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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2022/5/27

 聡太くんのことを、我々は「そうちゃん」ないし「そうくん」と呼んでいる。
 主に「そうくん」と呼ぶのは父氏だ。父氏のほうの親戚に「そっちゃん」と呼ばれている人がいるかららしい。
 母氏は「そうちゃん」と呼ぶが、ときおり「そたぼう」という変化球を投げてくる。わたしは聡太くんが悪さをすると「フジイセンセイ」と呼ぶ。
 本人がどれくらい自分の名前を把握しているかは分からないが、「そうちゃん」と呼ばれれば耳くらいは動かす。自分を「そうちゃん」だと思ってはいるらしい。

 きのう、なんだか聡太くんの様子がおかしかったので心配していると、ちょっとお腹がゆるかった。
 ビックリして母氏に連絡したら「獣医さんやってるでしょ」と言われて獣医さんに電話したところ、暑さで具合がよくないのでは、と言われた。とりあえずキャットフードのカリカリとパウチの割合をもとに戻して湯冷しを用意し、エアコンを今季初始動した。

 聡太くんと暮らし始めて気づいたのだが、晩年の先代猫たまちゃんがガブガブ水を飲んでいたのは、単に腎臓の調子がよくなかっただけのようだ。猫は砂漠の生き物なので水をがぶ飲みする生き物ではないのだ。

よく水をがぶ飲みしていたころの先代。


 幸いなことに聡太くんは具合が悪い感じはない。元気に走り回って遊び元気に食べ元気に寝ている。
 どうもわたしは聡太くんについて過保護になりがちだ。先代があんなに大雑把だったのに。やはり一度大好きなものを失うとまた失うのが怖くなるらしい。

具合悪い人の寝相じゃない。


 それからコンセントかみかみ攻撃対策に百均で被覆を買ってきた。きょうはとりあえずパソコンのコンセントは使わなかったので、茶の間で公募の原稿を書いていたのだが、聡太くんがディスプレイを噛みマウスをど突きキーボードを踏もうとするので茶の間から台所に移動した。
 しばらく放っておくと静かになる、というのをまたやってみたのだ。しかし聡太くんのほうが一枚上手で、哀れっぽい声でニャーニャー鳴かれた。しょうがないので行かれると困るところのドアを閉めて出入り自由にしたら、わたしの足をよじ登りパソコン妨害工作を始めた。
 きょうの昼シャワーを浴びようと聡太くんを茶の間において脱衣所で服を脱いでいるときも哀れっぽい声で鳴くので、上がってからドアをあけてやると、ドライヤーにビビったりしながら様子を見ていた。
 先代は人間が風呂から上がると脱衣所のドアを開けて様子を見にくる子だった。聡太くんがドアの開け方を覚えるのもそう遠くないだろう。

 昨日の夕飯のときに、母氏とわたしが交代で聡太くんと台所で遊んで茶の間に入れない作戦をとった。この作戦は大成功だった。
 ゆっくり夕飯を食べるのにも難儀しているが、こういうヤンチャをするのも若いうちだけだ。たぶん聡太くんがわたしの人生最後の子猫になるだろうし、聡太くんが幸せであるように世話をしたいと思う。

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