮してつぶやくことが多いので、それは時すでに遅し。となると、場中につぶやく銘柄をゲットするわけですが、夜通し張るわけにもいかないので、引け前30分でチェックして引け間際までに買えたら買う、というなかなか荒っぽいタイムテーブルを取ります。上記のルーチンを30分以下の時間でやるわけですね。サマータイムでは、さらに早起きが必要になります。

銘柄選び。本来は、決算分析が先ですが、それはミネルヴィニ氏がやってくれているものとみなして、買ってから考えるスタンスです。

注意)このやり方は、脱出ポイントを間違えると暴落を食らうことがあります。実際に食らっていますw $NNOXで。

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銘柄のアウトラインを完全把握する

決算分析だけなら、必要な数字を2,3集めて過去との比較をするだけでOKです。米国株をやっている日本人投資家の多くが、決算数字を独自グラフにきれいにまとめてツイートしあっていますので、それをチェックするだけでいいでしょう。私はそれ以外のファンダメンタルズ要素がないか、も調べに行くので、そういう人たちの情報ではまったく満足できません。

たとえば、さきほど紹介した暴落銘柄 $NNOX や創薬系銘柄は、決算情報などほとんど意味がない銘柄だというのが判明しましたし、$ZMのように決算が良くても市場の反応がいまいちという銘柄もあります。決算がいいから買う、だけでは市場では成果にならないな、というのが私の考え方です。

ゆえに、発信元である本家HPからIR資料を直接ダウンロードし、決算数字以外のファンダメンタルズ要素がどういうものなのかを調べようとします。

しかし、それでも世の中の記事を把握する

まず「$銘柄ティッカー」でググって、誰かほかの人が分析している記事を探して大体の勘所をつかみます。
たとえば開発状況がどうのとか。競合がどうのとか。
決算数字のポイントなどもゲットできるときがある。

この記事を見ておしまい、はないです。
間違ってるかもしれないから。そしてだいたい間違っていました。

決算資料の探し方

ヤフーニュースなどで決算概要を取るだけ、という人が圧倒的多数なようですが、前述したようにいろいろ知りたいので、やっぱり本資料を手に入れようと思います。その銘柄の決算資料はどこにあるのか?その会社のホームページに掲載されています。

  ①該当銘柄のHPにある投資家向け情報(IR)を探す
  ②最新決算資料を探しDL(Form10Q
  ③数字収集(人による
  ④Item2を読む。

*もうひとつのやり方は、SECのHPでForm10Qを探す方法ですが、これは結構難しいので、銘柄ごとのHPから取る法をおすすめします。

英語苦手、という人に

グーグル翻訳でほぼ正確に翻訳できます。
なぜかというと、SEC規定で書式が決まっているので、文法的に正確な文章が多いため。へんな文章を書く余地は少ないので、ミネルヴィニさんみたいな難文は出てきにくいw
スマホからの人は。。がんばれ!

決算資料はだいたい2種類

だいたい2種類あります。
①四半期決算資料(Form10Q
②そのプレゼン資料
数字ハイライトを取るだけなら、②を見るだけでおk
①はSECが定めた決算資料のフォーマット。日本の決算短信と同じ。なので、読むポイントがわかればささっと情報集められる。

ホームページはどこに?決算資料はどこに?

グーグルで「$(ティッカー) IR」と探すと、だいたいすぐに出てくる。
たとえば、 $ETSY の場合、
「$ETSY IR」で。こんな感じ。

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この方法で出てこない場合には、「本名 IR」で検索。たとえば $DKNG の場合は、「Draftkings IR」という感じで。その中の「latest なんちゃら」か「Newestなんちゃら」あるいは「SEC なんちゃら」と書いてあるところに行きます。

複数社を検索してわかったことですが、どのホームページもプルダウンメニューで目的別のフォーム取得がしやすくなっていますので、一度コツをつかむとすいすいと見つけられます。

ちなみに
Form10Qとは、四半期決算
Form10Kとは、年次決算
Q1,Q2,Q3 は、Form10Q
Q4は、Form10K
を見ることになります。

Form10Qのポイントは、いろいろありますが、私は数字のほかにItem2の会社側が書くビジネスハイライトと社会情勢の分析を読みます。Item3のリスクファクターもあわせて読むときがある。

