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【発達障害主婦】怖いこわい病

幼少のころから聴覚過敏が過ぎるうえ、創造力がたくましいので、とにかく怖いものが多くて困る。

車やバイクのエンジン音。そばを車やバイクが通ると鼓膜が破れそうで、ぞっとしてしまう。耳栓必須。

トイレや蛇口から勢いよく水が流れるのもすごく怖い。だからトイレもできるだけそっと流し(あまり良くないそうだが)、蛇口の水もちょろちょろと出す。

電気を使うものがなにかと怖い。エアコンとドライヤーは最たるもので、「ゴー」という音がめちゃめちゃ怖い。エアコンもドライヤーも、ものすごく頑張っていて、ゴーっという音が「しんどい、しんどい」という悲鳴に聞こえ、今この瞬間にも爆発するんじゃないかと思ってしまう。これも耳栓でごまかしている。

冷蔵庫も怖い。大きくて、ずーっと電気が通っていて、中を冷やすのにすごい電力使って頑張ってるんだろうな、と思うと恐ろしくて仕方がない。ただ、冷蔵庫が怖いともう暮らしていけないため、「怖い…」と思い始めたら「気持ちよ!そっち行っちゃだめだぞ!」と心を奮い立たせて気をそらしている。

掃除機も音が怖いので、いつも弱にしている。普段はできるだけ掃除機を使わず、卓上のミニほうきを使って、床のゴミや髪の毛などをお掃除。

主婦としてかなり残念なのは、ミキサーやブレンダーが怖くて使えないことだ。おしゃれにスムージーを飲んだり、ポタージュスープを作ったり、黒豆でつくねを作ったりしてみたいけれど、ミキサーの「ガガーーッ!!」という音が怖くてスイッチを押す勇気が出ないので諦めている。先日もお友達が手作りしたとってもおいしそうなブロッコリーのポタージュスープの画像を送ってもらって、「いいなぁ~私も作ってみたいなぁ~♪」とは思うものの、自分には到底無理なので、ただ羨ましがるしかない。

夏にはベランダで採れたバジルでジェノベーゼソースを作るが、ミキサーを回すのは夫の仕事だ。嬉々としてミキサーを回す夫を遠巻きに眺める私。「怖くないの?」と聞いたら、「面白いとは思うけど怖いと思ったことはない」とのこと。これを面白がれる人がいるとは驚きだ。

そしてオーブンも怖くて使ったことがない。あの中でものすごい熱が発生しているのだと思うと、震えるほどに恐ろしい。それを何十分もつけっぱなしにするなんて考えただけで怖い。大好きなブラウニーを自分で焼けたら、なんて夢のまた夢だ。

ただ、なぜか魚焼きグリルはオーブンほど怖くない。オーブンより小さくて加熱時間が短いからだろうか。最近、魚焼きグリルをオーブンのように使ってグリル野菜を作るということができるようになった。もしかして、ブラウニーもグリルで焼けたりしないだろうか。そうなれば夢は広がる。

過敏症も怖がり症も、この先改善することはないと思うので、工夫を凝らしたり気持ちをそらしたりして、だましだまし生きていくしかないんだろうな。いつか、私みたいに過敏で怖がりな人にも優しい電化製品が開発されたらいいなぁ。

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