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心の中で和解する

最近読んだ「運気を磨く」という本の中に「結ぼれの内観」というワークがあった。

嫌いな人や、思い出すと嫌な気持ちになる人と、心の中で和解するというものだ。これをすれば心が癒され、潜在意識の世界が浄化されていくのだそうだ。

わざわざ嫌なことと向き合うのは面倒だし、読み飛ばそうか…とも思ったのだが、とても良い本だったので、せっかく書いてあることはやってみようと、最近私が軽んじられた、バカにされたと嫌な感情を抱いているある人について考えてみた。

やっぱり嫌な気持ちになった。バカにされたことで改めて怒りも湧いてきた。その気持ちを認めつつ、本に書かれているとおり、「○○さんありがとう」と何度かつぶやいてみる。

・・・。うーむ。特に何も変わらないな。本によると、これだけで気持ちが癒されていくらしいのだが。まぁいいや。そんなもんだと思ったよ。そして続きを読み始める。

「その現実の人間関係が変わらなくても、あなたの心は楽になるだろう。なぜなら、人間関係の苦しみの多くは、実際に、相手が自分を非難したり、攻撃してくることによる苦しみではなく、実は、自分の心の中に生まれる、相手が自分を非難したり、攻撃してくることへの不安感や恐怖心の苦しみだからである。そして、その不安感や恐怖心は、実は、こちらの心の中にある、相手への非難の思いや、攻撃的な気持ちが鏡のように映し出されたものに他ならない。」

え、どういう意味?もっと自分の言葉に言い換えてみないと分からないぞ。

今感じてる苦しみは、実際に相手にバカにされたから苦しいんじゃなくて、自分の心の中にある「バカにされる」という恐怖心に苦しんでいるということ。そして、その「バカにされる」恐怖心は、実は「自分が」相手をバカにしていることが鏡になって自分に返ってきているだけ。。。

そうだ。その通りだ。よくよく心の中を覗いてみたら、そもそも「私が」その人のことを軽んじ、バカにする気持ちがあったんだ。それが自分にはね返ってきた。

そこに行きついたとき、本当にその人に対する嫌な気持ちが薄らいでいた。申し訳なかった、という気持ちさえ生まれていた。

だからといってその人との人間関係が良くなるかは分からないけれど、自分の気持ちは確実に軽くなっていた。

私にはまだまだ、とても結ぼれの内観ができっこないような人間関係がある。それにはまだ向き合えそうにない。それでも、誰かに気分を害されたと感じるとき、自分の在り方を見つめ直してみること。心がけていきたいと思う。

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