以上がざっくりとした会社情報の取り方。

銘柄は、「買う」か「買わない」か

銘柄は、「買う」か「買わない」かです。
私は空売りをやらないので、上昇してもらうか、配当などのインセンティブがなければ買う意味が分からない。
なので、「買う」要素を手早く探します。

銘柄探しはおいといて、最後に「買う」かどうかの判断をどうするか、という話。
  ①割安である
  ②チャート的にいいタイミングだとおもわれる
  ③リスク低い地合い

という3つの要素があわさったときに買うんだと思います
とくに①と②で多くの人が難儀します。私の場合、

①は理論株価を見て、株価がそれよりも割安なら買い候補にします(一部例外ありますよ)。
たとえば $NNOX は40ドル台ですが理論株価は300ドル近くです。これは買いでしょ!みたいなw

②は、人によりますが、
A)50日線より株価が上で、かつそれが上向き
B)過去最高値と直近高値を結んだトレンドラインを上抜ける
あたりが目安と考えています。ミネルヴィニ式トレードはこの典型です。
もうちょっと通だとCANSLIM式ですね(各自ググってください)。

③リスク度合いは、これまた人によりますが、今のトレンドキーワードは「長期金利」ですね。2月末くらいは金利レート1.5でパニックでしたが、今はそれを織り込んできてる。その時によりリスク状況は変化しますので、ここで一概には言えないのでパス。

③についてのヒントは循環物色です。コロナ暴落時は金融が率先してフォールしましたが、鉱山が暴騰しました。長期金利上げ局面では逆に金融(主に保険)が高騰し、ハイテクが暴落。素材・原油が堅調。高配当系ETFは安定、というように。セクター別に物色テーマがあるので、これはいろいろググって勉強

①の理論株価に戻り。これを探すあるいは計算するのは大変なので、私はSimplyWallSt.の有料契約を結んでそこから情報ゲットしています(年間80ドルだったかな)
ヤフーやTipRankもTarget Priceが出てますが、これはアナリストの見解です。株価目安(単なる希望値)ですが理論株価ではありません。

ということで、私のPFは、大体理論株価が現在株価比較で●●倍、というものが多いです。なので最新PFはそう簡単に公開しないw 例外はテスラ、ヴァージンギャラクティック、パラ、ドラキン。これは「夢への投資」枠

決算情報を見る前に

銘柄の詳細分析について。私は決算書も見ますが、それより先にやるのは、
Earning Call Transcriptで
①Q&A
②Business highlight
③CFOスピーチ
でアタリをつけ、
プレゼン資料で視覚的にポイントを整理し、
A) Form10Q page1に記される発行済み株式数
B) 売上高、営業利益
をエクセルに転記します。

配当銘柄の場合は、キャッシュフロー計算書のフリーキャッシュフローが投資家にいくら支払われたかをチェック(配当支払いを無理しているか)。
*このあたりはまだ勉強中
分析項目は、
①売上高成長率(対前期比、対前年比、年度総額の対前年比)
②PSR、EPS、配当性向
③ROE、ROI ←銘柄による

逆に見ないものは、
A) PER
B) アナリストのターゲットプライスや格付け
ただし、Bについては、株価がしこるポイントとして認識しておくこともあります。
しかし、理論株価から逆算して、「株価開いてるなー、余裕あるなー買っちゃえ!」が多いので、今書いたこれらはよっぽど必要でない限りやりませんという、元も子もないオチで終わらせる私。

はいまとめ

①ミネルヴィニ氏が探してくれる銘柄を、②割安かどうか見極め、③ファンダメンタルズで株価を押し上げる材料要素を把握し(これは買った後に行うけど)、④買うかどうかを決める、⑤それをだいたい30分以下のタイムリミットの中で

という感じです。

ひとまず、ここには数ある投資手法のうち、ミネ氏にからんだ銘柄発掘手順を書いてみましたが、資金規模やロスカットルールなどは割愛しています。これも入れると長くなるので、それは気が向いたらHPのほうにまとめます。

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