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【双極性障害】体調を安定させる秘訣は規則正しい生活!

双極性障害は、生活のリズムの乱れが体の不調に直結するという特徴がありますので、規則正しい生活をすることが生活の大前提となります。

私たちの身体には「概日リズム(サーカディアンリズム)」という生理的な変動があり、睡眠や体温変動などはこのリズムに従ってコントロールされています。

「対人関係療法でなおす双極性障害(水島広子著)」によると、双極性障害は概日リズムとの関係が強く指摘されている病気だそうです。つまり、私たちは概日リズムの乱れにとてもも弱く、概日リズムの変化によって簡単に心身のバランスが崩れてしまうそうです。

この概日リズムは、日の出や日没でリセットされますが、他にも、朝の目覚ましが鳴る時間、食事の時間、仕事に出かける時間、決まったテレビの時間、就寝・消灯の時間などもリズムを決める要因となります。このリズムが乱れることで、私たちの身体は不調をきたしますので、規則正しい生活を送ることが、双極性障害の患者にとってはとても大切なことなのです。

生活リズムを乱さないよう、毎日決まった時間に起き、食事をし、活動し、寝るようにしましょう。

生活リズムの中でも、最も重要なのは「睡眠」です。規則正しく、よく眠ることは双極性障害の場合、優先順位が最も高くなります。毎日決まった時間に起きること、横になること(休日だからといって夜更かしや朝寝坊をしない)、日中適度に体を動かすこと、昼寝は午後3時ごろまでに30分以内、を守りましょう。そのためには、主治医と相談して、薬をうまく使うことも必要かもしれません。

毎日同じスケジュールで動くことには制約もありますし、息の詰まることかもしれません。それでも、体調が大きく崩れて辛い躁やうつの波に翻弄されるよりは、結果として楽に生きられるのではないでしょうか?

私も、生活リズムを乱さないよう気を付けて生活していますが、いろいろな活動の時間が決まっていることで、却って気楽に毎日が過ごせていますし、ここ数年は体調も安定しています。

双極性障害は「無理がきかない」病気です。少しの生活の変化も体調に直結してしまうのは、この世の中を生きていく上ではとても「不便」なことですが、逆に「無理をしなければ安定した体調をキープすることができる」と言うこともできると思います。

躁とうつの波を少しでも小さく抑えて心穏やかに安定した毎日を送るために、規則正しい生活をぜひ始めてみませんか。

日々の暮らしを規則正しくするために、「活動記録表」をつけることが役立ちます。こちらもぜひ挑戦してみませんか?


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